ロイヤル英文法―徹底例解

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  • メーカー: 旺文社
  • JAN/ISBN: 9784010312780
  • 定価: ¥ 1,890
  • 売上ランキング: 5714 位
  • ★★★★

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カスタマーレビュー

英文法の大切さ
★★★★★2009-02-11
本来、言語を完全に文法的に説明するのは不可能なはずである。しかし、英語の場合は世界共通語にしようとする策略のために、文法的に辻褄が合うように修正される動きがあるため、特に文法を学習するほどに理解度が高まりやすい言語だろう。余談だが、英語圏の人たちにはとても有利な状況ですね。膨大な時間をたかが英語に使わなくても良いのだから。

前置きはこれ位にして、英語学習を始めたばかりの人には少々とっつきにくい本だと思います。まず、高校英語までざっと勉強してから読むことをお勧めします。

私の使い方は
まず、自分が知らなかった箇所にチェックして、後でじっくり読むためにそのページに付箋をつけながら、全体を一気に読んでみる。関係代名詞の非制限用法などの、深く考えても自分にとって無意味と感じたものは捨てる。全ての文法事項を一冊に詰め込んであるので、説明不足の部分もある。そこで、例えば比較級についてもっと理解を深めたいと思ったら、それについて掘り下げた別の参考書を買う。
こういう作業を5年間くらい続けると英語の構造が見えてきた。5年なんてあっという間です。
少々読みにくい
★★☆☆☆2009-02-08
日本で出版されている英文法の書物の中でもっともハイレベルなもののひとつである。
分量も多く、かなりのことが記述されている。(ネイティブでも教養のない人たちはここまですべてはわかっていない。)
本書に限らず語学の参考書全般について言えることだが、著者たちの多くはプログラマー的、数学者的な思考回路を持ち合わせていないように思える。つまり「ある言語の特徴をただただ羅列」しているだけの場合が多い。プログラマーや数学者だったら複雑怪奇に見える現象を単純化して捉えようと努力するだろう。
中学生向け・高校生向けの参考書でも評価の高いものは複雑怪奇に見える現象を単純化して捉えようという一定の努力の形跡は見られる。本書の場合はその点がお粗末である。1953年に出版された江川泰一郎著「英文法解説」がこの世から消える前に本書のほうが先に消えるだろう。他のレヴュアーの方の意見として「知識の寄せ集め」「情報が整理されていない」という意見があるが、言わんとすることは私と同じだろう。(ただし本書の読者は英語というものに魅了されている特別熱心な人たちばかりであり、既存の知識と想像力と勘を最大限働かせて読んでいくため、大問題には発展しないだろうが)
少々読みずらい部分はあるが同レベルの類書もほとんどないので頑張って最後まで読んだ。
書籍版とパソコン版(電子辞書版)両方用意して互いにリンクさせながら読むとよいと思う。
いつも手元に置いておきたい文法書
★★★★★2008-06-28
高校時代に使用していた文法書では、何か物足りないと感じるようになったとき、丁度、『ロイヤル英文法』に出会うことができました。この本の情報量は予想以上に膨大で、圧倒されます。ページ数も収録情報量も多すぎて引きにくいかと思いましたが、その心配はありません。巻末に「文法事項索引」、「英文語句索引」、「日本語表現索引」、「機能別会話慣用表現・談話語句索引がついているからです。各索引を使い分ると、調べたい項目のページにすぐ辿り着けます。(この本の場合、最初から最後まで通読するのではなく、各索引を活用し辞書的感覚で必要な情報をピックアップしながら使うのが、お勧めです)。それから、Q&Aやコラムという形で、私たちが英語学習中に感じる素朴な疑問に答えてくれますし、色々な豆知識も提供してくれます。Q&Aやコラムを読んでいるだけでも面白いです。『ロイヤル英文法』は、翻訳学習にも役に立ちます。私は翻訳を学んでいる際、こなれた訳文を作ることにばかり躍起になり、ついつい文法という基礎事項が疎かにしてしまいます。でも、それでは意味の通ったいい訳文はできず、にっちもさっちも行かなくなります。そんな時には『ロイヤル英文法』で、文法事項を確認するよう心がけています。本を開くたびに新しい発見があり、翻訳学習の楽しさも倍増します。(但しこの本はあくまで「文法書」であり、訳文作りの技術を伝授する本ではないので、悪しからず)。…ちなみに、圧倒的な情報量の『ロイヤル英文法』は初心者向けではありません。英語を基礎の基礎から学びなおしたい人や、英語が苦手な人にも向きません。あくまで、英語が大好きな中級者〜上級者向けです。私にとっては、なくてはならない文法書ですし、内容も期待を大きく上回るものなので、迷わず星5つをつけます。
時制の記述が古い
★★☆☆☆2008-06-05
英語の時制は、現在形と過去形のみで、未来形はない。
willもbe going toも未来を表す表現だが、法助動詞、現在進行の形であって、時制は現在である。(willは現在形、wouldはwillの過去形、というのは自明である)

文明国の言語には、未来時制があってしかるべき、という規範意識のためか、長らく未来時制形は存在すると信じられてきたが、最近の教科書の多くは、「未来を表す文」といった表記に修正されているので、そろそろ再考すべきだと思う。

『表現のための実践ロイヤル英文法』では、多少そのことに触れているが、『ケンブリッジ現代英語文法入門』などを読むと、きちんと書いてあるので納得できると思う。

人気のある文法書だが、疑問点もある
★★★☆☆2008-02-16
綿貫陽先生をはじめ、編集者の顔ぶれは著名人ばかりである(マーク・ピーターセン先生も参加)。
Q & A 方式の小話(文法解説)は他の文法書にはあまり採用されていないので、一読の価値あり。
しかし、実際に使ってみると、ほしい情報が載っていなかったり、???と疑問に感じることも少なくない。
例えば、16章の「態」を見てみると、能動態と受動態について説明がされている。
そこには「受動態は堅い文章に用いられ、口語では稀」といったことが書かれているがここに疑問を感じる。

例えば「What happened to Tom? 」という疑問文の回答はどのようなものを想像するだろうか?

  1. The dog bit him. (犬がトムにかみついた)
  2. He was bitten by the dog. (トムが犬にかみつかれた)

上記のような2つの回答があった場合、おそらく話者は2を選択する可能性が高いと思われる。
2が優位になるのは情報構造 (Information Structure)によるものだが、本書の解説はそれを無視している。
つまり、本書は談話の中の文脈という点にあまり焦点を当てずに「受動態は会話では稀」と説明している。

本書は良い要素もたくさんある反面、理論が少し古いと感じることも少なくない。
よく売れている文法書であるが、内容を全て信じるのは少々危険である。

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