放送禁止歌 (知恵の森文庫)

  • 放送禁止歌 (知恵の森文庫)の画像
  • メーカー: 知恵の森
  • JAN/ISBN: 9784334782252
  • 定価: ¥ 680
  • 売上ランキング: 62717 位
  • ★★★★

この商品を買った人はこんな商品も買っています


カスタマーレビュー

国家権力が放送禁止にしているわけではない
★★★★★2009-06-06
結局、国家権力によって放送禁止にされた歌など無いのである。放送禁止にするかどうかはメディア側の判断である。そして、歌詞全体の意味を把握して放送禁止にするならともかく、いくつかの差別用語とされるものが、含まれているかいないかだけを放送禁止の判断基準にするメディア側は、知的水準が低いと言うべきか、官僚的と言うべきか。

「竹田の子守歌」における「在所」が被差別部落を意味するとしたら、被差別部落外の子が被差別部落に働きに出されていることになってしまうではないか!
引き込まれる
★★★★★2009-05-21
友人からよりみちパンセ!の「メディア・リテラシー」に関する本を薦められ、
初めて森さんの本を読んだ。
そのあと、「いのちの食べ方」を読み、3冊目の「放送禁止歌」を読んだ。

どれもとても興味深い。
気が散ってしまったり、読むに値しなかったり、
日本語の表現がひどかったり、いろいろな本にも出会うけれど、
久し振りに時間がたつのを忘れさせてくれる本に出会った。
本当に面白い、といえば語弊があるかも知れないけれど、
興味深い本だった。

なんとなく放送しない、なんとなく規制があるんじゃない?と思い、
そこから先に思いを馳せない。
一人や会社の話ではなく、私個人の話でもあるな、と思いながら
読み進めた。

知らないこと、考えないことの恐ろしさ。
それで人の人生を左右したり、破滅させたりすることすらある。

知識を得る。
自分の頭で考える。

そして私は森さんの本を知人に勧め、自分ももっと森さんの本を
読んで行こう、と心に決めた。
思考停止する前に。。。
★★★★2009-01-24
ある歌が放送禁止になるとき、そこには明確なルールなど何もないこと。じゃあ何がどうなってるの?

森さんの著作・映像作品に通底する、「自分で見て聞いて、わかりたい」というスタンス。タブーはタブーと認識しつつ、「大人の遠慮・分別」はなく、本丸に向けて突き進む。そんな姿勢が大好きです。

本書の部落解放同盟幹部へのインタビューも「A」「A2」のオウムへの撮影申込も単刀直入な依頼の結果。

「竹田の子守唄」が放送禁止、という話だって本書(の元番組)が無かったらこんなに世間に知れ渡っていたかどうか。人間は自分が見たいものしか見ないし、見ようともしない。でも見なければならない現実がある。森さんの作品はいつもそのことを思い出させてくれます。
補足を…
★★★★2008-06-26
 すでに優れたレビューが数多くありますが補足を一つ。
  ◆「赤い鳥」て何?
  ◆「竹田の子守唄」て何?
という方は一度、インターネットで「竹田の子守唄」を検索してみて下さい。「ヤフー!」なら上から二つ目にある「封印された竹田の子守唄(曲を聞けるようにしました)」をクリック。
 すぐに「赤い鳥」の「竹田の子守唄」が聞こえてきます。しっとりとした名曲です。これがなぜ放送禁止歌? 戦前・戦中のことは知りませんが、「放送禁止歌」は今も昔もありません。また、現在では「要注意歌謡曲」もありません。しかし、実質上の「放送禁止歌」は現在もあるといえるでしょう。
 森山良子の「竹田の子守唄」を聞いてみて下さい。「赤い鳥」の「竹田の子守唄」と異なるところがあります。歌詞を少し、ほんの少し変えるだけで、まったく異なる歌になるのです。なお、チェリッシュのは「赤い鳥」と同じ歌詞。これも名曲。
 本書を読まれた方には『竹田の子守唄』(藤田正著、解放出版社)を併せてお薦めしたい。付録のCDには「竹田の子守唄」の元歌も収録されていて貴重です。出版社名から、どういう本であるかは推測できると思います。
世の中の「気持ち悪さ」に気づかせてくれます
★★★★2008-01-05
 岡林信康『手紙』、赤い鳥『竹田の子守唄』、泉谷しげる『戦争小唄』、高田渡『自衛隊に入ろう』などの往年の名フォークソングが、なぜ、ある一時期、日本のメディアから姿を消していたかを読み解いた一冊。
 森達也制作の同名のドキュメンタリー番組に感銘を受けたデーブ・スペクターが監修を買って出た、というのも面白い。
 この取材を通じて、森は、「放送禁止歌」は、民放連が規制を強制したわけではなく、視聴者や関連団体からの反発を恐れたメディア側が、自主規制を始めたことから生まれた、という事実にたどりつく。
 それは、基準も曖昧なまま、各メディアに脈々と受け継がれていったのだ。そして、部落差別や在日朝鮮人差別、貧困など、もっと知られるべき様々な問題が陰を潜め、私たちはキレイゴトの中に生きるようになったのだ。この本は、そんな世の中の「気持ちの悪さ」にちゃんと気づかせてくれる。
 知恵の森文庫としても刊行されていますが、こちらは、内澤旬子さんの美しい装画も見所あり。オススメです。

同じテーマの商品を探す