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冒険の書
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眞鍋 かおり
聖女の救済
メーカー: 文藝春秋
JAN/ISBN: 9784163276106
定価: ¥ 1,700
売上ランキング: 2537 位
★★★★
☆
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東野圭吾の最高傑作
★★★★★
2009-06-01
長編としての前作『容疑者Xの献身』は、メロドラマに傾きすぎたがために、却ってトリックや登場人物の言動などに、不自然さの目立つ仕上がりになっていました。この『聖女の救済』は、謎解きに徹することで、犯人の悪魔性を浮かび上がらせることに成功しており、厚みのある素晴らしい本格ミステリになっています。
某所で本書のトリックを「小粒」と評している書評を見かけ、唖然としてしまいました。本書のトリックのキモは、犯人が行ったあるちょっとした工作にあるのではありません。工作をした後で犯人が行ったある行為こそ、本書のトリックのキモであることぐらい、ちゃんと読めば分かるでしょうに。実際に自分の近しい人が、こんな行為をしているところを想像したら、これがいかに人間の恐ろしさを浮き彫りにしたトリックなのかがよく分かります。
容疑者がほとんど限られているのに、犯人当ての興味が無くなっていない点も素晴らしいですね。土屋隆夫の某長編を連想しました。
伏線も綿密に張られていますし、ラストで明かされるある趣向も、単に「おまけ」的なものでなく、本書の構成の美しさを際立たせることに成功しています。
個人的には、東野圭吾の最高傑作と言いたいほどの出来。文句なしの傑作です。
犯人の存在感
★★★★
☆
2009-05-07
映像を観たせいで湯川の声が福山雅治さんの声になり、時々内海刑事が柴咲コウになってしまう。この小説は映画にはならないのだろうか。映画になるのなら犯人はどんな俳優さんが演じるのだろう。この本の犯人は怖い。この怖さ、存在感は想像の世界にのみにあるような気がする。東野さんの挑戦だろうかと思った。トリックがもう少し納得させられるものだったらもっと嬉しかった。
タイトルの意味がわかったときゾッとしました
★★★★★
2009-03-18
犯人はわかっている。でも、その人物には鉄壁のアリバイが・・・。
どうしてその人物に犯行は可能だったのか・・・・。
緊迫感やスピード感は少ない物のただ一つの答えを追い求めるだけのシンプルさで読者をグングン引っ張ります。
最後の方でタイトルの「救済」の意味がわかったときはゾッとしました。
通常ではありえないようなトリックを可能にさせたのは犯人の凄まじいまでの執念・・・。
綾音さん、宏美さん、潤子さん・・・女心の深みを解き明かすには、やはり内海刑事の女性ならではの発想は不可欠だった。
はじめはいつか映像化するために無理やり登場させたキャラに思えたけど、
内海刑事なしではこの事件の本当の意味での解決は不可能だったかも!?
今作の主人公はあくまで女性たち。
トリックの不可能さに驚くよりも、女の情念の深さを読むべき作品だと思います。
逆転の発想
★★★★
☆
2009-03-06
本作は、ガリレオこと湯川准教授が活躍する長編の第2弾です。
「容疑者Xの献身」「悪意」「眠りの森」等の要素が盛り込まれていると思いました。
すなわち、被疑者の直情、犯行方法と動機の解明が主眼、刑事の心の動揺、
といった要素が本作を構成していると思えるのです。
特に好きなのは、草薙刑事の揺れる想いであり、冷徹に振舞うべき捜査官が、
ほのかに抱いた恋愛感情に苦悩するという心理描写に共感を覚えます。
新キャラ内海刑事の融通が利かないとでもいうべき、冷静沈着ぶりも、
草薙の揺れを浮き彫りにする効果を発揮していると思います。
反面、犯行方法と動機については、
「虚数解」というキーワードに象徴される、
殺そうとするのに…という、逆転の発想に目新しさを感じますが、
どうも非現実的に思えてなりませんでした。
ガリレオ長編としては、「容疑者X〜」の方がお薦めではあります。
微妙だなぁ。。
★★
☆☆☆
2009-03-02
「容疑者x」以降、東野さんちょっとパワーが落ちてるような気がする。
もちろん今作も、読み易さは抜群だし、そこそこ魅力的なキャラクターが出て、
まあトリックも(ありえないながらも)「ほぉ〜」と感心するような内容です。
ただ、全てにおいて中途半端な感が否めませんでした。
まず刑事側が、草薙1人体制から草薙&内海の2人体制にシフトした事によって
どうしても焦点がぼやけてしまう。特に内海が中途半端。
各種のヒントや内海が綾音を怪しいと思う観点がどうも唐突すぎる。
で、それを「お前は勘が鋭いから」の一言で済ませてしまう。。。
あとは湯川。
今までも協力してもらってるからと言って、あれだけ内部情報をリーク
させるのはどうかと思うし、何だか物語を無理矢理収拾させるための
「都合のいいキャラ」に成り下がってるような。。
ガリレオ長編という事で、どうしても容疑者xと比較してしまうんですが、
あの時の湯川と石神の息がつまるような頭脳戦や、クライマックスの衝撃、
それらに比べると、何とも中途半端な感じがします。。
東野さん好きなんですが。。最近どうも、、ね。。
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