あまりの刊行スパンの長さに、恥ずかしながらすっかり『F.S.S.』のことを忘れていたため購入しそびれてしまい、気が付いた時には品切れ、重版未定、12巻刊行時にも重版されなかったことから、オークションで入手するしかないかな−と思い始めていたところだったのですが、やっと重版されましたね。先ずはこのことに大いに感謝したいです。
『F.S.S.』とは連載開始時(正確にはそれ以前の『FOOL for the CITY』)からの付き合いですが、掲載誌『ニュータイプ』の購入を止めて随分経ってしまっており、単行本のみの購読となっているため、裏情報や設定資料、永野護氏のインタビュー(放言)等をしっかりチェック出来なくなってしまっているので、最近の展開は少々情報不足だと感じ始めていたのが現状でした。
この本はそんな入手しそびれていた情報、そして長い連載期間中に忘れてしまった情報等を一気に提供してくれる解説本です。価格、ページ数とも豪華ですが、情報量は半端なものではなく、20年の蓄積を見事にまとめ上げたと言う印象ですね。永野先生の執念のようなものを感じさせられました。
また、かなり根本的な部分から解説されていますので、これから『F.S.S.』を読み始めようと言う方には更に有益な一冊ですね。20年分の情報を読み解くのは大変ですが、それだけの価値はある作品だと評価していますので、この本を一人でも多くの新規読者が購読してくれると良いと思います。
懐かしいイラストにも再び巡り会え、嬉しさ満点です。こうして一望すると永野先生のデザインに対するこだわりや変化が十二分に伝わって感慨深いです。20年の蓄積は伊達ではないことが実感できます。この『DESIGNS』あと3冊刊行予定だそうですが、本編と併せて気長に待ちますので、どうか質を落すことだけはないように願いたいですね。