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J・S・バッハ (講談社現代新書)

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  • メーカー: 講談社
  • JAN/ISBN: 9784061490253
  • 定価: ¥ 756
  • 売上ランキング: 17941 位
  • ★★★★

カスタマーレビュー

自由なバッハを描き出すということ
★★★★★2009-09-25
 バッハを聴くことは好きなのだが バッハ自身について良く知らないので本書を読んだ。

 本書の優れている点は バッハを「神格化」していないところにある。著者はバッハの音楽に関しては 幾分神格化
しているが バッハ本人に関しては そうしていない。その御蔭で 人間としてのバッハが生き生きと描かれる。
本書から見えてくるバッハとは お金に細かく 時として人と激しく争う なかなか付き合いにくそうな男だ。
どちらかというと 一緒に働きたくないタイプである。

 但し 著者には そんなバッハを描き出した戦略があると読んだ。

 著者の考えるバッハの音楽は 従来言われる「宗教的な深さ」だけではなく「精神の自由さ」に富んだものだ。
バッハの「精神の自由さ」を読者に伝えようと思うのであるなら 従来の固いバッハ像を まず壊す必要がある。
その為には 戦略として 「バッハの人間臭さ」を前面に出していくべきだ。
 その辺りが 本書における著者の一つの考え方だ。

 そうして それから齎された「精神の自由」を ジャズとの親和性に繋げていく部分は 正直目から鱗が
落ちた。古くは グールドの演奏もジャズ的だと言われたわけだが その裏返しとして ジャズ演奏家が
バッハを演奏することは今でも見られる現象である。また バッハだけに見られる現象と言えるのではないか。

 バッハの音楽的寿命は きっと長いものになるだろう。今後1000年程度は十分に聴かれるに違いない。
その時々にどのような解釈と演奏があるのかが楽しみだが 勿論 僕が聴ける部分は限られてる。

 
バッハの演奏の参考にしています
★★★★★2008-10-03
バッハの研究本をいろいろ読みましたが
この方のものが、一番文章も巧く、納得させられています。

バッハの演奏とは・・・と
語っておられる箇所がありますが、
私がいつも思っていることを的確に表現されています。
いつもそこの箇所を思い出しつつ、演奏するように心がけています。
バッハを知るための一冊
★★★☆☆2006-06-04
 一般に難解と言われる「音楽の父」バッハについての入門書。バッハの宗教観や経済観念等から,その人となりが理解できる。全体的には読みやすい本ではあるが,音楽の解説そのものは門外漢にはちと理解しがたい。構成にもうひとひねりほしいところである。
古びないバッハの古びない入門書
★★★★★2005-06-01
バッハの音楽は死後2500年経ってもいまだに聴かれ続けている。
しかもクラシックの枠にとどまらず、あらゆる分野の人間が聴いているといっていい。最新の本ではないが、楽しくそのユーモアはまだ現代でも古くなっていない。私の所属していたサークルの出していた新聞のタイトルは
以前「BACHっは」(ばっはっは)であった。
古びたバッハがここにある。
新しい発見を教えてくれます
★★★★2004-11-25
バッハというと、誰もがかたくるしいイメージを持って受け入れる傾向がありますが、それを打ち砕くような意外なバッハとその作品の側面に取り組んだ本です。まず、どうしてバッハが敬遠されるのかを考える事から始めて、やがてその誤解を解いていこうとする著者の意図が表れています。実際に聴いてみれば分かるのですが、バッハの作品には心地よいものが少なくありません。それでいて、奥が深く、様々な、多様な聴き方が可能だというところまで評価を持ち上げていきます。
あまり情報がない中でバッハの生涯についても出来るだけ詳しく書かれていて、そこでも意外なバッハの一面を多く知ることでしょう。モーツァルトと同じように、決して「聖人」ではなく、人間くささに満ちた愉快なバッハがここでは記されています。そのような話を参考にする事で、今まであまりバッハを聴いてこなかった方でも関心を寄せたくなる事でしょう。
バッハに詳しい読者にも十分役に立つ本でもあります。複雑な対位法の中でのバッハの音符の使い方など、かなり深く追求して著者独自の見解を紹介しています。巻末の演奏の紹介では、今までのバッハ演奏に対する批評とともに、どのように聴いたらよいかの参考にもなるような丁寧な記述が見られ、かなり内容的にはボリュームのあるものといえます。

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