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ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)

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  • メーカー: 小学館
  • JAN/ISBN: 9784091920614
  • 定価: ¥ 590
  • 売上ランキング: 6903 位
  • ★★★★

カスタマーレビュー

コミカルな絵柄とは裏腹の、ブラックなユーモアと深く重いメッセージ性は他に類を見ません。完璧とはこういうことをいうのでは。もっともっと活躍し続けてほしかった・・
★★★★★2009-10-29
日本漫画史において追随を許さぬ確固たる地位を築いた不世出の天才について
いまさらなにをか語らんやではありますが、この作品集も傑作のひとつです。
中でも「じじぬき」「ミノタウロスの皿」は何度読んでも心臓を鷲掴みされるような
衝撃をおぼえます。前者はハリネズミのジレンマのような、人間の”ないものねだり的”
な、極めて愚かで醜くい、しかし同時に微笑ましくもある矛盾や業を喜劇仕立てのストーリーで
見事に描ききっていますし、後者は我々が日ごろなんの疑いも持たずに従っている”常識”も、
一度は疑ってみなくてよいのだろうか?と思わせる示唆に満ちています。
少年むけとされているドラえもんなどの作品群からも深いメッセージは
もちろん感じ取れますが、私はこの作品集にあるような、最初から大人向けに書かれたブラックな味付けの作品のほうが好みです。
 ドラえもんやキテレツしか読んだことのない人たちにもぜひ一度読んでもらいたい超超超傑作集です!!!
不滅の短編集
★★★★★2008-10-13
この本をはじめて読んだ人の多くは、この短編集に載っている作品のほとんどが
今から30年以上前に描かれた事に気づかないだろう。
それが当時の社会を風刺したテーマであっても、なぜか古く感じない。

藤子F不二雄作品のキャラクタは、
明晰で常識的な一般人をデフォルメしているため
時間の経過と共に色褪せるということがない。

したがっていつ読んでも常に読みやすく、理解しやすい。
とはいっても読み応えもあるし、何度でも再読に耐えうるSF(少し不思議)要素も満載だ。
解説にもあるように、まさに血肉を持った短編集といえるだろう。
藤子さんの異色作品
★★★★★2008-08-21
藤子さんの代表作と言えば大概の人は『ドラえもん』と答えますよね? まあ、『ドラえもん』確かに名作ですよね。
けど、僕はこの異色短編集も中々の名作だと思いますよ。 中でも『間引き』と『ミノタウルスの皿』は個人的に印象が強いです。
けど、そんな中にも意外と恋愛系の話もあります。結構おもしろいので読んでみてください。
人間の果てない欲望と現実
★★★★★2008-08-02
読後の感想としては、手塚治虫の「火の鳥」や「七色インコ」、石ノ森章太郎の「009」の哲学パート(物語が崩壊した部分)を読んだときと同じ様なドロドロとした何とも言えない気分に襲われました。なんというか見たくないものを見てしまったような…。
とても「ドラえもん」を描いた作者とは思えない、すこし不思議というようなレベルじゃないですねこれは。間違いなくとんでもなく不思議なレベルです。
今でも一頁開くことに少し気合いを入れないとこの本から出るどこまでもネガティブなオーラにやられてしまいそうです。絵がグロイとかそういうものではなく、人間の深層心理の醜さをこれでもかと描いてますので何回読んでもページを開くのを躊躇してしまいます。
僕がまだ物語に救いを求めているせいもあるかもしれませんが…。面白いのは確かですが、
う〜ん、早く大人になりたいものだ。
どの話もおぞましい
★★★★★2008-04-16
この巻に入っている話はどれもぞっとするようなものばかりです。なぜか?どの話も現実的に
ありえないけどありそうなものばかりです。特に「間引き」 「コロリころげた木の根っこ」など絶対現実的にあるだろうという話です。藤子さんは観察力、先見性がものすごいあるのだなーと思ってしまいます。ここに紹介した2作品の他にもお勧めの話が多いです。
「自分会議」 「ミノタウルスの皿」 「ヒョンヒョロ」 「わが子・スーパーマン」です。

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