このCDに収録されているのは、スティービー・ワンダーの大ヒット20曲あまり。そのほとんどが今も愛される名曲ばかりだ。ただ残念なのは、曲間が非常に短いのでCDプレーヤーによってはランダム再生がうまくいかない場合がある。それと1曲目が「Part-time Lover」というのもちょっと違和感を感じる。まぎれもない大ヒット曲だが、1曲目はもっと元気で明るい曲の方が良かったのでは。特にセルフ・プロデュース時代の名曲(「Sir Duke」まで)の後に、モータウン・ヒット(「My Cherie Amour」から)が続くという曲順は理解に苦しむ。いくつか漏れている名曲もあるが、手軽に楽しむには持ってこいの1枚だ。ただスティービーの作品を1枚も持っていないのなら、内容充実の4枚組ボックス・セット『At The Close of a Century』の方がおすすめだ。彼の作品をもっとじっくり堪能できる。(Rickey Wright, Amazon.com)
Stevie Wonderのデビューから96年までの音源をまとめたベスト盤。曲順はばらばらではあるけれど、上手くミックスされており発表された時代の違和感無くしっかりと聴けるアルバム。また、このアルバムは輸入盤と邦盤で選曲と曲数が違い、輸入盤は2枚組31曲、邦盤は1枚もの21曲という構成。当時日本でホンダ・ロゴのCMに"Isn't She Lovely"が使用されていた事もあり、邦盤でがらっと選曲が変わる事になったのだと思う。("Isn't She Lovely"は70年代の楽曲だが、90年代に入りシングル化された経緯もあるし。)
1枚のベストで数多いStevieの名曲を網羅出来る筈が無く、輸入盤も邦盤も数曲聴きたいものが欠けているが、"Isn't She Lovely"を聴きたいのなら邦盤、"Do I Do"、"Ribbon In The Sky"、"That Girl"等の"Original Musiquarium"収録の名作を聴きたいのなら輸入盤が良いと思う。また、ラストを飾るBob Marley の名曲のカバー"Redemption Song"はこのベスト以外には収録されていないので要チェック。
丁度この時期にホンダ・ロゴのCMの"Isn't She Lovely"と共に、トヨタ・ノアのCMに"Sir Duke"、オンワード・23区のCMに"Overjoyed"等、Stevie Wonderの楽曲が多く流れていた事もあり、親近感を持ちながら聴いたアルバムだ。Stevieを初めて聴こうという人には1番お薦めのベストだと思う。