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我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1)

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  • メーカー: 岩波書店
  • JAN/ISBN: 9784003365519
  • 定価: ¥ 735
  • 売上ランキング: 31332 位
  • ★★★★★

カスタマーレビュー

愛智者ブーバーの代表作
★★★★★2007-07-07
現代社会が突き進む人間そのものの機械化の方向ではなく、人そのものを自然そのものを生かしている生命、
まさに今ここにある現実のビーイングのなかに、より高次の精神性の実現をブーバーは目指しています。
「なんじとわれ」「われとそれ」の根源言語から話は始まります。そしてわれわれの世界の認識そのものに問いかけてきます。
流転する世界の中で受動的にできる「もの」的関係でなく、覚醒した関係、つまり機械的に出来上がる関係でなく、
生命のスパーク、一体性をもとにした知性と感性両方による関係性の理解こそ求めるべきものでしょう。
ブーバーの代表作といっていい、すばらしい、深い本です。
シンプルだがいい
★★★★★2007-03-04
人間の在りかたを徹底的に関係を軸に説明している。内容はとくに難しくないが、ブーバーのいうとおり、問題は内容にはない。関係から全てが始まり、関係をとおして人間は人間になる。本書を読みながら、いろいろなことが整理されていくような感じがした。
「はじめに関係がある」
★★★★★2002-07-29
ユダヤ神秘主義の流れを汲む作者の代表作。個人的には20世紀最上の哲学書だ。「神秘体験」「宗教的体験」「啓示体験」……こうした表現でもどかしく自覚している何かがある人ならば、この書は生涯の盟友となるはずだ。「我々が啓示として呼んでいる、<今、ここ>に現存するあの永遠の根源現象とは、いったい何であろうか」(P.137)。あるいは、「発語」の不思議さに思い当たる人は少なくないだろう。風景でもいい、動物でもいい、例えば海を見ていて、あなたはその名をまだ知らないかもしれない。言葉の錯乱に陥っていて、絶望の淵を彷徨っていて、言葉がもはや形と音を失っているとき、はじめて呼びかける人のように「う、み…」と発語するとき、奇跡のような心持ちになったことはないだろうか。さらにこの飼い犬と、あるいは愛する者と、「互いに呼びかけ合う」といった特別な体験、ごく一瞬なのだが永遠であるような体験。ブーバーは、これらを「我と汝」の対話的な関係という言い方で表そうとしている。モノに埋没した日常生活の中で、本来の生を見失わない確かな言葉がここにある。