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ロミオとジュリエット (新潮文庫)

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  • メーカー: 新潮社
  • JAN/ISBN: 9784102020012
  • 定価: ¥ 460
  • 売上ランキング: 102505 位
  • ★★★★

カスタマーレビュー

読み終えた後、もう一度筋を反芻したくなります。
★★★★★2010-02-23
シェイクスピアの物語は、いろんな場所や場面で出くわしますので、何かのきっかけで突如がむしゃらに読みたくなってくる時があります。突然、牛丼が食べたくなったりハンバーガーが欲しくなったりするのと同じような欲求なのでしょうか。この作品を読んでみて感じたのは、文学とは自分自身を映してくれる鏡のような存在でもあるのだな、ということです。若い時期に感じるのは、命さえも惜しくない若者の恋心への共感や仇同士の家に生まれた悲しみに他なりません。月日が経って感じたのは、若者の恋は周囲をを見えなくしてしまうほどの危険と滑稽を孕んでいることや、年寄りはいつの世も若者の邪魔ばかりしている、といったことでした。悲劇的に感じるよりは、人間というものの喜劇性、愚かさがより強く印象として残りました。そして、翻訳者のご苦労も感じ入りました。それは、18ページにも渡る「注」で確認することができます。古臭い表現や仏教用語が使われたり、変な感じを受ける訳もないわけではなかったのですが、注を読むと、意図するところが理解でき、好意的に読み進むことができました。次にこの作品を読んだとき、また違った風に語りかけてくれるように思えます。読み終えた後、筋を反芻してしまう作品です。これがシェイクスピアの魔法なのでしょうか。
有名すぎる悲恋
★★★★2009-11-03
あまりにも有名なこの作品。
展開は知っているけれど、ロミオやジュリエットが
どんな風に話すのか、周りの人間がどんな人物像なのか、
知らないこともたくさんあって、
わかっていながら案外楽しめたと思う。

特に、ジュリエットの父が、彼女の結婚を勝手に決め、
彼女が断る場面が面白い。
父の取り乱しようときたらない。
あそこまで子供みたいに怒るとは、
まさしく子供の様。
母の冷たさもさることながら。。

結局は自分たちに悲劇が降りかかってくる。
ロミオとジュリエットは、彼らに反省を促すための
駒にすぎなかったのかもしれません。

また別のシェイクスピア作品を読んでみたいと思った。
引き込まれます。
★★★★2009-04-17
ロミオとジュリエットの悲劇的な恋愛が描かれています。

「ロミオ」がモンタギュー家の「ロミオ」でいなければ・・・。

訳(文章)に関しては、とても読みやすく、
読んでいて、どんどん引き込まれていくものでした。

あくまで個人的な感想ですが、
ストーリー展開は、
ありきたりなものでしたし、
ロミオとジュリエットの恋愛は、
青臭く、子どもっぽい印象をうけました。

おもしろさはわかりますが、
私の趣味には合いませんでした。

趣味が合えば、繰り返し読みたくなると思いますが、
評価としては、星4つとさせていただきました。
劇としての魅力
★★★★2009-02-07
仲の悪い二つの家のひとり娘とひとり息子が恋に落ちたら。
シェイクスピアの時代よりも古代からある物語のテーマを、シェイクスピアがテンポ良く演劇用に構成しなおしている。

分かりやすい象徴的な性格設定の人物を配して、テンポのいいセリフ回しで、劇的効果を狙っている。ロミオとジュリエットが出会ってたった5日間の短期間の物語に時間設定を変更している。
ここのところは翻訳者である中野好夫氏が解説しているので読んでみるとおもしろい。
現代風の小説を読むようにして読むと、型にはまりすぎているようで、面白みがなさそうに感じてしまうが、劇を見ているような気持で読むと、はしばしの演出がなるほど舞台映えしそうだなと感心してしまう。

この翻訳版では、こみいった地口、シャレの部分は、直訳ではなく、日本語を使ったシャレの形で翻訳者が雰囲気の再現を狙っている。これはこれで、変な直訳の文章を読まされるより良かった。
喜劇
★★★★2006-03-27
これは喜劇の要素が強いと思う。

 シェイクスピアには4大悲劇がある。ハムレット、リア王、オセロ、マクベスだ。この4つも各々味わいは違うが 一応 人間の愚かさを見据えている点が共通している。シェイクスピアの悲劇とは 「登場人物が可哀想」という事ではなく「人間が不毛である」という突き放した視線にある。彼の悲劇くらい 泣けないものはなく 暗澹とするだけである。

 それに比べると シェイクスピアの中でも人気の高い本作は 喜劇である。簡単に言い切ってしまうと 誤解したカップルが頓死するどたばた劇ではないか。この話であれば 人間の不毛性というよりは「登場人物が 間抜けだけど まあ 可哀想」ということかと思う。人によっては泣けるでしょう。

 すくなくとも 書いているシェイクスピアが 冷笑しているような気がしてならない。

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