ディファレンス・エンジン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

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  • メーカー: 早川書房
  • JAN/ISBN: 9784150116774
  • 定価: ¥ 882
  • 売上ランキング: 104132 位
  • ★★☆☆☆

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カスタマーレビュー

人をかなり選ぶ
★★★☆☆2009-05-16
売り文句に煽られて買いましたが、正直難しかったです。

もし蒸気計算機が誕生していたら-?そのifを描いた作品で、史実との違い、即ちディファレンスを楽しむ作品です。逆に言うと、世界史だとかイギリスだとかに対して知識が豊富でないと、かなり辛いです。下巻の巻末に辞典が付いていて、これを何度か読み直して読み進めてみたのですが、それでもなかなかに辛い。

内容は、色んな登場人物の視点からその世界を描いていくものですが、その登場人物同士の繋がりが薄く、別々の作品を読んでいる感覚を覚えます。

ただ、世界観は素晴らしく、最後の章での落ちは素晴らしく斬新だったので、星三つです。
普通の石になってもがんばってんだ。
★★★☆☆2009-05-03
 ロックミュージシャン評でこんなことを読んだことがある。
「初めから光り輝く宝石である者と、自らを研磨し磨き上げやっと光ることのできる者がいる。」
 その例として前者に、ドアーズのジム・モリソン、後者としてジョン・レノンを上げていた。ロッキング・オンに書いていた松村雄策だったと思う。
 とてつもない処女作を残し色あせていく天才と、読者がその成長を共に見守ることの出来る努力の人。
 完全に前者である、新作を出せば出すほど凡庸な石になっていくギブソンの新基軸の近作。
 デビュー作で読者の腰を100回ほど抜かさせるほどのイメージと肉感をたたき出したギブソンの、ある意味での開き直りの出直し。石ころになってしまった自分を意識しているとしか思えない、資料集めによっての武装の上で何とか踊ろうとするあがき。それはそれでいいではないか。面白い小説だし。
 不幸は、あまりに鮮烈な「ニューロマンサー」の影から作者自信が抜け出せていないこと。
面白く無かった
☆☆☆☆2008-12-12
上巻半分読んで面白さが分からず読むのを止めました。多分最後まで読めば面白さも分かるのかも知れませんが時間の限られたサラリーマンには価値が分かりません。
蒸気の熱に煽られたSF的冒険の記録。
★★★☆☆2008-09-17
正直言って、僕はギブスンとスターリングがこの小説で示している(示しているのだろう)深遠な命題についてはほとんど理解できていないし、興味もない。だから星三つにした。
ただ、物語としては大いに楽しめた。

単純な理解としては、本書は、蒸気式の計算機が高度な発達を遂げた世界――幻想の19世紀ロンドンを舞台にしたSF冒険譚である。

歴史上の実在の人物が数多く登場する点がまず、面白い。
ある部分は史実のとおりに、そしてそれ以外の部分は大胆に脚色された魅力溢れるキャラクター達が活躍する。
物語は19世紀後半、ラッダイト運動後、本格的な帝国主義時代へ突入する直前のイギリスを舞台に展開する。
蒸気コンピューターにかけるある重要なプログラムを巡り、様々な立場の登場人物達が、豊穣なイメージに溢れた大きな一つのプロットを紡いでいく。

訳者黒丸尚のエッジのきいた文体は、霧煙るロンドンにおける陰謀と、血と火薬と蒸気のレトロな冒険を(ギブスンのその他の著作同様)、最先端の情報と分析ツールに変えている。
そこから答えを導き出すのは、知的探究心に溢れた読者に他ならない。

複数のモニターに映し出される鮮やかな断片を解析し、結論を導く。
本書はそんな楽しみを読者に与えてくれる。

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