ローマ人の物語 32 (32) (新潮文庫 し 12-82)

  • ローマ人の物語 32 (32) (新潮文庫 し 12-82)の画像
  • メーカー: 新潮社
  • JAN/ISBN: 9784101181820
  • 定価: ¥ 420
  • 売上ランキング: 12803 位
  • ★★★★★

この商品を買った人はこんな商品も買っています


カスタマーレビュー

巨大な帝国の迷走
★★★★★2009-04-07
 ローマ帝国の強力な地盤が徐々に緩み始めている様が描かれている。
 
 カラカラ帝が発した勅令により、ローマ帝国をローマ帝国たらしめた特色が徐々に色あせていく。
 誰でもローマ市民とした「アントニヌス勅令」やシンプル極まりなかった税制の改正などによって、これまで「ローマ人」として享受できる特権やまた「ローマ人」がゆえに育まれた気概などは一気にそぎ落ち始める。
 そしてそれが表面化してきたときには、時すでに遅し。
「権利というものは、いったん与えたからには再び取り上げるのはほとんど不可能」という著者の指摘が鋭い。

 アレクサンデル帝が、味方にストライキを起こされたときの対処を、同様の状況だったカエサルと比較して解説してあるのは大変面白かった。
 
 オリエント地方、ゲルマン地方それぞれに蛮族の動きが活発になってくる中で帝国はどうなってしまうのか・・・次の巻が楽しみだ。
不幸のカタチ
★★★★★2008-10-11
偉大な皇帝の時代は終わり、人間臭い皇帝たちが、人間臭く死んでいく。
いや、偉大な皇帝たりうる資質を持った皇帝も志半ばで、
ささいな躓きから命を落としてしまう。
まるで、老いはじめた帝国がそれを拒んでいるかのように

自然の成り行きから良かれと思い発せられた法が、まわりまわって
社会の衰退を加速させ、世に閉塞感がただよう。
そして不安を募らせた人々は麻薬を求めるように宗教に走る。

繁栄する帝国よりも、迷走する帝国の方が 現代社会への教訓は多い

同じテーマの商品を探す