深海のYrr 〈下〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)

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  • メーカー: 早川書房
  • JAN/ISBN: 9784150411725
  • 定価: ¥ 840
  • 売上ランキング: 15617 位
  • ★★★★

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カスタマーレビュー

おいてきぼりのYrr
★★★☆☆2009-06-19
上巻でYrrって何者?、どうするの?っと期待感が膨らんだだけに、
結局人間同士のどたばたに終わる展開にちょっと肩透かしを受けた感じ。

もうちょっとYrrと人間の係りを描いて欲しかった気もします。

オーソドックスな感じですが、映像化すれば壮大だろうなと思いました。
また、派手なアクション有りで映画向きでしょう。
静かな結末
★★★★2009-06-12
イールの正体が明らかになり、パニック映画さながらに
人間 vs イールの戦いが繰り広げられます。

イールに歩み寄ろうとする者と武力で事態を掌握しようとする者が、
世界の終末を迎えようとしている状況の中で反駁しあいます。
この様子をあざ笑うかのようにイールは
人間を地球から排除しようと襲いかかり。。。


最終巻だけあって盛り上がりを見せる展開ですが、
結末は意外なまでに静かなものでした。



海洋生物や海洋科学技術など
裏付けされた知識でリアリティは感じられます。
ただあまりにもそれらの描写が冗長で、
読むのに疲れてしまうことがしばしば。

SF小説としてライトな感じで読むには
1000ページを超えるボリューム的にも
少ししんどいかもしれません。
映画向きかも
★★★★2009-06-06
たいへんおもしろかったけれど、ちょっと強引な展開かも。しかし、映画にしたらきわめておもしろい映像が作れそうな小説でした。出てくるアイテムは映画のために考えたとも思えるほどおもしろいものが多いとおもいます。SFとしてはおもしろい方でした。
豊富な海洋科学情報に裏打ちされた超弩級のSF&パニック超大作
★★★★2009-01-29
’08年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第9位、「このミステリーがすごい!」海外編第11位にランクインしたドイツ発海洋系SF&パニック小説。ドイツ語の原書で重さ1.1キロ、1000ページにも及び、翻訳の文庫も上・中・下巻3分冊で合計1644ページにもなる超大作だ。

はじまりはノルウェー沖で見つかった異様な生物の群れだった。やがて海の異変は世界中へと広がってゆく。クジラの群れが観光船を襲い、ロブスターやカニに寄生した病原体に多くの人々が感染して死に、猛毒を持つクラゲが大量発生して猛威をふるい、原因不明の海難事故が多発、漁船の行方不明はあとを絶たない。そしてついに巨大な地滑りが発生、誘発されて起きた大津波が北ヨーロッパの都市を殲滅する。

この緊急事態に、アメリカ主導で国境を越えた科学者たちが集められ、チームは解明に乗り出すべく実験用に改造された空母に乗り込みグリーンランド海へと向かう。明らかになったのは人類の誕生よりはるかに太古の昔から深海に存在する単細胞生物だった。

本書は、4年の歳月をかけて著者シェッツィングが取材した地球科学、海洋生物、生態系、海洋大循環、プレートテクトニクス、遺伝子学、地球外知的文明、石油資源産業などの最新の地球海洋科学情報に裏打ちされたリアリティをもって読者に迫ってくる。

また、大長編だけに、そのなかで繰り広げられる人間ドラマにも筆がおよんでいる。愛、友情、陰謀、自己のアイデンティティーの探求。それらを演ずる登場人物たちもシェッツィングによって生き生きと描き出されている。

結末がやや尻すぼみの感はあるが、この作品が海洋生物を支配する謎の生物と人間の死闘をダイナミックに描いた超弩級のエンターテインメントであることに疑いはない。

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