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封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫)

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  • メーカー: 大和書房
  • JAN/ISBN: 9784479301288
  • 定価: ¥ 840
  • 売上ランキング: 35786 位
  • ★★★★★

カスタマーレビュー

引きこまれます
★★★★2010-01-14
何と言ってもキャンディキャンディの全真相について、迫真の取材が読ませます。
この本の価値の半分はキャンディキャンディの章にあるでしょう。
私は山中湖の近くのいがらしゆみこ美術館に行ったことがありまして、
綺麗で可愛いログハウス調の建物でしたし、紅茶を出して頂いてとても楽しかったのですが、
真実は判らないものです。

全体的に原作者の方のほうに分がある(実際、いがらしさんの方が立場が悪い)のですが、
それでも大岡裁きになぞらえて「どちらの母親も手を離さなかったせいでキャンディは
二つに引き裂かれてしまった」という辛口の文章は実に的を射ており唸らされました。

章によってはちょっと筆者との距離を感じる(ジャングル黒べえが藤子作品と気付かなかった
子供はむしろ少ないのでは?)のですが、愛を感じさせる取材です。

後書きにはコロコロ伝説に収録されたオバQについての解説も付け加えられていて、
実に充実していました。
まあまあです
★★★★2010-01-01
暇つぶしに読むには十分面白かったです。そういう事情もあるんだなあって。藤子不二雄の作者両人ではなく親族の確執は、遣る瀬ねぇ話だなと思いました。
やるせない・・・
★★★★★2009-04-22
封印作品が封印されるに至った過程に迫る第二弾。前作より1点少ない、四点の作品についてそれぞれがいつ、誰によって、どのような理由から封印されてしまったのかが解き明かされます。
収録されているのは、「キャンディ・キャンディ」、「サンダーマスク」、「ジャングル黒べえ」、「オバケのQ太郎」。

前作より、理由の核心に触れているものが多いように思いました。
今回取り上げられたものは、簡単に言ってしまえば版権に問題があって市場に出なくなってしまったものがほとんどですが、そこにはまた、簡単には片付けられない関係者の心の問題があるようです。
当事者は語りたがらない、しかし多くのファンはその「なぜ」を知りたい・・・。
その微妙な部分に、作者は誠実な態度で光を当てています。
読み終わってなんともやるせない気持ちになりました。
封印作品第二段
★★★★2009-03-29
前作「封印作品の謎」の続編。今回は「キャンディ キャンディ」「サンダーマスク」「ジャングル黒べえ」「オバケのQ太郎」が取上げられています。その中でも「Q太郎」が絶版状態になっていたのは知りませんでした。そもそも「サンダーマスク」は全く知らなく、「ジャングル黒べえ」は本書を読んで、タイトルソングが頭に浮かんできたぐらいのレベルですが。。「キャンディ キャンディ」は作者と原作者の間で揉めている、っていうのは聞きかじっていましたが。封印作品は前作でもそうでしたが、作品よりもその作品の周辺で暗闇に落ちていくものが多いことが理解できます。そこには「会社」「作者」「思惑」「お金」といったイヤーな、児童向け作品には全く似合わない要素が絡み合って作品を封印してしまします。その時代時代で社会の感覚も我々の感覚も変化していきます。しかし作品はその時代に生まれて、姿形を変えずにそのまま存在しています。それはしょうがなく、そこに時代感覚が違うから、ということで筆を入れることは、作品の存在価値を冒涜し、その存在意義、また歴史的価値観をも踏みにじってしまう、蛮行の極地だと思いました。様々な作品がそれこそ太古の昔からあるわけですが、その歴史自体を封印してしまうこのような動きには我々作品の受けて側も注意していかなければならないと考えます。
作者の苦悩に鋭く迫る
★★★★★2008-11-18
封印の謎、から続いた封印シリーズ、の一冊。
詳しくは内容を読んでいただくとして、著名な作品が何故現在公開されていないのか、その理由について取材をし実像に迫る。
取材の仕方について教本ともなる、名著です。

続刊であるこちらもお勧めいたします。
封印されたミッキーマウス―美少女ゲームから核兵器まで抹殺された12のエピソード