• 価格比較・グッズ情報

ジョージ・ソロス

の画像
  • メーカー: テレコムスタッフ
  • JAN/ISBN: 9784883043002
  • 定価: ¥ 2,039
  • 売上ランキング: 133649 位
  • ★★★★

カスタマーレビュー

ソロス本で2番目に高い評価。バイブル「相場の心を読む」の解読書。
★★★★★2009-10-03
今となっては数多いソロス自著の中で、私が必読と考える2冊の一つだが、評価は2番目。1988年に講談社から「相場の心を読む」(現在「金融錬金術」として再出版)として初出版されて以来、原書を含め全てのソロス自著を読んできたが、「相場の心を読む」と、本書の2冊を理解すれば、これらを超える自著はない。基本的に、同書以外の他の自著は、この重複または応用にすぎない。「相場の心を読む(金融錬金術)」はソロス自著=再帰性理論の原点かつバイブルだが、出版当時、日米ともに難解さが問題とされた。本書は、これを平易に理解するのに役立つ本だ。インタビュー形式などを通じて、表現が平易になっているためだ。「新ファンドマネジャー」著者のJトレインも語るように、確かにソロスの再帰性理論には表現に難解な面があり、私は、全著作を読む中で、パズルが解けていく快感を味わったが、本書は、これに最も役立った。また、自伝的観点で面白い。私もファンドマネージャーだが、よく知る人名も登場し、楽しかった。私の順番とは逆だが、本書を読んでから、バイブル「相場の心を読む」を読むという順番が実は一番の近道かも。
国家とマネーを哲学的に考える良書
★★★★★2009-01-18
 かなり昔に投資や生き方について知りたくて読みました。
 ソロスは、第二次世界大戦期にユダヤ人として生まれたこともあって、迫害のため、アメリカに渡ることになります。
 迫害を受けるユダヤ人独特の考え方。
 「財産は、頭の中にあるんだ」とソロスの父が言ったことを語るソロスこそ、人類のもっとも大切なものは、金銭などではなく、知識であり、生き方を考える哲学だと言うことをよく教えてくれます。
 その例として、ソロスがナチスの迫害を逃げていく時に、国によって通貨が変わっていることに対して覚えた、通貨(お金)に対する不信、そして、カール・ポパーの「開かれた社会」への共感。
 迫害というぎりぎりの境遇を体験したソロスだからこそ、悟り、語れる哲学を味わってください。
投資家=哲学者としてのソロスとは?
★★★★2007-10-14
本書を投資のための実用書として読む、というよりも、
人文科学の学術書として読んでみるとどうだろうか?

前半の対談で垣間見られるソロス自身の哲学的視点は、
後半の自選書籍抜粋で、一段と分かりやすく展開されている(はず)。

いわゆる英米現代思想を受け継いだ哲学的構成には、
若干疑問符がつくくだりもないわけではない。

例えば、「開かれた社会」を軸に思考するスタイルは、
まさに、ホワイトヘッドやポパーの路線ではあるものの、

前者に至っては、核兵器独占を説いていたんだし、
その最先端はアメリカの対外姿勢に顕著といえるだろう。

近年話題に上がることも多くなった「再帰性」という概念については、
イギリスの社会学者アンソニー・ギデンス氏他の著書との類似性を示す。

民主主義を「開かれた社会」として捉えたとき、
批判的な視点が常に現行システムを破壊的な危機に陥れる危険性があるため、

こうしたシステムの絶えざる実験―検証を可能とする概念、
それこそが「再帰性」ということになるだろう。

まさにハーバーマス「対話」やデリダ「脱構築」の民主主義に対する考え方にも、
一段と近づく思想であることは言えなくもない。

投資家であるソロスの言葉に従えば、
金融市場のそもそも不安定性と
それを管理する大役を担う金融当局の不完全性があるため、
安定性を供給する責務が後者にはあり、
再帰性概念がまさに試されているのである。
饒舌なソロス
★★★★2003-06-16
 一頃ほど話題にはならない彼だが、クォンタム・ファンドを率いる(今でも?)ジョージ・ソロスは、次のように語っている。 「私もほとんどの場合はトレンドに追随する。ただし(…)いつ「転換点」がやってくるかは、いつも警戒している。一般に信じられているのは「市場は常に正しい」という考え方だ。だが、私の立場はそれとは正反対だ。私は「市場は常に誤る」という前提で行動する(…)私はトレンドが消滅する密かな兆候を見逃さないように警戒している。その兆候が見られると、(…)言い換えれば、トレンドが過熱しすぎていると思うと、トレンドに逆行する道を探りはじめるんだ。たいていの場合、トレンドに逆らう動きをすると痛手を被る。それが儲けにつながるのは、市場が転換点に達した場合だけなんだ」(p.21-22.) グローバル化が「すべてを市場へ」というトレンドの深化だと考える者にとっては意外かもしれない。だが、多分ソロスにいわせれば、そうした者こそ仕掛けられる側という役割を演じることになるのだろう。ソロスは、トレンドの危機=転換点を可能な限り活用する。我々は、こうした場へと今後一層さらされていき、かつて経験したことのない危機を経験することになるのだろうか。