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こころの処方箋 (新潮文庫)

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  • メーカー: 新潮社
  • JAN/ISBN: 9784101252247
  • 定価: ¥ 420
  • 売上ランキング: 1449 位
  • ★★★★

説明しよう!

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   臨床心理学者であり幾多のカウンセリングを手がけた著者が、普段私たちがこころのどこかでは納得しているが、なかなかことばにできないような常識をエッセイとしてまとめたものである。その内容は26作目を数える上前淳一郎の人気シリーズ「読むクスリ」に通じるものがあり、人々の疲れ気味のこころを癒してくれる。

   各章の目次タイトルは、「人のこころなどわかるはずがない」、「危機の際には生地がでてくる」「『理解ある親』をもつ子はたまらない」、「心の支えがたましいの重荷になる」など格言風に小気味よくまとめてあり、著者の専門家としての豊富な経験から調合された薬効ある文章が読者に語りかける。

   また著者は遠藤周作の『生き上手、死に上手』から得られた「呪文」ということばを念頭に置き本書を手がけたという。「正しいとか正しくないとか、教えられるというのではなく「呪文」を唱えていると心が収まるのである」と著者は語り、自らも本書目次タイトルの1つを「唱えて」いるそうである。読者は自分の心に残った目次の言葉を選び、自分だけの「呪文」として楽しむことができるかもしれない。こころが少し風邪をひいてしまったなと思う読者や、自分自身の常識や創造性を振りかえってみたい読者には頼りがいのある1冊となるだろう。(青山浩子)

カスタマーレビュー

人間理解って一番難しい・・・だけど一番大切!!
★★★★★2010-03-14
 この本は河合隼雄先生の著作の中では最も読みやすい一冊です。
「河合隼雄」と聞くと少し心理学に詳しい方なら日本のユング心理学の
第一人者というイメージが強いと思います。
 しかし、この本は心理学者としてのいわゆる専門用語や理論で「人の
こころ」を語る感じではなく、人生によく起こり得るであろう出来事に
関しての著者自身の多くの経験から深〜い洞察が見受けられます。
 目次だけでも興味をそそられるものが多く、すぐに読めました。「人
のこころ」ってホントにわからない、いや簡単にわかるようじゃ味気ない、
だけどわかろうとするその作業って一生かかることかもしれない。
 そんな著者の苦労からでた言葉の一つ一つは私たち一人一人に多くのヒント
をくれます。
 この本と一緒に自分達の人生を重ねると考え方に厚みが増すこと間違いなし
です。

わかるわかる
★★★★★2009-10-25
この本に記載されていることは、私たちにとっては当たり前の事である。
よく日常にする光景、状況だったりする。
だから、フムフム(そうそう)と共感しながら読むことができる。

じゃあ私たちがよく知っている事柄だから、この本って改めて読む必要は無いんじゃないか?
と思うかも知れません。

ノンノン。
周知の事実だし、我々が普段感じている事柄なんだけど、本書のように文章でしっかりと
書き起こされていることに意味がある。モヤモヤっと思っていた(感じていた)ことが
スパッと斬られていて、気持ちがいい。

この本に出会って、こころに余裕ができました。
心の「こり」をほぐしてくれる言葉
★★★★★2009-06-13
一見人生相談のようなタイトルですが、ああ、こういう見方もあるんだな、と気づかされる、本当の意味での「心の処方箋」でした。薄っぺらいハウツーものや自己啓発本のように、このときはこうすればいい、などという安直な答えはどこにも書いてありません。具体的な悩みがなくても、この本を読むと、何かに捕われていることに気づかされてスッと楽になるような本です。人によっては、自分が立ち向かわなくてはならない現実を目の当たりにされて心が引き締まる思いをするかもしれません。これを読んだからといって、悩みが解決するわけではありませんが、確実に、読む前と後で、自分の心のあり方が変わっているような気がします。これからも、何かのたびに思い出してページをめくっては、新しい気づきを感じるかもしれません。読みやすいけど、深い本です。
常識を非常識からまもる重要性
★★★★★2009-05-10
こころの処方箋 河合隼雄 新潮社 1992

河合隼雄(1928−2007)「新刊ニュース」1988−1991に連載した文章と書き下ろし。
1992年1月発行で6月には13刷となっている。かなり売れたのでしょう。
著者があとかぎでも述べられているのだが、本書は「常識」(読者が既に腹の底では知っている)を書いていると。しかしその常識を売りものにしている理由として、現在常識があまりに知られてない時代なのではないかと。そして知識は沢山持っていながら常識の無い人が増えている。またマスコミなどが「非常識」を売物にするので、常識がない方が価値があると錯覚するのかもしれないが、常識を知らぬ「非常識」は、あまり好きになれないと吐露している。
まさにおっしゃる通りである。臨床心理学者としてだけではない深い知識の集積に基づく文章はまさに「なるほど」とうなずかされる。それは、やはり他者との関係性という文脈の中でしか生きる事の出来ない「自分」を俯瞰的にそして時に光の当たる面と、影の面を映しだしてくれているように思う。
いくつか、備忘録的にメモしておきたい。
ものごとは努力によって解決しない。(逆説的たがなるほどである)
「生まれかわるためには死なねばならない」の中で、氏は「肉体的死を回避しつつ、象徴的死を成就することが必要で、ただただ「死」を避けていたのでは何事も成らないのである」
「勇気にもハードとソフトがある」そして優しさにも勇気が必要だと。
「日本的民主主義は創造の芽をつみやすい」丸く収めようとしすぎだと指摘
「物が豊になると子育てが難しくなる」心を使う代わりにお金を使ってはいないか?と指摘
「権力の座は孤独を要求する」権力を有するもの(誰でもそれなりの権力を持つ)の心構えの常識が述べられている。

最悪の本。
☆☆☆☆2009-04-28
私が今まで読破した本のうちで、最悪の部類に入る本である。なぜなら、著者は、極限まで追い詰められた人間の心理にまで、まったく言及していない。筆者は、人間の心理を全く理解していないと考える。心の処方箋が本当にほしいのは、極限まで追い詰められて、どこにも助けを求められない人達なのだ。この筆者は、人間洞察力が甘すぎる。駄作中の駄作であった。