坂の上の雲〈7〉 (文春文庫)

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  • メーカー: 文藝春秋
  • JAN/ISBN: 9784167105822
  • 定価: ¥ 670
  • 売上ランキング: 1833 位
  • ★★★★

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カスタマーレビュー

奉天会戦
★★★★2009-01-27
 陸戦においては、とにかくクロバトキンは全くのヘボ役者として描かれている。
 司馬遼太郎の言う「クロバトキンの恐怖体質」を上手く利用して、日本軍はロシア軍を翻弄、本来であれば勝てない相手にとりあえず勝った。

 この作品は本論(日露戦争)だけでなく、この戦争を取り巻く状況解説が非常に面白い。そろそろ講和の時期を探る日本に対するルーズベルトの動き、考え方などがその一例である。
 この戦争を巡る周辺状況をみると、決して日本の実力だけで勝ったわけではない。喧嘩の相手も選ぶ必要がある。「敵の敵は味方」、この言葉を思い出した次第である。
奉天会戦
★★★★2008-11-16
日露戦争における奉天会戦が一応の決着をみせます。

物量も兵士の数も極端に不足し、軍隊全体が疲れきった日本。
もはや作戦など役には立たず、ひたすら耐えて全身していく姿は、
どこか太平洋戦争時の日本を彷彿とさせます。

この戦争は勝ったというより、机上では負けるはずのないロシアが、
その官僚体制の腐敗から勝手に自滅するという幸運によって終息したもの。

これを勝利と誤解し、何事も精神力で乗り切れると誤解した所に後の悲劇が
あるのだと思うとやるせない気持ちになります。
奉天
★★★★2007-03-11
1会戦で、両軍合わせてひとつの都市の人口に相当する兵士が
戦死した日露戦争も最終章に近づいてきた。

乾坤一擲、ぎりぎりの勝利。
日本は、人材に恵まれていたのだろう、
ロシア軍を、日本の大山のような人物がが率いていたら?
大功のみを考え、小節にかかわらないような人物が組織のトップに必要であることを
痛感します。

いよいよクライマックス
★★★★★2007-01-14
第7巻は陸戦のクライマックスともいえる奉天会戦と、日本海海戦までのバルチック艦隊と日本海軍の動向を描きます。
陸戦については、ロシア軍を率いるクロパトキンの官僚意識、軍人としての精神力の弱さにより、日本が勝利する様が描かれます。ただ、これはあくまでも局地的な勝利であり、日露戦争の勝利を意味しません。戦中でありながら児玉源太郎が帰京して終戦工作を行うなど、日本としては実力の限界まで戦ってやっとここまでの感があります。著者のいう「戦争における勝利の定義」というくだりを読んで、戦争とは終わらせるために始めるもの、ということをその国の指導者が認識していなければならないと痛感しました(始めないにこしたことはないのですが)。
途中、終戦工作に関する項では、米国やフランス、ドイツの思惑が紹介され、ヨーロッパ、米国、アジアの力関係や、他国をいい意味でも悪い意味でも道具として考える世界政策(外交政策)の様子がよく理解できる記述になっています。
また、後半は、日露戦争のクライマックスである日本海海戦に向けた日露双方の海軍の様子が描かれ、最終巻に向けて気分が盛り上がる一冊となっています。
陸戦の日本
★★★★★2007-01-13
 日露戦争の陸戦で日本は勝ったのだろうか?
 戦史を詳細に検証しなかった日本陸軍の過ちはここからはじまったのではないかと思わせる事実ばかりでおどろいてしまった。

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