仁義なき戦い 広島死闘篇 [DVD]

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  • メーカー: 東映ビデオ
  • JAN/ISBN: 4988101088881
  • 定価: ¥ 5,040
  • 発売日: 2001-08-10
  • 売上ランキング: 1541 位
  • ★★★★★

商品の説明

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   戦後の混乱も収まってきた昭和20年代後半。広島競輪場の縄張りを巡って争いを始めた村岡組と大友連合会。そのころ、博打のいざこざで刑務所入りした工員の山中正治(北大路欣也)は、所内で山守組の広能(菅原文太)と知り合う。やがて仮出所した山中は、大友勝利(千葉真一)率いる愚連隊に袋だたきにされ、それを機に村岡組組長の姪・靖子(梶芽衣子)と関係を持ったことから村岡組に属し、鉄砲玉として暗躍していくが…。
   名匠・深作欣二監督による実録ヤクザ映画シリーズの第2弾。ここでは、組織に利用され裏切られていくひとりのチンピラに焦点を当てながら、広島ヤクザ戦争のある一面をエネルギッシュに描いていく。また、広能らと違い、太平洋戦争にギリギリ赴くことのなかった世代の屈折した想いも描出されている。山中役の北大路と、大友に扮する千葉は、ともに後の語り種になるほどの名演。(的田也寸志)

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カスタマーレビュー

戦後日本の抒情詩
★★★★★2009-06-10
単なるやくざ映画という範疇を超えた、戦後日本の叙事詩である。いや、山中正治(北大路欣也)という戦争に行き遅れ、死に場所を探すように広島の街で生きる孤高のヒットマンの悲しい抒情詩かもしれない。

戦争で死ぬことを考えていたならず者が、戦後、生きる場を失くしてアウトローの世界に入り、その命知らずの無法さから、名の知れた殺し屋となるという皮肉な人生は、やがて保身を考える組のトップに利用され、使い捨てられる。戦争未亡人であるがゆえに、やくざとの再婚を許されない山中の愛する女性・靖子(梶芽衣子)も、山中同様、戦争に翻弄される人生を送る。組同士の抗争によって一緒に暮らすことができない山中と靖子のロマンスの背後にも、戦後という時代の混沌を見事に写し取っている。

山中が狙う大友勝利(千葉真一)が隠れる「原爆スラム」など、戦後の風景が色濃く残る広島という場所を舞台に織り上げられるこの映画は、戦後日本映画の紛れもない名作である。山中を演じる若き北大路欣也の陰のある演技や、組を支える若頭役の成田三樹夫の存在感も見事である。
血で血を洗う抗争
★★★★★2007-11-16
凄い映画です 広島でこういう事が起こっていたことにまずビックリしましたが
それ以前にこの映画の完成度の高さに驚きました アメリカの代表作が「ゴッドファーザー」
なら日本は間違いなくこれでしょう 菅原文太や千葉真一の演技も最高でした
夜の時の映像も見たことのない映像で大満足の作品でした
仁義の最高峰
★★★★★2007-11-12
何人かの方が書かれていたが、これこそ最高の「仁義」。広能を中心とした「仁義」のメインストーリーとは関係の薄い外伝風の作品なので、その分評価としては損をしているのかもしれない。
千葉ちゃんのカッコよさ(タランティーノも惚れる訳だ)、文太兄ィの男気、全編侠臭さに溢れかえっている。
しかし作品を引き締め、そこに一抹の哀感を漂わせているのは北大路だ。戦争に行き遅れ、死に遅れたと云う傷を抱えながら戦後を生きた人も多いと思うが(監督の深作自身が正にその世代だ)、予科練の「若鷲の歌」を口ずさみながら殺人鬼と化して行く北大路の姿は、深作が最も思い入れた登場人物であると思う。
普通にストーリーだけを観ても充分面白い作品ではあるが、「若鷲の歌」託されたその背景を知って観なければ、この作品の真の深みは判らない。
戦争の傷は北大路だけでなく、千葉ちゃんも、文太兄ィも、等しく抱えているものなのだ。一作目と本作は、特にその傷が色濃く作品に反映されている。凡百のヤクザ映画と「仁義」を明確に分けている、一つの大きな要素である思う。
番外編だけど濃密!
★★★★2007-09-12
 シリーズの中では菅原分太の出番が少なく番外編的なため、もっとも好き嫌いが分かれるであろう作品。脚本の笠原和夫が最も好んだのもこの第二部であると伝えられるが、私個人は第三部が最高傑作であろうと思う。しかしこの第二部は山中と大友のキャラクターが秀逸なこととシリーズそのものの筋に縛られずに脚本が書けたこと、そして第三部以降のような主役級キャスト(梅宮辰夫、松方弘樹、渡瀬恒彦、北大路欣也)の二度出がないことから内容は濃密であり、むしろ菅原文太の広能がいなければ単品として十分に成立しうるのでないかと思う。ニヒルな成田三樹夫の松永、陽気な山城新伍の江田などの濃いサブキャラクターもこの作品から登場する。
シリーズ最高作でしょう
★★★★★2007-08-18
 個人的には「仁義なき戦い」シリーズの最高作。基本的に群像劇の趣のある同シリーズにあっては、北大路欣也扮する山中正治にスポットを当てて、ひとりの若者がやくざ社会でのし上がって、滅びるまでを劇的に描いている。その点においては後年の渡哲也主演の「仁義の墓場」と双璧をなすアナーキーな傑作かつ異色作といえるだろう。

 見所はもちろん孤高のヒットマン山中正治を演じる北大路欣也。いつも思うんですが北大路さんって若いときから演技がやたら上手ですよね。この山中役はそれに加えてハマリ役。最高の存在感を示しています。北大路の愛人役の梶芽衣子も美しい。しかし多くのかたがご指摘されているように、千葉真一の「大友勝利」と成田三樹夫の「松永弘」の名演がなくては、この映画は成立しない。千葉の陽と成田の陰、これが絶妙のブレンドなんです。とくに千葉の凶暴キャラはわれわれの想像を絶する凄まじさ(こんなひと、ホンマにおるんかいのー)。しかも千葉も成田も他の実録路線作品ではついに本作を超える演技はできなかった。それゆえに本作が傑作として今なお輝き続けるのだろう。

 「仁義の墓場」を北極星にたとえるとすれば、本作は南十字星か。深作欣二、笠原和夫、成田三樹夫、金子信雄、室田日出男、そして川谷拓三も鬼籍に入り、文太兄いや松方さんも年老いた今、この二つの星を越えるやくざ映画が製作されることがあるのだろうか?


 

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