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パーラービーズ
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果物
1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)
メーカー: 早川書房
JAN/ISBN: 9784150400088
定価: ¥ 882
売上ランキング: 11141 位
★★★★
☆
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カスタマーレビュー
新訳に期待
★★★★
☆
2009-06-23
今や古典もいいところの1984年ですが、新訳がハヤカワepi文庫から、7月に発売されるようですね。楽しみです。
ユートピア≒ディストピア
★★★★
☆
2009-05-07
近未来の(執筆当時が1949年での近未来『1984年』設定です)地球、世界は3つの超大国に支配されていて、その中のひとつ「INGSOCイングソック」に暮らす主人公ウィンストン・スミスの目を通したユートピア≒ディストピア的不条理ものです。
完全に日常生活が監視され、言語を新語法(ニュースピーク)という新しい言語(極端に語彙を減らす!)に変え、生活をテレスクリーン(音声と映像を流す上にこちら側も監視される機械)に何処も彼処も監視される生活に変え、思想を二重思考(ダブルシンク)という反対語を含む思考に変え、それでも日々の中から芽生える批判性を(猜疑心を、何かを求める自由を、いや愛情を!!)いかに脳内から『かい出す』か?それが出来れば世界が黄金郷になる、という完全な支配を求め実行する権力者、『偉大なる兄弟(ビッグブラザー)』を頂点とする党が支配する世界を、ウィンストン・スミスがどう生きるのか。
結末の重みも、それに至る過程の非常に厳しい道から、余計に重く、また普段私の生活する世界からあまりにかけ離れた世界だからこそ想像の完全なる外(あくまで私のですが)を見せてくれました。殉教者を生まない徹底さが、権力の大きさと強さと完全性が、非常に恐ろしい世界です。
党のスローガンである「戦争は平和である 自由は屈従である 無知は力である」を最初に読んだときは、意味不明な反対の意味を持った単語を配置することで得られる違和感しかなかったものが、後に背筋を凍らせるような意味を理解させる、文字の持つ字面だけの意味を超えて感じさせる理解が、また非常に恐ろしいです。
社会の成り立ちに、ディストピアに、興味のある方にオススメ致します。もっと強くオススメしたくなるのはやはり「未来世紀ブラジル」が好きな方でしょう、私は大好きな映画です。
おそろしい作品
★★★★★
2009-05-02
おそろしい作品だった。
トップが2+2=5と言えば5、6と言えば6。
さっきのさっきまでは、A国と交戦し、B国と同盟を結んでいた、という情報が次の瞬間にはB国と交戦し、A国と同盟を結んでいたという情報にすり替わってしまう。のみならず、すり替えられた情報は、今、起こったのではなく以前からずっとそうであった、ということにされてしまう。また、上書きされる前の情報、その記録は、ひとつ残らず消去され、人々の記憶からも消去されてしまう。そもそも、本当に戦争しているのか? なんのための情報操作なのか? 疑問だらけになりながら、ページを繰った。
記録は消されても、記憶を消すことは出来ない。肉体の自由を奪われても、心の自由は奪えない。主人公ウィンストンの信念に触れ、彼を応援しながら読んだ。
読後、ひとかけらの希望をも感じることができなかった。おそろしい作品だった。
附記。この作品を読みながら私は、なぜか恩田陸の「ロミオとロミオは永遠に」を思い出していた。戦時下の検閲も想起される。私の好きな太宰治は、表面上は自国を称賛する表現を用いながら、その実、自国を批判する、という粋な戦いを文学の上で実践した。それは、大東亜の親和を謳いながら、その実、自国の幸福を追い求める軍部の姿勢――本作における〈二重思考(ダブルシンク)〉という発想にきわめて近い気がするのだ――のパロディであり、それへの批判だった。本作はだから、戦時下の文学を読み解く一つのテキストとなりうるかもしれない。
ディストピアの秀作。
★★★
☆☆
2009-04-23
☆ディストピアの秀作
作者ジョージ・オーウェルは、大戦などをまたいで多くの体験をしてきた。
そこから生まれた全体主義国家批判の問題作がこのSFサスペンス、「1984年」である。
1984年という執筆当時における未来世界を描くため、作中ではおびただしい造語が用いらているが、詳しい解説も用意されており問題ない。
内容としてはサスペンス色が濃く、読者は予想もつかない展開にどんどん引き込まれ驚愕してゆくだろう。
しかし、それ以上に驚かされることは、現代社会に実際存在する、全体主義国家と重ねて考えてしまえるほど、精密に練られた詳細とそのリアリティにある。
まさに問題をはらんだアンチユートピア(ディストピア)の秀作。
全体主義は悪か?
★★★★★
2009-04-20
執筆(1949年)から60年が経過しますが,その内容は今なお新鮮です.1950年代に核戦争が勃発し,小説の舞台となる1984年,世界は全体主義の三大国家に統治されています.そこには「自由」が存在せず,国民は絶えず「テレスクリーン」という双方向テレビ(監視カメラ)により監視されています.物語は体制に疑問を抱いた主人公ウィンストン・スミスの視点で進みます.本書を読んで,ジョージ・オーウェルの先見性に驚きつつ,現在でも地球上に物語の舞台のような国家が存在することに哀れみを感じるのですが…….
そのような国家の下にて暮らす国民は本当に哀れなのでしょうか?ぼく自身そのような国に住むのは御免被りますし,主人公のウィンストン・スミスも体制を疑いますが,ほとんどの国民は何の疑いもなくビッグ・ブラザー(国家の独裁者)を敬愛しています.個人主義・民主主義に生きるぼくからすれば,四六時中監視され自由のない生活なんて厭です.しかし,既に全体主義に生きる彼(女)らからすれば,自由競争に巻き込まれる生活なんて厭かもしれません.唯一絶対の価値基準なんて存在しないと思うのですが,いかがでしょうか?
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