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テルレスの青春 [VHS]

  • メーカー: ビデオメーカー
  • 定価: ¥ 5,913
  • 発売日: 1995-03-25
  • 売上ランキング: 16762 位
  • ★★★☆☆

カスタマーレビュー

もしかして「反戦映画」か?
★★★☆☆2007-04-23
原作はロベルト・ムージルの『Die Verwirrungen des Zoeglings Toerless』というオーストリア・ハンガリー帝国末期の男子寄宿学校を舞台にした短編。
原作は1906年にウィーンで出版されたと記憶している。こちらの映画は60年代の「ドイツ映画」である。映画タイトルは『Der junge Toerless』。監督はフォルカー・シュレンドルフ。戦後「ニュージャーマンシネマ」の先駆けとなった作品らしい。
原作の方はかなりホモ臭いのだが、映画ではそこらへんが綺麗に消去法にされている。原作ではイジメの犠牲になるボーヤは確か美少年だった。映画ではなんてことないフッツーの容姿、いや、はっきり言ってこれはブ少年だ。制作年代を考えると仕方ないが、つまらん。代わりと言ってはなんだが、主人公のテルレス少年が美男子ではある。白黒の映像が当時の空気を彷彿とさせて魅力的。しかし俳優たちの演技はかなり棒読みっぽい。
内容は学校内のサディズム(イジメ)がテーマ。これが「やがて来るナチスの黒い影」を象徴している、と一般には言われている。私は同意しないし、もしかしてあのつまらない原作の評価は戦後になって「先見的!」とか言われて高まったモンかしらん、と邪推している。
どうも戦後ドイツの「過去の反省」が色濃く出ているんじゃないかと今回見返した感想。テルレスの無力は、ナチス台頭へのドイツ人の無力を象徴している、とかとか、その気になればいくらでも賢しらげな「感想」が可能だ。しかしそうした「反戦映画」として見るなら、屈託が過ぎてイマドキの映画観客には通じないだろう。私はドイツ人の集団的贖罪になぞ全く興味がないので、「ドイツ人の体格には詰襟の制服が似合うわねぇ」程度のアホな感想で終わってしまった。しかし安くない映画であることは確かなので、原作を読んだ方にはお薦め出来る。

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