鬱の力 (幻冬舎新書)

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  • メーカー: 幻冬舎
  • JAN/ISBN: 9784344980877
  • 定価: ¥ 777
  • 売上ランキング: 116595 位
  • ★★★★

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カスタマーレビュー

鬱の世の中を生きる知恵
★★★★2009-02-27
五木寛之さんと香山リカさんの生々しい対談を聞く事ができました。今は鬱の時代であるから、鬱な気分になるのはあたりまえ、というのが五木さんの考えです。戦時中、戦後復興、バブル景気の時代が躁の時代であり、今は不景気の鬱の時代であるという事。何となくわかりやすいです。ただグロテスクな内容も含まれており、苦労や悲しみを体験した五木氏だからこそ語れる内容ばかりです。若者向けではないので、星を四つとさせていただきます。
鬱のエネルギー。
★★★☆☆2009-01-23
「鬱は力。無気力な人は鬱にはならない」


五木寛之先生の言葉ほど、

うつ病患者を励まし、
ココロ温めてくれるものはないだろう。


以前も語っておられたけれど、

五木先生は
現代を「鬱の時代」と称しています。

だってね、

毎日のように
ニュースで報じられる
痛ましい事件、

世界的な不況に
道あふれる失業者、

崩れていくモラル、、、


嗚呼、さるきちは胸がイタイ。



こんな世の中で

気持ちよく明朗に、
なんの疑いもなく
暮らしているような人が

むしろ病気なのでは。


五木先生は

「ちょっと鬱」くらいが丁度いい

なーんて、
おっしゃっています。

鬱な気持ちになるのは、
繊細で優しいヒトなのだ。


もちろんね、

「うつ病」

は存在します。

それは時にヒトを死に至らしめるし、
医師の治療や
薬の処方が必要なのです。


本書では、
五木先生と精神科医の香山リカ氏が

鬱な気持ちと
うつ病との違いについて

論議を交わしています。

さらに、

現在の日本社会や歴史、
哲学や 宗教、
精神科のあり方などについて
対談されており、

とても興味深い内容になってます。


さるきちはね、

うつ病と診断され、
症状に悩まされているんだけど、

でもね、

その中にも、
“鬱の力”が潜んでいる気がするの。


それは、生きるエネルギー。


新しいモノを生み出す想像力。

さるきちを、明日へ導く原動力。


そうだ、

きっと、悪いモノじゃない。

空回りしてるだけなのだ。


すっ

と扉を開くことができれば、


さるきちは、もっと

“さるきち”を生きることができるんだ。


本日も体調不良で会社を休み、
おうちでごろんごろんしてる
さるきちですが、

そんな、希望は持っていいのよね?
鬱の時代に生きる我々に内在する力
★★★★2008-09-16
元々対談形式の本は好きではないのだが、両氏のファンであるので購入してみた。

うつに対する香山さんの医学的アプローチと五木さんの文学的・哲学的・宗教的アプローチが見事で最後まで面白く読みことができた。

うつの時代ー今は政治家の顔も料理も通貨も「うつ」。高度成長期(躁の時代)からうつの時代へゆっくりと降りていく時代の中で、自らを見失わず受け入れること。ヨーロッパの大国を例にあげていたが、こういうのが本当の「愛国心」なのではないだろうか。うつの中にも自己に内在する力、積み上げてきた誇りがあるのだ。

個々人のうつ病だけでなく、うつの時代うつの国といった視点から考えてみるのも有益だと感じさせてくれた一冊だった。
簡単に想像できる内容かな
★★☆☆☆2008-08-16
五木寛之氏の著書では、自らが鬱になった経験をもとにした内容の本を以前も読み、人生の意味や宗教の意義など、いろいろ考えさせられました。でも私は香山リカ氏は精神科医なのに、セレブみたいに受け狙いの本を書くのであまり好きになれません。本当の精神科医は実際に病院で患者を診たり、研究したり、論文を書いていたら、こんなことをやってる暇はないはずなんですが。今回も五木氏が香山氏と対談して、話だけ併せているような部分が感じられました。あまり内容の濃いものではないし、はっきり言ってすぐに想像できそうな内容です。五木氏が受け狙いに乗せられてしまった、ということでしょうか。タイトルの「〜の力」ももう今となってはミーハーだし。読者に「あ〜、精神科医と作家の難しいものを読んだんだわあ、すごい、私って。」と表面的な満足感を与えるのがねらいかもしれませんね。
日本社会の様相が感じられました。
★★★★★2008-08-01
興味深い対談でした。五木氏は、社会全体が躁から鬱に移行して鬱の時代始まっていると説いています。鬱な気分とうつ病とは違うもの、鬱な気分とは本来人間に備わっている感情で、むしろやさしさ、生命力を内に秘めた状態を言っているので、ちょっと鬱ぐらいが普通ではないか、鬱を愁といった日本人が戦後失った感情という五木さんの最近の著作にみられるお考えを元に対話がなされています。香山先生は、精神科のお立場から急増するうつ病患者を扱う立場から、病気としてのうつ病と鬱な気分との境目が難しいことや、グローバルスタンダードでうつ病が定められていること、うつ病は増えている一方で統合失調症は減っていることなど医療現場の様子を回答し、対話が進むことで今の日本社会の様相を映し出していくように感じました。特に第2部「日本社会は劣化したのか」は、病院までもコンビニエンス化し始めている状況が語られ、背筋がゾクっとしました。うつで苦しむ人は大勢おられます。うつ病になって悩むのは、何故うつになったかということでしょう。うつとは何か。とても参考になると思います。

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