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日暮らし(上) (講談社文庫)
メーカー: 講談社
JAN/ISBN: 9784062762038
定価: ¥ 580
売上ランキング: 19701 位
★★★★
☆
カスタマーレビュー
キャラクター小説としては最高レベル
★★★★
☆
2010-02-12
キャラクター小説との視点で読むと最高レベルの作品だ。
宮部氏はキャラの比喩表現が独特でおもしろい。
また、キャラの心情の落とし所も絶妙だ。
善意と悪意
明確さと曖昧さ
バランス感覚が素晴らしい。
ただ、ミステリー小説としては少し構成力に書ける部分も。
複数の事件が収斂していくのかと思いきや、そうでは無かった。
また、メインの事件のトリックも単純で・・・
ストーリーは非常に面白く、時代小説好きにはオススメだ。
おもしろかったです〜〜
★★★★★
2009-04-17
『ぼんくら』を読んだ後、すぐに『日暮らし』を読みました。私はやっぱり宮部みゆきさんの時代物は、読んだあと心がホカホカします。弓之助は相変わらず可愛いし。
でも『ぼんくら』のほうがもっと面白かったかな〜って思います。なんだか、『ぼんくら』を読んで登場人物に惚れ込んでしまったので、なじみの人たちがあまり多く登場しなかったのが少し残念でした。おでこちゃんとかもっと出てほしかったー!
やっぱり湊屋は意味分かりません。佐吉に葵のことを最後まで隠し通せずにポロリとしゃべっちゃうし!佐吉が可哀相でしょうがないです。でもお恵さんと幸せになれて本当によかったです★
また続きがでてほしいなあと思います。
宮部みゆきのコミケ出品作品ですか?
★★
☆☆☆
2008-12-26
最近の宮部みゆきさんの本は、なんだか気の抜けたような作品が多いのですが、この作品はひどかったです。
前作である「ぼんくら」を読んでないということもあるのですが、作品はひとつひとつ独立したものだと考えて、あえてレビューさせてもらいます。
なんでもお見通しのすごい美少年だとか、どんなことでも可能にできるほどの財力をもった豪商だとか、とても薄っぺらいです。ジュニア小説っぽい。
昔の宮部さんの作品だと、超能力を持った人物を描いても、記号的にならず、深みがあったのですが・・・。
この作品は、ミステリーとしてもダメで・・・ある人物を殺したのは、ほとんど通りすがりの人です。一応、その前には出てるのですが・・・昔の宮部さんなら、「ああ、この部分で、殺人につながってるのね!」っていうものが書けてるんですが、全然そういうものがないのです。
犯人が、被害者とたまたま話をして、突然昔のトラウマを思い出して、殺しちゃうんですが、犯人にそういうトラウマがあるみたいな情報がその前になにひとつなく(本当にその程度の、通りすがりっぽい人物なんです)、「なんでもお見通し美少年」が勝手に推測して見つけちゃうんですね・・・。がっかりです。
殺人までさせてしまう過去のトラウマ(宮部作品にありがちな家族問題)も、代表作の「模倣犯」の犯人の栗原浩美の生い立ちなら、胸に迫ってくるのですが、この作品ではただのヒステリーにしか思えない。
犯人に自白させた方法も、「こんなんで自白すっかよー」と思いました。
内容的には星ひとつです。
ただ、前作がなくてもひとつの独立した作品として読める(さすがプロ)のと、ところどころ非常に素晴らしい(自分が役立たずなのではないかと悩む少年、悪質な女たらしを逮捕するのに囮を買ってでた少女の心理など)ので、星ふたつ。
映像化、求む!
★★★★★
2008-12-24
「ぼんくら」をとても楽しめたので、忙しい年末にも関わらず、この長編に手を付けてしまいました。
TV時代劇を一度でも観たことのあるひとなら、なんとなく生活様式を思い浮かべながら、わりとすんなりと読み進むことができると思います。言葉も易しい。
人情、なんてもうとっくの昔に置いてけぼりにされた言葉だけど、やっぱりひとを思いやる温かさや、思いやれるひとが近くにいることはいいものだな、と思いました。
特に言いたいのは、甘党の方は、甘酒や和菓子を用意して読んだほうがいいということ。食べたくなりますから。
前作『ぼんくら』を読んでから、本書に向かいますよう
★★★★★
2008-11-30
鉄瓶長屋を舞台にした前作『ぼんくら』の事件から一年が経った頃、井筒平四郎と彼を取り巻く人たちの前に、再び新たな事件が持ち上がります。先の「鉄瓶長屋」事件の火種は消えておらず、今回は大火事が起きたとでもいった風に話が繋がっているので、ぜひぜひ、『ぼんくら』を読んだ後に本書に向かうことをおすすめします。
前作同様、この『日暮らし』でも、初めにいくつかエピソード的な話が置かれた後に本編に進むという構成になっています。最初の四つの話に登場する人物と事件が、本編に入って寄り合わされ、織り上げられて行く。登場人物と彼らのエピソード風の話が、一枚の美しい衣装の中に織り込まれて行くんですね。特に、本編の後半から終盤へと話が進むに従って、「ここにあの時の話が繋がってくるのか」「ここであの場面が生きてくるのか」と、何度も膝を叩きたくなりました。
井筒平四郎に弓之助、おでこ、お徳。彼らを始め、登場人物のキャラクターが実に生き生きと描き出されていて、自然、親しみを覚えました。彼らに注がれる作者の眼差しがあたたかく、そして厳しくもあったところ。そこにも共感させられました。とりわけ、登場人物それぞれの胸の奥に潜み、彼らを苦しめる“心のざわめき”を描写する件りでは、読んでいるこちらの胸の中もざわざわと騒いだり、ぐっと胸を衝かれたりしました。
話のラストでは、「ああ、あともうちょっとで終わっちまう」ともったいない気がして、ゆっくり、味わうように読んでいきましたねぇ。そして最後の頁を閉じて、「ああ、いいものを読んだなあ」と、胸の中がほこほこあたたかくなったのでした。
※2004年12月30日付 単行本に寄せたレビューより転載
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★★★★
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