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バートン版 カーマ・スートラ (角川文庫―角川文庫ソフィア)

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  • メーカー: 角川書店
  • JAN/ISBN: 9784043064021
  • 定価: ¥ 660
  • 売上ランキング: 112840 位
  • ★★★☆☆

カスタマーレビュー

物語じゃなかった。。。。けどまあまあかな。
★★★☆☆2008-07-23
物語かと思って購入したんですが、物語的な要素はまったくありません。
これは学術書であり、愛情だけでなく人間の本能に関することを説明したガイドブックでもあり、性愛指南書でもあると思います。

インドはブッダの生まれた国なので、どちらというと禁欲的な国なのかと創造していました。
しかし、少なくともカーマスートラが書かれたころの時代、そしてヒンドゥーの元では人間には、欲をきちんと満たさないといけない、それには性欲や富を追求することも含まれる、ということが書いてあり非常に興味深かったです。
その他の宗教や、いろいろな教えには「人間の備わる欲求をそぎ落とすこと」が重要に感じられるものが多いような気がしますが、カーマスートラでは、あくまで人間は欲を持つものだし、それをコントロールするのではなく、きちんと自分の欲を満たすことが大事で、そのための方法を詳しく書いている、という感じです。

物語と思ったので、ちょっとがっかりした部分も多かったですが、今までに読んだこともないような内容だったので、それはそれで楽しめたと思います。

ただ、同じような記述の繰り返し、そしてどうでもいいことが、かなり詳細に説明されていたりするので、結構飛ばし読みしてしまいました。

大昔のインドの教えで、歴史や外国の支配などで、今のインドとは違う部分も多々あると思いますが、逆にインド人を理解する手がかりになるものも多くあるのではないかと思いました。

今後どんどん躍進していくであろうインドですので、今のうちの彼らについて勉強してみるのもいいかも。
禁欲的な分析の書
★★★★2006-06-23
ダルマ(宗教的価値の習得)とアルタ(富や資産の獲得)とカーマ(愛、快楽)の3種類からなる聖典の中で、ひときわ異彩を放つ『カーマスートラ』(起源世紀ごろかかれた。角川ソフィア文庫、改訳第6版、2005年)。おそらく英語版から訳したと思われるこの本は、明らかに誤訳と思われるものがある。例えば「娼婦」と訳されている言葉は、おそらくCall Girlの訳であると思われるが、たぶんサンスクリット語ヴェーシャをそのままカタカナ表記で出すべき言葉である。この「娼婦」とは日本の売春婦とはまったく異次元の言葉で、一人の男性に同棲して仕え、男性からその財力をすべて吸収しつくし、そのあとに相手となった男性を捨て、そののち別の男性を求め、またその財力を搾り取り、節度を守りながら宝飾を身に着ける術と厳しく自分を律する女性群(いわば女貴族)なのであって、男性の「王」とほぼ対等な者である。
そして確かに性についても冷静に分析的に叙述されているが、ダルマとアルタとを備えた人物が理想の節度ある恋愛、結婚のあり方を分析的に明らかにする中で位置づけられており、いわゆる「性典」の側面だけではない。むしろ、禁欲的な聖者と思われる初老の著者が説くところによると、幼少時代は学問を身につけ、青年期と中年期にはアルタとカーマに専念し、老年期にはダルマを成就することを理想の人生と説く本である。よく欲情をあおる本とされがちであるが、著者は実に冷静にモクシャの獲得(輪廻からの解放)を目的にあくまで分析的に宗教の掟を守るためにこの本を書いたと考えられる。
very attractive and interesting book !
★★★★2002-11-07
リチャード・バートン卿の英訳本『カーマ・スートラ』の邦訳版です。本書をはじめて読んだのは、何十年か以前のまだ少年時代、同じくリチャード・バートン卿の英訳書『千夜一夜物語』とその「補遺」「ターミナル・エッセイ」(大場正史・訳)を繙いていた頃のことでした。インドの「カーマ・シャストラ」系の本で最初に読んだ作品でしたが、その内容がきわめて興味深かったことを、よく記憶しております。今日ふたたび読み直してみても、ヴァーツヤーヤナ原作とされる本書は、その後の類書たる『ラティラハスヤ』や『アナンガ・ランガ』にはない優れた筆致や偏向のない卓見に充ちており、「万人必読の性典」と云っても過言ではない、との印象をいだかせて呉れる傑作です。とりわけ、第二部の第九章「ウパリシュタカ ellatio)」に関する箇所などは、本書ならではの記述が見出されるので、時を経た現代でも参考になる箇所が少なからず見出されます。その他、女装して「ハレム」に忍び込む方法や男根を大きくする方法、コック・リング等のさまざまな催淫法、etc.と、たいそう面白いトピツクに満ち溢れています。どなたも是非とも御一読を。