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くまちゃん

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  • メーカー: 新潮社
  • JAN/ISBN: 9784104346042
  • 定価: ¥ 1,575
  • 売上ランキング: 180423 位
  • ★★★☆☆

カスタマーレビュー

さすが!ストーリーテラー!
★★★★2009-07-28
 本書のタイトル「くまちゃん」というのが誰だか分かると、少しがっかりする。しかしながら、各章ごとに新規で登場した人物が次章の主人公になって物語が進んで行く様子は、ありふれたパターンではあるが、ストーリー展開が面白く、実在の人物をモデルにしているのではなかろうか?と思うくらい存在感のあるキャストが登場する。最後にはしっかりまとめて締めくくる。
 さすが!当代のストーリーテラーです。
ふり、ふられの恋愛連作短編集
★★★☆☆2009-06-22
主人公は最後に必ずふられ、そのふった張本人が次のお話の主人公になる。
そして次のお話でも主人公はふられ、ふった人が次の主人公で・・・と続く物語。
最初の3つくらいを読むとこのシステムに気づくでしょう。
つまり、どんなにいい感じでつきあってるカップルでも最後には別れるってわかってしまう。
結末が想像できる・・・はたしてこれはいいことなのか、面白みのないことなのか。

手痛い失恋をしたとき、「もう二度と恋なんてしない」なんて思ったりするけど、本当にそうできる人なんていない。
恋する気持ちはそんな風にコントロールできるものではないはないわけで、
かつて私をふったあの人も、私がふったあの人も、
きっとどこかでまた誰かに出会って恋をしたんだろうなぁと、しみじみ恋の不思議を感じました。

最後の2つのお話のまとめ方はうまいけど、角田さんにしては小粒の作品だと思います。
失恋巡り
★★☆☆☆2009-05-26
20代半ばから30代半ばの男女の別れをオムニバスにして繋げ、恋愛が仕事にも影響してしまう時期を描いた。が、途中から飽きてしまう。
「くまちゃん」に出てきた苑子が「光の子」で再度登場した語る恋についての言葉『あるアーティストに心酔しきって、生活も嗜好も変えちゃって、そりゃもう恋みたいだった。その人みたいになりたいって、もしかしたら恋の原型の気持ちなのかもしれないよね。』の恋が7回繰り返されているからかもしれない。
絵葉書を切りとったみたいな、名所巡りツアーにでも参加したような印象でしかない。
感情を言葉で表現するのが困難だからこそ、恋に落ちてしまった行動を表現してもらえれば、主人公たちの失恋にも深みが出ていたように思う。
繰り返し読める
★★★☆☆2009-04-24
yomyomを購読しているのですでに全作読んでいたけど
すべてまとまっているものが欲しいかなって思って購入。
川上弘美さんもyomyomに連載していた短編を本にしたけど
こちらは書き下ろし作品もあって、買って損はなかった。
くまちゃんは、yomyomをそのまま載せただけでお得感はなかった。

yomyomも2回ほど読み返していたので新鮮さはないかなと
思ったけど繰り返し読むことによっていろいろ発見があって
面白かった。しかも自分は速読な性質なので見落として読んでいる
部分もあって、光の子の苑子について3回目にこの単行本で読んで
「えっ、そうだったのか」と新たな事実を発見してびっくり。
そういう連作短編ならではのしかけが面白かった。

すべてふられる話だけど、角田さん特有のブラックさはなく
あくまでもどの話もさっぱりとしているので読みやすかった。
また忘れたころに繰り返して読めそうで買った価値はあったかな。
流石、角田さんですが・・・
★★★☆☆2009-04-15

恋愛のはじまる感じがうまいな〜。
ちょっとしたことが気になって、好きになっていく。
自分は相手を好きだけど、相手はどうなんだろう。
きっと相手も自分と同じ思いでいてくれるだろう…。
と、思っていたら…。
相手が変わると価値観が変わる。
嫌だったことが好ましくなったり、前の恋愛で気がつかなかったことに気づいたり。
流石、角田さんはお上手。
この作品で、角田さんは仕事と複雑に絡み合った恋愛を書きたかったそうです。
そのあたりも、よく伝わりました。
でも…、『森に眠る魚』のインパクトが強すぎました。

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