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London Sherlock's
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ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)
メーカー: 早川書房
JAN/ISBN: 9784150106720
定価: ¥ 840
売上ランキング: 13121 位
★★★★
☆
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カスタマーレビュー
明るくスピード感のある電脳空間
★★★★
☆
2009-04-08
ウィリアム・ギブスンはあの異様に暗い『ブレード・ランナー』を見て世界観の類似にショックを受けたそうだし、『マトリックス』の元がギブスンであることも間違いないことなのだが…
しかし、ここで描かれる電脳空間は、ダーク・グリーンの『マトリックス』と違って白さ、明るさを感じるのだ。ダーク・グリーンが、本書が書かれた80年代前半までのMS-DOS画面の背景色であるのに対し、今皆さんがご覧になっているWindowsやMacの画面は明るく華やかである。その意味では本書は『マトリックス』よりも新しいと言えるのではないだろうか。まあ、クライマックスでの非現実的なスピード感(ただ速いというだけでない奇妙な)は、あの有名な撮影法により初めて視覚化に成功したということだろう。
サイバースペースをくぐり抜けて
★★★★★
2009-03-17
1984年のウィリアム・ギブスンの作品。これは世界は外に無限に拡がっていく物では無く、内部に拡がっていくという事を描いている作品。いくら割ってもゼロにはならない混沌とした内宇宙であり、蜂の巣の様だが無限に巣を作っていく。それは人体も巨大組織も人間社会も電脳世界も記憶世界もそれぞれが一つの身体として、その中の細胞=人間=素子の繋がり=神経(ニューロ)の衝動と迷いを描いている。自由世界の大組織は、本来の自由という理想を見失った暗闇の中の迷える光なのである。主人公達が立ち向かう組織は狂人の狂人による内向世界である。表面上は謎を追うサスペンスフルな物語が展開される。主人公の元電脳カウボーイであるケイスはトロード(電極)を通して脳波を電脳空間マトリックスにラン(仕掛け)してジャックイン(没入)し、防御システムであるアイス(氷)を開錠し潜入する。モリィの感覚を共感すべくフリップ(転じる)し、擬験シムスティム(憑依)し繋がる。傭兵とも言えるモリィは実行役として戦闘パートを受け持つ。主人公を助ける電脳世界の不死者として「生きる」フラットラインやザイオン人という集団のアイデアも想像が広がる。何より放浪する記憶であるフラットラインもそうだが、もう一つの大きな存在である「意思を持った」人工知能(AI)である「冬寂」等との絡み合いが人間の記憶、人間とは何だという想像を拡げる。個人的には管理社会の大きな姿や、その全てがデータバンク化された情報管理社会である為に簡単に相互に擬験出来る様な恐ろしさ、人間存在の儚さという所などを詳しく描いて欲しかった。しかし、確かにリヴィエラが具現する存在にそれが集約されているとも言える。人間は数値では測れないのだ。モリィやクローン忍者に現される「矯正された肉体」「作られた暗殺者」「囚われの意識」の人間たちを描く部分は、社会の闇を描き、戦うモリィへの共感を感じさせられて哀しくもあり、モリィの過去もケイスのぬるま湯の想い出も記憶、肉体の郷愁となって温もりを無意識に求める。その生には感傷的になるのである。文中のモノは語る夢想家(ロマンサー)、魔道士(ネクロマンサー)と。しかし私には、その生と死の狭間で打ちひしがれた二人の新しいロマンス。「愛」を感じる。この世界の「彼ら」「彼女ら」「それら」は何の為に「生き」、行動するのだろうか。人間性の地平とはという事をテーマの一つとして描き、タイトルが擬人体の造語になっているのはそういう事だと思います。そして作者の描き出したイマジネーションの虚空に主人公や作者と一体になって没入(ジャック・イン)し、意識の海を闇雲に泳ぎ、この世界を共有している時間は実に楽しい。
2読めでようやくすじが追えました
★★★★★
2009-01-01
最初に読んだときは、訳も分からず、とりあえず名作と評判だから無理やり読み終えたといったところでした。
10年以上たって、再読してようやくストーリーを追うことが出来ました。ただ、まだ意味不明のところが多いですが、スリリングで格好の良い物語を読みたい人にはお薦めできます。
話が難解というわけではないと思いますが、SFの場合良くあるのですが作者の提示するイメージについていけないところと、仮想と現実の場面転換についていけないところがあります。
今でこそ、攻殻機動隊やマトリックスといった映像作品のフォロワーも出てきたことや、インターネットの普及で、理解しやすくなってきましたが、昔はさっぱりでした。
今から読んでも十分楽しめる名作だと思います。
潜在意識の可能性
★★★★★
2008-10-25
人間の無意識の領域の話をコンピュータ用語を使い小説にしています。 千葉シティではじまる この小説は東洋思想に 影響を受けています。 宇宙と生命のシンクロ。 生命の構造の神秘に 挑戦した書。 そして、コンピューター用語でその神秘さを表現した書です。 結論は宇宙に流れる偉大な愛と連帯感の強めることに貢献することで個人は繁栄するとメッセージされています。 そして、掟を無視すればブラックホールの引力で奈落の底へ落ちていくと。 しかし、 生命が肉体を持つと、 欲望で生命本来の果たしたい目的が隠れてしまう。 生命が本然的に設定したことを忘れてしまう。今世でリアルに体験にしたい事が目先の欲望に隠されてしまうと書いてあります。 救世主は、東洋にいました。そして日本にいました。宇宙で一番汚い地域・千葉シティから生命をカスタマイズできる秘術が発信されていました。 この書の文底に埋まっている偉大なメッセージに気づけた幸運に感謝します。 あまりにも偉大な書です。 これでブラックホールの引力に対応できます。 もう、迷いを生んでいた邪教を見破れました。 この世で一番の感謝の言葉を著者ウィリアム・ギブソンに送りたいです。 この書をあらわしてくれてありがとう。
暴力と荒廃とハイテクの混沌
★★★★★
2008-04-11
マトリックスが好きになり、そのモデルとして攻殻機動隊があることを発見して夢中になり、
そして、そのまたオリジナルとしてのニューロマンサーにたどり着き、これぞ求め続けてきた
世界と感じた。
ある巨大企業が、人工知能(AI)を作りかけたが、それに支配されることを恐れ、2つに分割したまま
閉じ込めた。しかしAIは、完全な形になることを望み、行動を起こす。
まず、人格がふっとんだ精神病院入りの元軍人の精神を乗っ取り、これを操って、殺人鬼サイボーグと麻薬中毒
コンピューターハッカーを雇う。更に、麻薬中毒ハッカーの死んだ師匠の意識の入ったディスクを盗み、
仲間とする。殺人鬼に巨大企業オーナーを殺させ、ハッカー達に巨大企業のコンピューターシステムに
侵入させ、AIは目的を果たす。完全な形となったAIは地球では飽き足らず、地球外の存在とコミュニケート
を始める。
久しぶりに熱中した。暴力と荒廃とハイテクの混沌、これぞサイバーパンク。
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