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とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)

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  • メーカー: 小学館
  • JAN/ISBN: 9784094511215
  • 定価: ¥ 620
  • 売上ランキング: 9010 位
  • ★★★★

カスタマーレビュー

この引きはずるい
★★★★2010-02-06
前作と同じ舞台で前作と同じような境遇の主人公とヒロインという、いわば追憶を再構築した作品。

相変わらず序盤は理解しながら読むのに骨が折れるが、世界観が頭に流れ込んでしまったら
読む手が止まらなくなる尻上がりのシナリオは流石と言うべきか。
筆に淀みがないから読んでいて安心感がある。続巻に期待

とはいえ、完全に続巻ありきというのは賛否両論だと思う。
続くにしても、話として戦いを盛り込んだりメリハリをつけて何か一区切りほしかったかな。
という個人的要望のため☆マイナス1です。
超時空要塞イスラ
★★★★★2009-09-28
この作品のカラー口絵と設定を見て真っ先に思い浮かんだのが「超時空要塞マクロス」だった自分は、おそらく年を取ったということなのだろう。

飛行機、空飛ぶ都市、三角関係。そういったキーワードがマクロスを連想させるが、それはいい方向に作用していると思う。少なくとも、私はこういう物語を読みたいと思った。「追憶」はクサ過ぎた。

しかし、本作のストーリーは「深い」。
この一言に尽きる。
犬村氏は現実の物語や映画、歴史から題材をとることの多い作家のようだが、本作もフランス革命やコロンブスの航海などから得た着想を、ライトノベル作品として余すところ無く料理している。
そして何より、主人公とヒロインは「ロミオとジュリエット」。
怒涛のごとく押し寄せる「お約束」、蜘蛛の巣のように張られた「伏線」。
それだけで悶絶してしまう。
設定だけでも大満足。本文読んだら超満足。腹が破れて死ぬかもしれない。それくらい楽しかった。

犬村氏は大作向きの作家だ。
追憶がヒットしたことにより、一冊でまとめねばならないライトノベルの約束事から解放されたことは、我々ファンにとって幸福なことだと思う。
この「恋歌」は、明らかに大作として構成されている。
一冊一冊の完成度を追い求めるのではなく、シリーズ全体を見て評価すべき作品だろう。
「映画」ではなく「TVシリーズアニメ」として楽しませてもらう覚悟はできている。

最後までついていきます。
空飛ぶ島で空の果てまで
★★★★★2009-08-10
 前作の完成度がとても高かったために肩透かしをくらった、というこ
とがあるようですが、これはこれでとてもおもしろかったです。アマゾ
ンのレビューで買うかどうか決める方は、評価は☆を半個分上乗せして
見ていただければと。

 “追憶”の主人公がスラム上がりの非凡なパイロットだったのに対し、
今回は9歳でクーデターをおこされて母親をショッキングに失った、元
皇族でかなりワガママなマザコンの15歳少年。空にしか自分の価値を見
ず、空以外で生きられなかった前作とは違い、“恋歌”は自分をとりま
く様々なものから生まれ出た願望のゆくえとして空を求めます。前はロ
マンチックで切ない逃避行、これはちょっと繊細な温かさの成長物、で
しょうか。

 舞台となるのは空の果てを目指す空飛ぶ島――これはとても魅力的す
ぎます。空です。島です。冒険です。全長25kmの空の孤島に詰まっ
た飛空機訓練の学校生活……フィクションって素晴らしい。続刊ものと
いうことなので、これからの展開にもにもぜひ期待したいと思います。

 
前作の期待値を持って読んではならない。
☆☆☆☆2009-07-31
メインヒロインと、主人公との距離があまりに遠すぎる。
この遠さを、いかに埋めるか?
がこのシリーズの肝になりそうなのだが、
260ページを費やしながら、この一冊は単なるプロローグ。
読み終わって、正直、続きを読む気がまったくしない。
きっと、長々と続けて、メインヒロインとくっつくだけだろう?

はっきり言って、義妹の存在はいらないと思う。

どうもこの先、無駄にヒロイン候補が増えていき、
よくあるラノベのハーレム状態に陥っていく状況がやや見え隠れしているように
思うのは、私だけか。

架空の世界の歴史を第三者視点から俯瞰する描き方は、
花田一三六に通じるものはあるが、力量は圧倒的に劣る。
そこに、無駄な兄妹の掛け合いが入るから余計にひどく感じてしまう。

前作が綺麗にまとまりすぎているだけあって、
このシリーズ化はそれとの比較にまったく耐えられない
…と思うのだが。
相変わらず、作者の独り言は蛇足・・・
★★★★2009-05-24
前作の終章も非常に蛇足だったが、今回の作者の挨拶も非常にいただけない。
物語の定義や主人公の性格は読者に解釈を委ねるべきで、作者がとやかく決め付けるべきではない。
ネタバレなどもってのほか・・・

まあそれはおいといて、物語としては、丁寧な描写と、前作とは打って変わり非常に軽いノリの会話がメインです。
カルがとことん落ちていく様を現実的に、無残に描いておいて、アルバス家の温かさとの対比で見せる手法は見事。
カルがヘタレでマザコンで魅力がないとか、ちゃんと話を読んでる?
彼は母親を侮辱した相手に、年上だろうが構わず立ち向かったし、しっかりと現実に向き合って生きている。
マザコンなのは、当時9歳であったことを考えると母親に依存するのは当然で、また思い出の時間がそこで止まっていることから、仕方ないと思える。
と好意的に読み解くものの、作者自身からヘタレの烙印を押されては・・・(苦笑
 
物語に引き込む文章力も、設定も文句はない。
時にいい物語というのは、キャラが独り立ちし、作者すら予想しなかった方向へ進んでいく場合があるが、
続きでは是非、そういったサプライズを期待したい。

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