無限思考者 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-356 宇宙英雄ローダン・シリーズ 356)

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  • メーカー: 早川書房
  • JAN/ISBN: 9784150116958
  • 定価: ¥ 609
  • 売上ランキング: 29560 位
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カスタマーレビュー

第五の公会議種族ケロスカーの秘密を探れ!快調ローダン・シリーズ第356巻。
★★★★★2009-03-10
小銀河バラインダガルに足止めされたテラナーの突破口を求める必死の探索行を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第356巻。本巻の執筆者は、有望な若手の競演ヴルチェクとフランシスです。遠征船《ソル》の一部は惑星ラスト・ストップで補給した物資の謎の成分が爆発を引き起こす現象‘セネカの雷鳴’の為に足止めされていた。本書には何故かアフィリー・サイクル突入後ご無沙汰だったグッキーが満を持して登場し大活躍します。
『無限思考者』エルンスト・ヴルチェク著:ローダンは小銀河バラインダガルの偵察により突破口を見出そうとガルブレイス・デイトン率いる探検隊を派遣する。本編では意外にもラール人のSVE艦が降り立った惑星エスにグッキーとイホ・トロトがテレポーテーションで乗り込み、七次元で思考する奇妙な種族に遭遇します。これまで真面目過ぎるSF硬派を貫いて来たヴルチェクが砕けたユーモラスな味の新境地を示し大いに健闘しています。『ディオゲネスの樽』H.G.フランシス著:惑星ラスト・ストップの極限状況に耐えられずローダンを裏切りコルベット《シンデレラ》で逃走したグループは、やがて到着した惑星アルトラクで異様な物体ディオゲネスの樽を発見する。本編はいきなり虚空から謎の男が登場する導入部やブラックホールの理論説明が為される等、難解なハードSFの王道を行くような展開でぐいぐい読ませます。如何にもフランシスらしいなと思えるのは、登場する種族ケロスカーがヴルチェクの書いた前半と異なり格段に恐ろしく変貌する所と、究極の悪夢の如くこれでもかと畳み掛ける破滅型のストーリー展開です。
本巻の翻訳者、渡辺広佐氏のあとがきはオーストリアの作家アルフレート・ボルガーを紹介し賛美されています。今回の得体の知れぬ敵ケロスカーは以前の昆虫種族よりも数倍手強く厄介そうで、久々の試練に対するローダンの活躍を期待しております。

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