ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

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  • メーカー: 白水社
  • JAN/ISBN: 9784560070512
  • 定価: ¥ 924
  • 売上ランキング: 888 位
  • ★★★★

商品の説明

Amazon.co.jp
1951年に『ライ麦畑でつかまえて』で登場してからというもの、ホールデン・コールフィールドは「反抗的な若者」の代名詞となってきた。ホールデン少年の物語は、彼が16歳のときにプレップ・スクールを放校された直後の生活を描き出したものだが、そのスラングに満ちた語り口は今日でも鋭い切れ味をもっており、ゆえにこの小説が今なお禁書リストに名を連ねることにもつながっている。物語は次の一節で語りだされる。

――もし君が本当に僕の話を聞きたいんだったら、おそらく君が最初に知りたいのは、僕がどこで生まれただとか、しみったれた幼年時代がどんなものだったかとか、僕が生まれる前に両親はどんな仕事をしていたかなんていう「デビッド・カッパーフィルド」調のやつなんだろうけど、僕はそんなこと話す気になんてなれないんだな。第1、そんなの僕自身退屈なだけだし、第2に、もし僕が両親についてひどく私的なことでも話したとしたら、2人ともそれぞれ2回ずつくらい頭に血を上らせることになってしまうからね――。

ホールデン少年は、教師をはじめとしてインチキなやつら(いうまでもなくこの両者は互いに相容れないものではない)と遭遇することになるのだが、こうした人物に向けられる風刺がきいた彼の言葉の数々は、10代の若者が誰しも味わう疎外感の本質をしっかりと捉えている。


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カスタマーレビュー

これぞ思春期の男の子!
★★★★2009-06-07
 16歳らしい反発でありとあらゆることにケチをつけるさまが思春期の心情をよく表しており同年代で共感を覚えないということはないだろう。いきなり学校をホッポリ出させる経緯も抜きにスタートするところなんかはイカシテルし、折り合いをつけられない16歳の僕の独白で話しはずんずん進んで行くので読むほうも目が離せない。

 しかし読み進みに当たって主人公ホールデンがジェラシーを燃やす気になる女の子が登場せずじまいに終わったのには肩透かしを食らった気分だw
ノイズのない音楽
★★★★2009-04-19
読み終わっての率直な感想。読みやすかったです。

僕には原文で読んで理解できるほど、英語力はありません。だから野崎訳と村上訳、どちらが良いのかは正確には分かりません。購入するにあたり一番のポイントになったのが、読みやすいかどうかでした。僕には野崎訳は合わないみたいです。文章の表現というか、リズムというか読んでいてノイズのある音楽みたいで、素直に頭に入ってきませんでした。「グレート・ギャツビー」を買う際もそうでした。当初、価格の安い野崎訳を購入しようとしましたが、どうも読みづらくて、その後村上訳を読んでみたらノイズがなく自然に頭に入り、心に染み込んできました。

どちらの訳が優れているのか。それは前述したように原文で理解できない僕にはわかりませんが、僕にとっては村上訳がベストでした。結局はどちらの訳が自分に合っているかで判断すれば良いのではないかと思いました。もしどちらの訳を購入するか、迷っている方がいるなら20ページほど読んで、比べてみたら如何でしょうか。どちらが自分にとってノイズのない音楽なのかを知る為に。

結局、読書は自分ひとりで行う行為です。だったら少しでも心地良く読める文章を選択した方が楽しいです。まわりの声ではなく自分の声。自分が読みたいと叫ぶ訳書を選択すれば良いと思います。ただタイトルは「キャッチャー・イン・ザ・ライ」より「ライ麦畑でつかまて」の方が良いですね。名訳だと思います。

作品について。読み終わった今の感動はとても小さいです。世間の評価ほどの感動が今の僕には訪れていません。だかから現時点では、星は四つです。だけど、この小説はこれから僕の人生において何度でも読むことになる。そんな予感がします。そしてそのたびに感動が増していく予感がします。僕はこういう小説を探していました。今よりも5年後、5年後よりも10年後。読むたびに感動が強くなっていく小説。これこそが僕の求めていた小説です。
ライ麦畑でつかまえてみな
★★★★2009-04-18

ホールデン君の独り言を初めて読んだのは高校生の頃。
面白く読んだ覚えがある。
すんごい自意識過剰で、強がりで、そのくせ傷つき易く、独り善がりで神経症気味なホールデン君は。
ライ麦畑で遊ぶ子供たちを、崖に落ちる危険から救う受け止め役になりたいっていう変わった夢を持ってた。

ふと思ったのは。
果たしてホールデン君は逆の立場だったとしたら、果たしてホールデン君のような受け止め役に受け止められたがるだろうか。ということで。
なーんかホールデン君はそんな人が受け止めようとするのをサッとよけてしまいそうな感じがした。
で、崖から落ちて後悔すると同時に『誰がつかまるかよ』と思うのかなと。

『Catch me if you can』のディカプリオ演じる主人公がけっこうホールデン君と感じとしては似ているような。
でもまぁホールデン君の方が救いはない気がするけれども。

『ライ麦畑でつかまえて』は『ライ麦畑でつかまえてみな』 なんではないのかと。
ふと思いました。
アンダーグラウンド
★★★★★2009-03-19
この作品を読み人で高校時代や大学時代の青春を字の如く謳歌した人は
はっきりいってなんとも思わないでしょう
しかしそういう華やかなアメリカでいうなら「プラム」日本で言うなら「文化祭」を
楽しめなかった者にとって
それは正にアンダーグラウンドな思想の悶々とした妄想でしか自分を保管できなかった若者にとって
この作品は映画「タクシー・ドライバー」と同じくらい特別な意味を持って胸に訴えかけてくるものがある

ホールデンは全ての柵を捨てて出て行こうと決心する
それは愛した妹でさえ捨てて
「目も耳も聞かず、そして同じような奥さんをもらってライ麦畑のキャッチャーになろう」と決めて
それは規則にまみれた社会への
いくら足掻いても結局は大人にならなくてならない憤りへの
ホールデンなりの反抗のだったのだ

しかし結局何も出来ずに戻ってきてしまう
それはたった一夜だけスターになった「トラヴィス」と同じやるせなさがある

かつのニュー・シネマの主人公達がそうだったように
本来の若者たちは胸の中の闇を抱え悶々と生きるべきなのに
今の若者は若いうちから達観しすぎている

ホールデンがいきなり切れる理由も
何もかも判ってくれない社会や他人に対する
「もーどーでもいいっス!」的あきらめを上手くあらわしている

他人は口だけだですよ本当に
それは「幸運を祈るよ!」などと軽く口ずさむくらいに
今の社会には「元気出せよ!頑張れよ」的な軽い言葉が溢れ返ってます

若いうちとはいわないからせめて
自殺するまえに読め!
人を2種類に分ける方法
★★★★★2009-03-05
「やさしい人」と「やさしくない人」
こんな風に人を2種類に分けたりする。

「ライ麦畑でつかまえて」に
「共感できる人」と「共感できない人」
人を2種類に分ける方法として
優秀な方法だと思う。

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