• 価格比較・グッズ情報

読んでいない本について堂々と語る方法

の画像
  • メーカー: 筑摩書房
  • JAN/ISBN: 9784480837165
  • 定価: ¥ 1,995
  • 売上ランキング: 15795 位
  • ★★★★★

カスタマーレビュー

解釈とはなにか。
★★★★★2010-02-19
この本がいい本である、ということは言うまでもないでしょう。内容に触れたいので、ネタバレ注意で。
・・・一言でいえば、著者の大きな意図のひとつは、本というものに対する解釈の多様性(ポリフォニー)を許容させ、それとともに「読者を自由にする」ということです。

「読書する主体」と本について「語る主体」とを分け、「語る主体の方が重要だ」という主張を展開し、そこからひるがえって読書(本)の重要性を説くのですから、その説得力は強烈です。

本当にわれわれを豊かにするのは何か、内奥の響きを聴くことができるのはどういう経験なのか、あえて「本」というものに結び付ける必要もないでしょう、そういうことを真剣に考えている人におすすめです。
独り占めしたかった名著
★★★★★2009-07-01
こういう本は、できれば自分だけが読んでいる本であって欲しい。
本書は小説としても読めるし、他レビュアーの指摘にもあるようにテキスト論としても読める。にんまりほくそえんで密かに読んでいたいような、真にユーモアのあるラジカルな本である。

中身に就いては、この本に関する限り何も言わないほうがよかろうか?

ともかく、読んでいない本を語ることは、読んだ本を語ることより遥かに勤勉で困難な事業なのである。そんなことが出来る人は滅多にいない、かもしれない。評者は本書も最初の1行から最後の1行まで読んでしまったが。


ひとつだけ、岡田暁生著『音楽の聴き方』(中公新書)のなかに、本書の「内なる図書館」を使った秀逸な文章があったとだけ言っておこう。
意外とロジカルでアカデミック
★★★★2009-05-05
この本は「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い」。行動経済学の本「予想通りに不合理」を買ったら、amazonのレコメンド機能でこの本がついてきた。こういう一発屋的タイトルの本は、気に入ってもリスク高いので普段は買わないのだけど、書評も良かったし、今回はバスケットに入れてみた。もっとトンデモ本かと思っていたら、読んでみると意外とまとも。

むちゃくちゃはしょると
読んだ本の内容なんてどうせ覚えていないでしょ

だったら「読んだ」と「読んでない」の境目は無いも同然

本の内容なんて「著者がどんなことを書きそうか」と「他の人がその本についてどう批評しているか」で十分わかる

あとは気後れせずに堂々と「読んでいない本」について語ればいい

という思考の流れなんだけど、それを
●未読の諸段階
●誰に対してコメントするのか
●コメントするときの心構え
の3章に分け、ロジカルに細かく段階を踏んで説明している。

「書評」についての本なので、当然ながらたくさんの本が紹介されていて、そのひとつひとつについて著者による
読み込み度:<未><流><聞><忘>
内容:◎、○、×、××
という2つのランク付けをしている。
「読んでいない本について堂々と語る」と言うだけあって、ちょっとしたイタズラもここに埋め込まれているのだけど、それは読んだ人のお楽しみ。フランス語からの翻訳は結構こなれていて、読みやすい。本体価格1900円はちと高いので「本の虫」であればネタとして十分元がとれるかと。
読まないで本を語ってもよいが
★★★★2009-04-30
1.内容
本というのは、すべて読めるわけではないし、ある本に耽溺すると、全体が見えなくなる恐れがある(教養の体系(この本の表現では〈共有図書館〉だろう)というのは厳然としてあるから)。そこで(そうでなくても)読んでいない本について語ることが必要になる場合がある。また、そもそも、読んでいないとはどういうことなのだろう(本を読んだとしても、正確に覚えていることは稀)。このような問題意識の下で、本を読まないとはどういうことか、読んでいない本について語る状況、その状況になったときにとるべき方法を、文学作品を引用しつつ論じたものだといえよう。
2.評価
本を読まないで語らなければならない状況は、ほとんどすべての人が遭遇する状況であるので、このような本はありがたい。それのみならず、本を読んだとはどういうことかを考察する上でも有益だ。ただ、本(文章)を客観的に読まなければならない状況もある(国語の試験など)のが現実であり、このことに注意を喚起する上で星1つ減らして、星4つとする。
見るともなく全体を見る
★★★★★2009-04-27
一枚の葉にとらわれては木は見えん 一本の木にとらわれては 森は見えん。
この「葉」を一冊の書籍に置き換えた。そういう面白い本。

同じカテゴリからグッズを探す