• 価格比較・グッズ情報

マネー・ボール (ランダムハウス講談社文庫)

の画像
  • メーカー: ランダムハウス講談社
  • JAN/ISBN: 9784270100288
  • 定価: ¥ 798
  • 売上ランキング: 15188 位
  • ★★★★

カスタマーレビュー

読み物として面白いし、ビリーが素晴らしいのは理解できるが、
★★★★2010-02-14
本の中から学ぶべきことは、

常識を常識として受け入れないこと、
勝てる方法を見つけても仮説検証を繰り返しより研鑽を続けること等、

が、中心になってくるのではないでしょうか。
本の最初から最後まで一貫して上述した点を述べていたと思います。

読み物としては面白いので、お薦めいたしますが、
端的にエッセンスを吸収しようとすると、羽生善治の決断力の第1章に端的に記載されていますし、決断力の中での方が私は考えさせられました。

ただ、本当におもしろかったです。
かなり冷徹、ただしスポ根
★★★★2008-11-13
 本書の原題は、"Moneyball:The Art of Winning An Unfair Game"。2003年における
アメリカベストセラーの一冊。2011年ブラッド・ピット主演での映画化も決まったらしい。

 A-ロッドを雇う財力も、J.ジオンビーを繋ぎ止める財力もその球団にはない。そこに横たわるのは
「悪の帝国」に比して、実に惨めなまでの経済格差、しかし、その「アンフェアなゲーム」の不条理を
嘆き立ち尽くすのは真に敗者の所作となる。弱者は敗者を必ずしも意味しない。小が大を食う、
弱者には弱者なりの戦い方がある、本書はそんな球団オークランド・アスレチックス、並びに
そのゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーンの物語。
 大切なのは結果ではなくあくまで過程、「だいじなのは個人を復旧することではない。集団全体を
復旧することだ」、「高額の新人より、埋もれた変わり者」……金はなくても、知恵はある。

 考えて野球せい。私は不意に野村克也の姿を重ねてしまう。身体的素質では打率2割5分が
上限の打者がどうすれば3割を打てるのか。弱者が勝利を掴むためには何が必要なのか。
苦悩の果て、導き出された答えは知恵を尽くすこと。
 データは多ければ多いほどいい、先入観は少なければ少ないほどいい。
 メンタルは時にフィジカルをも凌駕する。
 ID野球。血と汗に決して負けることのない、ドロドロのスポ根がそこにある。

 現場とフロントの差こそあれ、本書の主人公もまた然り。かつての全米トップ・プロスペクトが
挫折と失意の末に見出した微かな光、それこそすなわち「セイバー・メトリクス」。
 この物語を単にドライな合理主義の成功秘話と看做すのはとんでもない誤読。
 極限の精神的鍛練と成熟は肉体の限界をも超克する、そんな泥まみれのスポ根を
その本質に隠し持つ、そしてそれゆえ感動的。

 圧倒的であったのは第10章、変則投法チャド・ブラッドフォード並びに、野球データ分析を
趣味とする男、ボロス・マクラッケンの物語。

 なお、本書に登場する各選手の現状をネットで参照しつつ読むと、いろいろな意味で
面白味は増すように思われる。
思考と生き方のためのマニュアル
★★★★★2008-04-01
これは野球ファンのための本ではない。また野球好きにさせるための本でもない。もちろん野球好きなら夢中になって読むではあろうが。貧乏球団がどうやって毎年優勝候補となっているか、それはビリー・ビーンというジェネラルマネージャー独特の人材活用法に秘訣がある。選手をもののように買ったり、売ったり、捨てたりするやり方は日本人の感情には合わないであろうが、野球の常識を覆す彼の合理的な考え方には参考となる部分が多い。ビリーがイチローをどう評価するかは聞きたいところである。もちろん、イチローは年俸が高すぎて彼は雇わないであろうが。斬新なアイデア、人の活かし方など知的興奮を覚える個所が多い。
そしてぜひ読んでもらいたいのは巻末にある丸谷才一氏の「思考と生き方のためのマニュアル」という解説である。丸谷氏は言う。「ルイス氏が書いたものは頭の使ひ方、ものの考へ方の本だった。一般に人間はとかく在来の考へ方、方式にとらはれがちで、新しい視覚からものを見ることができない。その分野その領域の、約束事や先例や旧套、因習や官僚主義から脱するのがむづかしい。つまり他人と同じことをする羽目になって、その結果、これまでの勝者を抜くための条件を手に入れがたい。しかしものの考へ方を改めれば話が違ふ。(中略)『マネー・ボール』はいろんな世界で応用がきく。科学者が読んでも刺激されるし、デザイナーが手にとっても参考になる。まして経済関係の人には非常に有益だらう。」
野球好きなら絶対にお薦めの本です。
★★★★★2008-03-21
野球について多少の知識はあったつもりですが
この本を一度読んだ時はまさに驚きの連続でした。

本書は主にオークランド・アスレチックスのGMビリー・ビーンについて書かれた本です。
お世辞にも資金が豊富とは言い難いアスレチックスがなぜ毎年のように
優勝争いできるのか?がテーマですが、そのアスレチックスを支えている
本の随所に見える野球に対する細かなデータ、それから導き出される
まったく新しい理論の数々にひたすら驚かされます。

もちろん理論だけでなく、ビリー・ビーンのGMとしての辣腕ぶり、
トレードの手腕とそれを可能にしているメジャーリーグのシステムにも驚かされます。

そして、この新しい理論とビリーの辣腕によって他球団ではろくに評価されなかった
選手が生き生きとアスレチックスで活躍する様子が読んでいてとても痛快です。
描かれたビリーの強烈な個性も相まって、単純に読み物としても面白く仕上がっています。

これだけ驚かされた野球に関する本は無かったように思います。一度読めば野球に
対する見方、考え方はがらりと変わるでしょう、本当にお薦めの一冊です。
プロ野球の見方が変わる・・・かも
★★★★2008-02-05
「コストを最小限に、効果は最大に」

このような当たり前のことをチーム造りに持ち込むとこうなるという例として興味深かった。
統計的な部分はそれほど深く書かれてはいませんが、チームを強くしていくストーリーとして面白かった。
統計学をある程度知っていた方がより面白いと思うが、全く知らなくても問題ない。

日本のプロ野球球団で補強にこのような考えを持ち込んでいる球団は少ない(無い訳ではない)ので、本書を読んだ後に日本のプロ野球の現状を見ると無駄に感じるところや、逆に納得できる部分も出てきて、見方が変わるかも。

ただ、翻訳が「??」の部分があったので★1つ減点。