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映画の構造分析

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  • メーカー: 晶文社
  • JAN/ISBN: 9784794965752
  • 定価: ¥ 1,680
  • 売上ランキング: 24462 位
  • ★★★☆☆

カスタマーレビュー

映画を用いた現代思想入門
★★★★2009-11-30
本書は著者が最初に述べているように、映画を題材として現代思想の解説を試みた本です。
よって本書が成功したか否かは、映画評論の出来もさることながら、
(著者流の)ラカンやフロイトの思想の理解に役立ったかどうかによると思いますが、
まずその意味で私は面白く読ませていただきました。

また、映画に無知で大変お恥ずかしいのですが、
単なるエンターテイメント映画と思っていたものが、
見方を変えるとその印象がガラリと変わりうるという例(エイリアンなど)を知って映画の奥深さに感嘆し、
また、映画の解釈はある程度評者の裁量に任されており、それ故に面白いのだろうなとも思いました。

やや想定読者が分かりにくい本ですが、
内田樹の映画評論を読んでみたい方はどうぞ。



映画は思考のメタファーである
★★★★★2009-06-30
『哲学』というのはほんとうにヤなものだ。
死にものぐるいで見栄はって、いったい何冊の本を読んだ(ふりした)だろう。
内容は面白いほどに忘れ切っているのに…。

でもやっぱり「思考」という過程を分析的に見るのは(その時だけは)面白いと思うのだ。
で、この本はそのネタを映画に求めている訳だから面白くないはずがない、と思ったわけね。
『エイリアン』『大脱走』『ゴーストバスターズ』、それからマイケル・ダグラスの女殺しもの。
これらのロールプレイや設定の状況などがどんな根源的状況のメタファーとなっているか、それらをひもといていくのは確かに面白い。

ただなぁ…自分で見るだけだとここまで考えないだろうな〜〜〜〜、とも切実に思う。
ハリウッド映画に潜む構造を鮮やかに分析
★★★☆☆2008-01-02
エイリアン、大脱走、西部劇などハリウッド英語を題材にそこに隠されている構造分析を行っている。このように映画を分析しながら観ることは大変だと思うが、ハリウッド映画には、フロンティア時代からの伝統とされている女性嫌悪が表現されており、そのもっとも顕著な例が一連のマイケルダグラスの映画というのは、非常に卓見である。

平穏な男性だけの社会(西部開拓時代のフロンティア)に女性が出現する。その性的に貴重な生活財をめぐって、男性の中に紛争がおき、もっとも欲望が強く、ずるがしこい男性(不良)が女性を凋落するが、女性はその男性に捨てられ、遺棄される。残された男性はもとも平穏なホモセクシュアルな状況に戻る。

この図式に西部劇や一連のロマンスコメディを分析しているのは、おもしろい。このような伝統は女性は貴重な生活財であった西部フロンティア時代からの伝統であり、このような女性上位を排除したいという願いから、女性嫌悪をモチーフにしたハリウッド映画が続くというのも、おもしろい見方だと思う。

それぞれの国は社会の成り立ちから、映画などのエンターティメントに要求される期待されたストーリーに、その成り立ちから必要とされる心地よさが含まれるのであろう。この構造を分析は非常に面白い。他の国の同様のエンターティメント(例えば、インド映画や京劇などを同じ手法で分析すると、国家、社会に成立過程から来る、それぞれ筋書きのミソや仕掛けにそれぞれの出自が現れて面白いかもしれない。
映画と構造
★★★☆☆2007-09-27
人々がこのむ物語には法則性があるというのは
ジョゼフ・キャンベルの著作でも知られていることである。

この映画の構造について内田氏が分析する一冊。

解釈は人それぞれなので
意見はいろいろあると思うが、個人的には
「エイリアン」分析が興味深かった。

もう一つはヒッチコック作品というのは
何度でも解釈ができるほど深いのだということを再確認した。
タイトルがおこがましい
★★☆☆☆2005-01-27
映画学も構造分析もしろうとの著者がこんな本を出すのは厚顔無恥というものだろう。この程度で満足している読者がはたして今の世にいるのだろうか?