告白

  • 告白の画像
  • メーカー: 双葉社
  • JAN/ISBN: 9784575236286
  • 定価: ¥ 1,470
  • 売上ランキング: 235 位
  • ★★★☆☆

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カスタマーレビュー

シナリオ
★★★★2009-06-26
作者はシナリオライター出身ということでしごく納得でした。
始まりから終りまで一気に読めます。
小難しい表現もなく、心の機微に共感する話でもない。
作りこまれた分かりやすいキャラクター、一人称で貫かれた語り口、
読みやすく、展開も二転三転飽きません。こんなに暗い話なのに
こんなに気持ちよく読み終わるのも珍しい。後味が悪くないのが
不思議なくらいです。

キャラクターにリアリティは感じたりはしませんが、
素晴らしいエンタテイメント作品だと思いました。

グロテスクだが、文のはこびはうまい。読ませる一冊
★★★★2009-06-26
文章がうまいのではないけれど、構成がうまい。
”説明しすぎる小説”でないところがとてもうまい。
小説の世界に引き込まれる。
このあとどうなる?というのがぞくぞくさせられる。

次に出版された「少女」がケイタイ小説のよう
な感じなのにたいして、「告白」はしっかりとまと
められている。

編集者の力が大きいように思える。

文と文、文字と文字、語りと次の語り
の接続はぎこちないところを見せながらも秀逸の
出来。

ただしこのグロテスク感、虚無感は好きでない。
ツインピークスのイメージかな?
でも、最後のオチはつめが甘かった。
緻密な構成・すさまじい疾走感・人間性のかけらもない
★★★☆☆2009-06-20
非常におもしろい。
読み始めると止まらない。

語り手が章ごとに変わり、新たな事実が徐々に発見されていく構成は見事。

また、事件の内容も実に刺激的。
最後まですさまじいスピード感で読ませる力技も、まさに見事。

しかし、人間性を全く欠いた登場人物たちによる事件の、この救いのなさは何だろう。
推理小説に救いは求めないが、ここまで無機質な人間たちが、無機質なことをし続けるのは、
あまりに行き過ぎている。

登場人物すべてから体温が全く感じられないことに、非常な恐ろしさを感じる。
まともな人間がいない(いなくなる)ことが、この小説の底を浅くしているように思う。

とはいえ、構成力と疾走感は見事。
本屋大賞は「不覚にも」
★★★★2009-06-20
レビューを見れば多くの人が言っているように、最初から最後まで気持ち悪い作品でした。
1章目から弾きつける力があったので、私の中で1位だった宮部みゆきの「火車」を超えるかとも思いました(結局は超えていないのですが)。
途中、違う人物の視点からとはいえ何度も同じ話が出てくるし、偏った考えの人物の章が出てきたりして正直しんどいのですが、最後の章は説得力のある言葉でのどんでん返しがあって、最悪な展開にもかかわらず不思議とわくわくしました。

2008年本屋大賞に選ばれた作品ですが、これに票を入れた人は「不覚にも」だと思います。
なぜなら、これを読んで命の大切さを学べたとか、前向きになれるというようなためになることなんて決してないからです。
よって、何かを得るために本を読むという人から低い評価が入るのも当たり前なのです。

それでも面白さということを基準にして考えれば、読後感の悪さの中に不思議な面白さがしっかりと残ったし、本屋大賞に選ばれたというのも「不覚にも」うなずける作品でした。
僕の中の定説、には外れたよい本
★★★☆☆2009-06-18
とにかく売れているらしい。
自分はどうも売れている本は駄目だ。ベストセラーは、たいてい駄目なのだ。
売れている本=普段本を買わない人が買う本=読書レベルが低い人が面白いと思う本
という定説が自分のなかにはあって、なかには、例外があるのだけれども、たいていは、この定説にあてはまり、、、。
だから、だめなのである。
で、この本、
「告白」 湊かなえ
は、どうか?
第一章に限って言えば、いい。定説に外れた、稀なるベストセラーだ。
僕はこの本を友人に借りたのだけれど、第一章をよんで(第一章まで読み終えて)、いいじゃない、これ、と思った。
そして、第一章が、このひとつの話、つまりこのお話は第一章でおわりなのだ、と勘違いしたのだ。
今から思えば、尻切れトンボ風ではあるし、それで終わりじゃあ甘いなあ、というきもするのだけれど、第一章で(第一章の間)持続されたテンション(ここちよい緊張)が、第二章のはじめでふっと途切れてしまい、なのにお話は続く、という、読者としては、どうにも、かったるい感があったのだ。
さて、終章まで読んで、どうか。
秀逸とはいえまいが、秀作であることは間違いない。なので、僕の中の定説、には外れたよい本であった。
[喋る本の虫]

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