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縛られた巨人―南方熊楠の生涯 (新潮文庫)

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  • メーカー: 新潮社
  • JAN/ISBN: 9784101209128
  • 定価: ¥ 700
  • 売上ランキング: 18609 位
  • ★★★★

カスタマーレビュー

熱く、茶目っ気を持ち合わせていた人
★★★★2009-01-31
 南方熊楠自身もさることながら、その当時交流した人々
も層々たる人物と交流していたのだぁと感想。
 彼はお金や名誉に無頓着だったため、恐れる事もなく、
自然児のごとく誰に対しても対応できたのだろう。
ある人からすると、自然児熊楠はやっかいな相手だろうし、
また、熱くなりやすい熊楠と馬が合えば、これとない議論
できる相手であったのではなかろうか。
巨人の生涯
★★★★★2007-05-22
柳田國男、折口信夫と並ぶ日本の民俗学の巨人南方熊楠の生涯を描いている。

若き日の世界放浪。孫文との友情。

彼がいかに国際人であったかは、これを読めば一目瞭然だ。

また、熊楠は早く生まれすぎた人物であったのだろう。

時代が彼を型にはめようをして、彼を縛り付けてしまった。

この時代の日本は本当にすごい人たちに溢れていたのだと思う。
すらばしいとしか言えない
★★★★★2007-04-08
和歌山出身のとてつもなくスケールのデカい在野の学者、南方熊楠の伝記。


明治時代というのに、若くしてアメリカに行ったり、サーカス団に入って中南米をまわったり、大英博物館で仕事をしたり、科学雑誌『ネイチャー』に論文が掲載されて絶賛されたり。
記憶力も尋常ではなく、最終的に18ヶ国語を話せたらしい。

また、つながりのある人物もすごい。
大英博物館館長、ロンドン大学総長、高野山管長、軍部の大将・中将クラス等。
また辛亥革命を起こした孫文とはロンドンで知り合ってから無二の親友となっている。

いくら挙げても足りないぐらいの熊楠の魅力を上手く表現してあって、間違って伝えられているものは間違っているとちゃんと書いてある良い伝記だと思う。
これを読む前に、水木しげるの熊楠についての漫画、『猫楠』を読んでおくと、すんなり入れるのではなかろうか。

伝説
★★★★2004-10-05
 南方熊楠の伝記としては現在、最良の一冊。もともとは雑誌連載であり、生き生きとして面白く読者を離さない。
 『南方熊楠全集』などを縦横に利用して熊楠の生涯を再構成し、半ばフィクションとして描き出している。もともと熊楠は法螺話のようにして自己のイメージを肥大化させた人物だが、本書でもそれが踏襲され、事実と誇張が綯い交ぜになった幻想世界が作り出されている。そこが熊楠の一番の魅力であり、まさに読者が望むとおりの伝記といえよう。
 田辺での後半生や弟・常楠との確執など暗部もしっかりと描き込まれ、「縛られた巨人」の意味をよく伝えてくれる。ついに最後まで飛躍出来なかった大学者・熊楠ということか。
 会話が和歌山弁なのはやりすぎだと思うし、読みにくい。
熊楠の生涯を概観できる
★★★★2002-06-10
南方熊楠の生涯を彼の膨大な書簡など史料を交えながら紹介する。熊楠概論としては、よくまとまっており、読みやすい。熊楠の粘菌、民俗学、あるいは自然保護などにおける業績の解説は限られるが、それは本の性格上仕方がないだろう。一つ不満だったのは、引用文の原典(たとえば誰宛の手紙であるかなど)の記載がなかったこと。

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