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シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))

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  • メーカー: 徳間書店
  • JAN/ISBN: 9784196695103
  • 定価: ¥ 470
  • 売上ランキング: 388 位
  • ★★★★★

説明しよう!

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   宮崎駿が描き下ろしたオールカラーの絵物語。1982年「アニメージュ」にて『風の谷のナウシカ』の連載を開始したのとほぼ同時期に描かれた作品である。水彩の淡い色をいくつも重ねて着色した絵が美しい。

   作物の育たない貧しい国の王子シュナは、大地に豊饒をもたらすという「金色の種」を求め、西へと旅に出る。つらい旅の途中、人間を売り買いする町で商品として売られている姉妹と出会う。彼女らを助けた後、ひとりでたどり着いた「神人の土地」で、金色の種を見つけるが…。どんな状況にあっても、生きようとする人間のたくましさ。強い心だけが生みだすことのできる、やさしさ。そして、弱さと無力さ。宮崎は、短い物語のなかに、そんなものを、ただそのまま描き出してみせる。

   世界観の作りこみとそれを表現する絵の力は圧巻。特に「神人の土地」にあふれる虫、植物、巨人、月の造形には、一切の迷いが見らない。彼の頭のなかに広がる原風景を見せられているようで、生々しいほどの迫力に満ちている。死と生、喜びと恐怖の一体となったこの世界観は、以降の宮崎作品にも幾度となく登場する。

   チベットの民話に感銘を受けた宮崎が「地味な企画」ということでアニメ化を断念し「自分なりの映像化」を行ったものが、本作である。だがアニメという万人に向けた形をとっていれば、また違うものになっていたはずだ。淡々と、厳かに物語が進行する本書の独特の雰囲気は、絵物語という形態であればこその魅力といえるだろう。(門倉紫麻)

カスタマーレビュー

子供から大人まで必読の良書!
★★★★★2010-01-28
宮崎駿監督の「文庫サイズ コミック絵本」です。
アニメ作品のスピンオフや、監督のようなアニメ界作り手の方々の創作物などをラインナップしたアニメージュ文庫。発売当時小学生だった自分でも買えた値段なのに、全ページフルカラー・すてきな絵が映える光沢紙(コート紙)という装丁で、かなりお得です。
文庫サイズだからこそ、たまに気軽に手にとって読み返せます。収納もしやすい(けっこう大事)

ご本人が(意志にかかわらず)大御所と呼ばれ、商業的なものもからみつく今日では、豪華装丁で大判の高額本としてだけで発行されてしまったかも…と思います。それもそれでいいんですが、この本はお金がなくても感受性が人一倍するどい子供のうちに、ぜひ一度読み、所有して成長してからも読み返してほしい作品です。

ストーリーは異世界民話調冒険譚。
宮崎先生の透き通って深みのある色合いと絵柄で綴られる物語は、地に足のついた探求の物語です。厳しい自然・飢える人々・奴隷市場など、人間の業も描かれます。天から飛来する謎の物体や農耕用ゴーレム(のようなもの)など、宮崎先生独自のSF民俗話もあり、「困難を乗り越えた二人はその後幸せに暮らしてめでたし」だけではない面白さ、恐ろしさを含んでいます。

ポニョやトトロなどの表面的な印象で、子供向けの善良アニメ監督だとしてしか宮崎先生の印象を持っていないかたは、ぜひこれを読んでもう一歩踏み込んでみてください。ぜひ、手描き絵の良さも味わってみてください。
(この色合いのまま、1時間ぐらいで映画化されないかな…。「原作版」ナウシカも…)

宮崎さんの血肉の塊
★★★★★2010-01-09
色が沢山使われて居てとても綺麗です。
読んで居ると宮崎さんの頭の中の少しを覗き見したようでとても楽しいです。
確かに、ジブリの映画の要素が沢山詰まって居ます。

昨日の金曜ロードショーでやっていたもののけ姫を観てこの本も読みたくなって本棚の奥から引っ張り出して来ました。
もののけ姫の世界も圧巻ですが、こちらの世界観も素晴らしいです。

この本はとても絵の勉強になります。
良い作品を有り難う。
アニメ化して欲しい
★★★★★2009-11-01
シュナが村を守るために旅立つ物語です。

雰囲気的にはナウシカと似たものを感じますが、
これまた独特の世界観で読む者を惹き込み、静かな感動を与えてくれます。

宮崎さん自身も実現したい夢のひとつと書かれていましたが、
ぜひアニメ化して、スクリーンで見てみたい作品です!
まれ人
★★★★★2009-08-15
石川淳氏と小林秀雄氏の対談記録がただひとつ残っていて、その場で石川氏が持ち出したのが「まれ人」に対する期待でした。まれ人のもたらしたものを活かすも殺すも受け入れる側のヒト次第ですね。それにしても絵があって、コトバがあって、論理があって、その集積である理念が垣間見られて、空に月が飛び、豊かな実りがあってすばらしい絵本でした。
絵本のように
★★★★★2009-07-26
物語は絵本のように進む。やさしい絵柄、神話的な世界観が、抑制された言葉で紡がれていきます。

いま世の中で連載されているような漫画とは一線を画す話の密度の高さ。
ペンとインクで描かれた漫画ではない、鉛筆と水彩で描かれたような、心温まる画。
一コマずつ染み入るように読めます。

登場人物はあくまで言葉少ないながら、その芯の強さに心が打たれました。
未知の旅の果ては、ラピュタとナウシカをあわせたかのような世界。

想像が広がります。

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