螺鈿迷宮 下 (角川文庫)

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  • メーカー: 角川グループパブリッシング
  • JAN/ISBN: 9784043909025
  • 定価: ¥ 500
  • 売上ランキング: 2258 位
  • ★★★☆☆

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カスタマーレビュー

目が回る読後感に注意!
★★★★2009-05-20
人物の中身の描写やすかっと気持ち良く割り切れる方法論を愛して海堂ワールドに参加した人がこけるとしたら、ナイチンゲールかこれかだと思う。


論理的に構築された展開というよりむしろ、心理的だったり表層的だったり。
登場人物が個々として書かれているというよりもむしろ、事件の被害者としてのまとまりとして描かれていたり。


誰の視点で物語をとらえていいのか、誰に肩入れして読んだらいいのかわからずに、
結局最後まで寄りかかるべきものが見付からずに、立ちっぱなしで足が痺れたみたいな読後感。


最初の田口・白鳥コンビがインパクトがありすぎて、そうしてそのラインだと期待していた姫宮があまりに個性を描かれなさすぎて、
だからあたしは軸足を定められずに揺れつづけ、酔ってしまうのですよ。


螺鈿迷宮。
そう、ぐるぐる巻きの階段を永遠に降りていくように、ぐるぐるぐるぐる、ふわふわと。
どうしても許せない…
☆☆☆☆2009-04-19
「バチスタ」で、テンポの良い語り口に魅力され、「ナイチンゲール」で、煙にまかれた様な感覚に首を傾げ、今回のこの作品で憤りを感じている。
殺したいほど憎むのと、殺す事は明らかに違う。イジメで自殺した子供を持った親は、苛めた相手を残虐な殺し方で殺してそれでOKか。自殺に追いやった「苛めた相手」を責め、自殺してしまった子供をも責め、なによりも自殺させてしまった自分を責め、無限ループの中で何とか生きようともがいているのに。
ただの殺人鬼家族を、主人公の相手を大きく見せる為だけに言葉で飾りたてる事が許せない。原罪という重い言葉をもっともらしく持ち出すなと思う。「人殺しはあんただけだ」と言ってやれ。作者は医者らしいがこの人の患者にだけはなりたくないと思った。
「チームバチスタの栄光」事件の爪痕
★★★★2009-04-12
終末医療の最先端として注目を集めていた桜宮病院。
だが潜入取材を試みていた医大生・大吉は、
病院の死亡者の多さに驚いていた。

おどろおどろしい雰囲気でしたが、きっぱりミステリとしても
驚かされる展開でした。
「チームバチスタの栄光」のシリーズとしては
白鳥とその部下・氷姫が登場。
田口先生もちょっとだけ登場しています。
「チームバチスタ」事件の影響が深く事件にかかわったお話で
綺麗にまとめあげられた「チームバチスタ」事件の爪痕を考えさせられるお話でした。
チームバチスタとナイチンゲールをつなぐ物語
★★★★2009-04-06
終末期医療の問題に焦点を当てた小説。

白鳥・田口コンビが活躍するシリーズのスピンオフで、設定している時期としては、
『チームバチスタ』のあと、若干『ナイチンゲール』と平行した時期。

本編に比べると、著者の思いと言うか、主張がかなり色濃く反映されていて、
医療の問題について、小説を愉しみながらも頭に強烈な印象として残っている。

本編は、白鳥が出てくるまでのグダグダした感覚があまり好きではない。
(だからこそ、白鳥が出てきた後の爽快感が増大するのだが)
一方、この本は、主人公の天馬をはじめ、キャラクタが躍動的で、魅力的。

本編より一気に引きこまれて読んでしまった。
AI(オートプシー・イメージング)導入に向けた光と影
★★★☆☆2009-02-15
著者(海堂氏)は、本書などの小説を通じてAI(オートプシー・イメージング)の導入を推進している。
しかし、現実には、AIの導入によって影の部分に光が当たり、困る組織や人がいて、導入は困難そうである。
どう困難そうかは、本書にて読み取って欲しい。

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