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ローマから日本が見える (集英社文庫)
メーカー: 集英社
JAN/ISBN: 9784087463477
定価: ¥ 680
売上ランキング: 2867 位
★★★★
☆
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カスタマーレビュー
古代ローマと組織論
★★★★
☆
2009-06-21
古代ローマ帝国は、なぜ1000年も生きながらえたのか。著者は、自分なりの回答を読者に分かりやすく説明してくれる。また、著者の話は、組織論、リーダー論へと発展する。そして、「現代日本が長い混迷時代から抜け出すためには、結局のところ、カエサルのような強力なリーダーが出てくるか否かにかかっている」(350頁)と結論づける。
同時に政治家について「まずは思う存分に仕事をさせてみて、ダメならクビにしてしまう。そのくらいの気構えで政治家に仕事をさせてみたほうがいいのではないか」(351頁)とも言う。国民も、政治家に関わる些末なことは気にせず、どっしりと構えて、政治家の結果責任を問えということか。
ローマと「指導者」
★★★★
☆
2009-05-09
この本は、ローマの歴史を「指導者(政治家)」と「政治形態」を視点にして解説した本です。
最終的に「ローマ帝国」と呼ばれるようになる、ローマの「政治形態」の変革が、よく分かり、読みやすい本だと思います。
最後に付録として、塩野女史が「指導者」を評価する基準が載っています。
一番評価の高い「指導者」は、問題を把握し、敵、味方を説得して、改革を実行した人。次に評価が高いのは、問題を把握し、建設的な改革案を出すが、何らかの理由で挫折して、改革が実行できなかった人。一番評価が低いのは、問題は把握するが、建設的な改革案が出せず、当然、実行もできない人の順になります。
全てを許容する徹底的なリアリストであれ
★★★★★
2009-03-05
大作「ローマ人の物語」のうち、帝政が始まるまでのダイジェスト版。最終章のみ「ローマから日本が見える」内容になっています。
失われた時代を歩み続ける日本の将来を考える上でも、「ローマ人の物語」をコレから読もうとしている人にも良い導入になるかも。
この本を読む限り、ローマ人は能力あれば植民都市の人間でもリーダーに抜擢する、現実的で、合理的で、器の広い人たちだったんだなと思います。ギリシャ人にもユダヤ人にもない、バランス感覚を感じます。
日本にも彼らのようなリーダーが現れる日は来るのか?
『ローマ人の物語』を振り返るのに有効
★★★★
☆
2008-10-13
『ローマ人の物語』で、アウグストゥスが"パクス・ロマーナ"を実現するまでの出来事をなぞった本と言うべきか。
ダイジェストでは伝えることが出来ないと、作者が本文で述べている通り、詳細を楽しむのであれば『ローマ人の物語』を読むべきだが、途中から読み返す際に「そういえば前にどんな流れがあったっけ?」と言ったことを思い出す程度に良い。
むしろ、後半の作者から見た日本像と、ローマ史で重要な人物の通信簿が、
今の日本や組織のリーダーのあり方などを学ぶ点が多く、読んでいても面白いだろう。
日本のなぜ、が分かる・・・
★★★★
☆
2008-09-30
読書子の端くれを自称するならば、『ローマ人の物語』を読んでいるのは当然ではある。ただこれから手を付けてみたい諸兄には、まずこの本から開いてみると具合が良かろう。ローマ史前半の大方の流れと、ローマ人気質とはいかなるものだったのかが分かりやすくまとめられている。文体もいつもの素っ気なさから離れた『です、ます』調で、明らかに学生諸君への講義を意識したものになっている。
今現在(2008年秋)の日本の政治状況を眺めつつこの本を読み進めるならば、如何に日本という国が自らを理解しなくなってきたか、如何に軽薄にこの数十年を浪費してきたかが良く分かろうというものだ。
かつてカエサルが危惧し、命を賭して打破しようとした衆愚政治に今の日本はまさに陥っている。国の重臣と呼ばれる人間たちは汚職と不見識にまみれ、野党は重要議題の審議にすら参加せず国会の外で批判を繰り返すばかり。どちらも職務に実に不誠実で国を内側から腐食せしめている。
国に危機が訪れるたびにローマ史上に現れては消える幾多の人材がこれほどまでにうらやましいと思える状況はこの半世紀なかったのではないだろうか。
若い諸兄は本書を参考に、どのようにすれば日本を救えるか、国としての日本を再生できるのか、そしてリーダーとは如何にあるべきかをぜひとも真剣に考えて頂きたい。
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