• 価格比較・グッズ情報

知的生産の技術 (岩波新書)

の画像
  • メーカー: 岩波書店
  • JAN/ISBN: 9784004150930
  • 定価: ¥ 777
  • 売上ランキング: 9681 位
  • ★★★★

カスタマーレビュー

これぞ現代人必読の知的生産術!
★★★★★2010-02-21
 現代は、高度情報社会や、知識社会と言われている。このような時代においては、知的生産の技術を習得することが欠かせないと言える。では、これらの方法はどうやって習得すべきか?
 
 この本は、著者の梅棹さんが自らの実体験を語りながら、知的生産術について考えて行く本であるが、まず私が読んでみて感じるのは、「日本の学校は知識を教えるけれども、肝心のやり方は教えない」という問題点を鋭く指摘していることである。
 実際に、日本の学校では文部科学省の学習指導要領に基づいて、決められた知識を教えることになっているが、なぜか知的生産の技術についての講義は盛り込まれていない(しかもこれは、この本が出てから40年以上経っても是正されていない)。そのことに早くから気付いていた梅棹さんの考え方は、見事だと言える。
 しかも、この本の凄い所は、単なるハウツー本とは明らかに違うことである。実際に巷には、『××マニュアル』などのハウツー本が氾濫しているが、この本の最大の特徴はハウツー本にありがちな「××に対しては○○」といった、結論を明示していないことである。恐らく、この本の存在価値が色褪せない要因は、ここにあると思う。

 なお、私はこれまでにも多くの新書を読んで来たが、この本のように、時代を先取りしていた新書はなかなか無いと言える。しかも、現代はインターネットの発達などで、知的生産の機会が飛躍的に増大している。だから、この本は現代の名著として、永く読み継がれて欲しいと思う。
今でも通用する部分があります
★★★★★2009-10-10
初版は1969年、それこそパソコンもワープロさえもないような時代に書かれた本ですが、今でも充分通用する本です。
ノートの代わりにカードを用いたメモ方法は、いまでも「情報カード」として残っています。
もちろんそのまま使うのではなく、現在では「ふせん」で代用できるところもあると思います。
むしろ、その考え方に時代がついてきたというのか、ツールが追いついてきたという感じがします。
カードの並べ替え→文章の組み立て、のステップは「ふせん」を使えばできます。
また、筆者が「カナ文字タイプライター」を使用していたことは、少し前の「日本語ワープロ」や現在の「ワープロソフト」そして「電子メール」の出現を予感させるものになっています。
現在ですと、古本屋でも簡単に購入できると思います。オススメです。
今も「そのまま」使えると考えるのも見識
★★★★★2009-09-29
読書のメモや日々の着想などを、一枚のカードに一つの項目づつ、きちんとした文章の形でメモし、それをいつでも取り出せる形で何年もかけて蓄積し、創造的な知的生産のベースとするという著者の方法は、「原理としては古びていない」という言われ方をよくする。だが果たして「原理として」だけなのだろうか。

たしかに今やPCへの入力、データベースソフトの利用などで代用できるのかもしれないが、だからといって著者の手書きカード方式は「もう使えない」と考えるのは――あたりまえのことだが――早計だ。PCが普及しているからといって、手書きじゃだめ、カード式じゃだめなどと考えてしまうのは、たんに不安のなせるわざである。本来はこれは選択肢にすぎない。ロッキーのように原始的にやるか、ドラゴのように科学的にやるかという風な選択である(映画『ロッキー4』参照)。ロッキーが勝ったように、古風なやり方では通用しないなどと考えなくてもよいと思う。

『情報の文明学』や『文明の生態史観』といった著者のクリエイティブな作品は当然、古風なカード方式そのものによる成果だ。2009年の現在においても、著者のような手書きのカード方式を「そのまま」採用することに躊躇はいらない、と、このように考えるのも一つの見識であろう。
古典の古典たる所以を感じます
★★★★★2009-09-09
もう40年以上前に書かれたのに、書かれていることのエッセンスは今もまったく色あせません。整理法や本の読み方など、とにかくここに書かれていることのエッセンスはPC全盛の時代でも十分通用します。

学究関係者だけでなく、凡そ仕事をしているすべてに読んでもらいたい本です。
思想を読むべし
★★★★2009-08-01
個々の具体的な話はさすがに古いです.今時タイプライター,しかも,ひらがなタイプを使う人はいませんし,原稿用紙は作家の方でもほとんど使わないのではないでしょうか.また,整理法は今でもいろいろな本が書店をにぎわせていますが,本書はその元祖と言えるでしょう.

しかしながら,本書の主張するところは,最近のハウツー本とは少し違います.例えば,「整理」をするのは能率の問題ではなく,精神衛生の問題であると.いらつきを減らして秩序と静けさを得ることで,思考のための障害物を取り除き,知的な生産が行える環境が整うとのことです.

テクニック的には時代遅れであったり,言い尽くされていたりしていますが,その根底にある思想は大事なことを思い出させてくれます.

このグッズもご一緒にいかがですか?

同じカテゴリからグッズを探す