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放蕩者に魅せられて (ラベンダーブックス)

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  • メーカー: 幻冬舎
  • JAN/ISBN: 9784344412255
  • 定価: ¥ 960
  • 売上ランキング: 154738 位
  • ★★★★★

カスタマーレビュー

極上の大人のロマンス
★★★★★2010-01-21
極上の大人のロマンスでしたね。
情熱的な激しさやうっとりするような甘さはないけれど、心を揺さぶる深さがある。

このままではいけないとレジー(ヒーロー)はようやっと禁酒を決心。
その支えになるアリス(ヒロイン)。
そこには男女のドキドキ感を超越した家族の絆がありました。
レジーがどんどんアリスに惹かれていくのがとても自然で。
二人のやりとりも楽しく、フィーリングが合う様が心地よかったです。

キスのみで、hotシーンもない段階で、
二人の魂の触れ合いのような深い描写がしっかりしているのが素晴らしいと思います。

レジーの柔軟性とユーモアがあって努力家で、
本当は名誉とプライドを重んじるところも魅力的です。
ピアノも弾けちゃいますしね。
彼の生い立ちや背景も丁寧に書かれていて引き込まれました。
期待しすぎました。
★★★★2009-03-01
既にあまた存在するロマンス文庫市場に、あの「幻冬舎」が敢えて参入するというので、かなり期待して読んでしまったのが間違いでした。出だしの一文は完璧で、途中までは既存のロマンスとはレベルの違う作品かと思わせるものがありましたが、後半がいただけません。12年も音信不通だった公爵である父との和解は簡単で、トラウマになるほど傷つけられた婚約者の言葉も、あっさり許されてしまいます。「終わり良ければすべて良し」の真逆で、期待値が高かった分、落胆も大きかったです。
期待していなかったけど、すっごくよかった♪
★★★★★2008-12-16
ふらりと立ち寄った本屋さんで、「レジーには深刻な飲酒癖があり・・・」これだけを読んで買ってしまいました。

とは言え正直、あんまり期待はしていませんでした。聞いたことのない作家でしたし・・・

いや〜!みごとに裏切られました!これが89年に書かれたロマンスとは驚きです。ヒロインがあまりに正直に自分の欲望を吐露して、枕を抱いて一人悶々とするのです。ヒーローも何度も断酒に失敗するのです。ほんとうに2人が人間くさくて、身近に感じられます。今までに読んだことのない類のリージェントです。

やっぱり、幻冬舎の選択はすごい!次が本当に楽しみです!
骨太のロマンス小説
★★★★★2008-12-08
放蕩者が思いがけず田舎の領地を与えられ、出向いてみると、執事は長身の女性だった……。

いきなりの斬新な設定に、冒頭からぐいぐいと引きつけられました。
聡明で辛辣、けれど思いやり深いヒーローとヒロインが互いに不可欠な存在になっていくようすが丁寧に描かれる一方で、当時の社会が抱える問題にも触れていく。なんともどっしりした、骨太のロマンス小説です。

もちろんロマンス小説には欠かせない情熱的なシーンもありますが、作者は2人の「男女関係」よりも「人間関係」に重点を置いているのだなと感じました。

じっくり読ませるロマンス小説が好き、という方には強くお奨めです。
大人の恋愛!
★★★★★2008-12-08
「放蕩者に魅せられて」という題からは定番の「放蕩者=実は誠実な人」や「ヒロインと出会って別人に」パターンを想像しますが、この作品にはよい意味で予想を裏切られました。そんじょそこらの中身のないロマンスじゃ太刀打ちできない、良質の大人のロマンス。寝る前にちょっと読もうと思って手にしたが最後、気がついたら夢中で読了、朝の五時です。

なんといっても自立した賢い女性のヒロインが素敵!176センチの長身や両目の色が違うことなど、ちょっと珍しいヒロインです。そしてヒーロー。わたしは結構今まで読んできた中で一番好きなヒーローかもしれない。(もちろんミスター・ダーシーは別格ですが。)ふたりとも周囲の人を思いやる優しさを持った大人なので、自然と応援してしまいます。ありがちな、自己中心さを衝動的な魅力と勘違いしたヒロインは出てきません。ヒロインが後見人となっている金髪で愛らしい美貌の若い女の子でさえ分別があって、人のことを思う心にあふれていて、「無邪気にヒロインを苦境に立たせてしまう」というようないらないドラマはないです。

そう、いらない要素はなくて、ひたすらふたりの人間がぶつかりあい、成長し、愛を育んでいく、濃厚なロマンスなんです。この作家はライバルや事故、事件などの小細工に頼りません。ふたりのロマンスはあくまでふたりが人間として知り合っていく中で育っていくのです。もちろん肉体的にも強く惹かれあっているのですけど(なんといってもふたりはあらゆる意味で成熟した大人なので:)、それよりお互いを人間として尊敬しあい、受け入れていくのが感動的です。ソウルトークの場面なんか涙もの。そこでもわたしはよい意味で期待を裏切られました。とにかく、著者は安っぽいスリルやロマンスは一切使わない人みたいです。

著者は18世紀社会について造詣が深いようで、社会的な側面への切り込みもある、ずっしり読み応えたっぷりの作品です。時代考証もしっかりしてるんだけれども、ヒロインとヒーローがあそこまで語り合っちゃうのは現代だな〜と思いました。つまり、本格的な時代ものでありながら、現代の読者も満足するような要素もたっぷりってことですね。えんえんと語っていたいですけれどもここらで。おすすめです!