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「アルツハイマー」からおかえりなさい

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  • メーカー: ポプラ社
  • JAN/ISBN: 9784591110225
  • 定価: ¥ 1,365
  • 売上ランキング: 214663 位
  • ★★★★

カスタマーレビュー

老老介護と考えさせられる回復原因
★★★★2009-09-24
■ 【開業医の閉院】
開業医である夫をレセプト請求など裏方でしっかりと支えて
きた著者が、精神科医から夫が「アルツハイマー」の診断を
下され、閉院するまでと、閉院以後の老老介護(著者79歳、
夫88歳)がリアルに記述されています。

■ 【老老介護の始まり】
著者の二人の息子は医者として、現役で活躍していると言う
恵まれている環境の中、老老介護を探る苦労が語られてお
ります。そんな中、著者は、開業医の裏方に徹した人生を振
り返り、近年「自分史」をしたためていたとのこと。それが、こ
の著書のベースになっており、ノンフィクションとしての面白
さを形成しています。

■ 【現役を辞めると言うこと】
大方の人は、「生涯現役」で人生過ごせたら、と願っていると
思います。しかし、仕事にもよりますが、生涯現役を続ける
ことが如何に難しいか。「アルツハイマー」の病名を告げら
れ、閉院と同時に病状が悪化しております。巻末で当時の
精神科医が、あれは「仮性認知症」だったとのではないか?
と寄稿しております。

■ 【回復の理由は?】
著者の夫は、「要介護(レベル)3」を診断される。そこで、訪
問介護の他、地域ケアセンターのデイサービスを活用する
生活を選択します。そうすることで、自分の用事も済ませら
れ、ほっとする時間も持てるようになる。ところが、現在のデ
イサービスは、職員の主導のもと、赤の他人ともいうべき
人々(近年「個人情報保持」とかで、ますます何処の誰だか
わかりにくくなっている。)とゲームプレイやら食事、入浴をす
ることになった夫は、行くのを嫌がるのだが、著者は、施設
の現状に疎く、嫌がる夫を送り出すのである。ところが、転
居を契機にびっくりするような回復の兆しを見せ、又、サプリ
メントも有効なのだろうか?著者自身も特定出来ない回復
が、最後に慌ただしく展開されています。
あきらめないための一つのヒント
★★★★2009-08-10
 私自身もそうなのですが、本書はアルツハイマーと
診断されている人やその家族もしくは、関係者の方が
読まれることが多いかと思うのですが少し注意も必要
です。
 というのは、本書が80代の医師であった先生の奥様
によって書かれた手記であること。(いわゆる若年性
のアルツハイマーではないということ)また、どちらか
と言えば、うつ病性仮性認知症と高齢化に重点が置か
れた症状からの回復過程を紹介した内容であること
です。

 しかし、本書では改めて色んなことを考えさせて
くれると言う意味で一読の価値は十分にあるように
思います。例えば、

・介護の問題点やデイサービスについて
・家族や関係者の対応方法について
・夫婦/家族のあり方や生き方について

などです。さらに、本書では最後に、医師であった
ご本人の談話や解説として主治医からの文章が追加
されているところが非常に参考になるはずです。
(文字も大きめで行間隔も大きいために、
あっという間に読めてしまうと思います。)

 アルツハイマーに限らず、ガン、うつ病、など
現在の西洋医学で診断をされてしまうと、
本人だけではなく、家族や関係者もその病名に
捕らわれてしまう危険性が現在でも非常に高い
ように思っています。(何かを信じるのは
自由ですが病気に限らず信じたとおりに症状や
状況が現実化することが多々あるため。)

 自分自身の反省も含めて、物事に捕らわれない
ことはとても大切なことなのかもしれません。
何度も読み返したい本
★★★★★2009-07-04
とても大変な介護でストレスも多かったにも関わらず、医師の指示通り叱咤激励することなくご主人に接していた著者を尊敬します。支え合う家族と思いやりのある温かい環境が人間にとっていかに大切か改めて学んだ気がします。初めて読んだ時は、子供に対してもっとおおらかな気持ちで接しなければと反省しました。2度目には、親やパートナーの介護をする状況になったときの覚悟が出来ました。闘病記のカテゴリーですが、読み終わった後には、老後を迎えることについて前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。これからも時々読み返したいと思います。

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