西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

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  • メーカー: 中央公論新社
  • JAN/ISBN: 9784121018168
  • 定価: ¥ 819
  • 売上ランキング: 2260 位
  • ★★★★

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カスタマーレビュー

クラシック素人にはちょとツラい
★★★☆☆2009-06-06
聞く音楽はもっぱら洋楽のロック、ソウル、ポップ、ジャズなどクラシックはド素人ですが、
クラシックの世界にも興味があり、評価が高いので読んでみました。

当時の時代背景や、ディテールは大変興味深く、オモシロイのですがその他の固有名詞や作曲家の名前はちんぷんかんぷんです。やはりある程度クラシックを聴いて知っている人でないときついですね。

音楽を言葉で表すことの難しさを痛感しました。この本で取り上げられている曲を聞きながら読めばもっと理解できるでしょうね。そういう企画があったら是非聴いてみたいです。
入門書として傑作
★★★★★2009-05-20
 通常は音楽史というタイトルで本が出るとすれば、大抵はハードカバーで最低600頁ぐらいあって価格は4,000円を覚悟しないといけない。下手すると全15巻などとなりかねない。ところがこの本はなんと新書版でやってしまった無謀な本だ。
 しかし、著者はまず通常我々が呼ぶクラシックと呼ぶ音楽は18世紀からのたった200年間に渡って作り出された西洋音楽形式なのだと最初に確認する。そして、西洋音楽史を大きな河に例え、上流である古楽(グレゴリオ聖歌から始まる中世音楽、ルネサンス音楽、バロック音楽)から大河の河口近くの古典派及びロマン派、そして20世紀に入ってからの崩壊、現代の音楽までを流れるように俯瞰して見せてくれる。
 ベートーベンの生い立ちがどうとか、モーツァルトの生涯とか、そういったことにはあまり立ち入らない。西洋社会の変化と音楽の構造の変化、そして音楽と人々の関わり方の変化に中心を置いて解説してくれている。
 あまりクラシックには詳しくなかったが、「おお、そういう流れがあったのか」と楽しく読めた。
著者の得意分野には「なるほど」とさせられるが
★★★☆☆2009-05-18
 音楽史の入門書としては大変良くできていると感じたが、著者の得意でない「バロック時代」の音楽等は、疑問に思えるところが多く見られる。例えば、「低音中心の音楽」「メロディがごつごつして口ずさめない」などという部分では、もちろんそういう曲も存在はするが、後期バロック音楽では考えられない。どんな曲をどんな演奏で聞いてみたのか疑問である。著者はカザルスの指揮したバッハの管弦楽組曲を例にしていたが、なかなか良い演奏ではあるが、一時代前のロマン派的な演奏である。
 そういえば著者は、ロマン派が得意であるようで、古典からロマン派の音楽に関してはかなり、面白く読ませていただいた。
西洋音楽の大河 (古典派・ロマン派) のはじまりからおわりまで
★★★★2009-03-29
新書 1 冊で中世から現代までの西洋音楽史を論じているが,中心は古典派からロマン派の音楽にある.それは,音楽が特定の作曲家の作品として演奏され,おおくのひとに消費された時代の音楽ということだ.現在でも古典派やロマン派の作品が演奏されつづけているが,もはや特定の作曲家がそれほど有名になることはなくなっている.

これまで,音楽史というのはとおい過去から未来へとずっとつづいていくものだとかんがえてきた.しかし,著者がえがく西洋音楽史は中世にほそぼそとはじまり,古典派,ロマン派の時代にはおおきなながれになったが,もしかすると現代にはきえようとしているながれである.こういうながれをえがくには,新書というメディアが適切だったのかもしれない.
ずぶの素人にもおすすめ
★★★★★2008-08-07
単なる音楽史の本ではない。クラシックマニアであろうとクラッシクに憧れるずぶの素人であろうとこの本に出会ったことに感慨を覚える類まれなクラシック音楽史の本である。

印刷術と大航海時代がクラシックを共時的に、そして通時的に世界に広めたこと。不協和音を音楽の効果として発見したこと。オペラで英雄的な歌手がソロで歌い上げる様式と絶対王政の同時代性。個を重視したはずのロマン主義が他人よりも目立とうとするあまりにテクニックへ走り、没個性的で機械的な技法の世界へと陥っていく矛盾などなど非常に刺激的。音楽を通して知る西洋文化論。

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