• 価格比較・グッズ情報

EACH TIME 20th Annniversary Edition

の画像
  • メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • JAN/ISBN: 4988009019017
  • 定価: ¥ 2,100
  • 発売日: 2004-03-21
  • 売上ランキング: 2822 位
  • ★★★★

説明しよう!

Amazon.co.jp
   大滝詠一にとって初のチャート1位獲得作品となった1984年の名作のファイナル・リマスター盤。シングル曲の「フィヨルドの少女」「バチェラー・ガール」を加えた『COMPLETE EACH TIME』(86年)と同じ曲順で構成されており、ボーナス収録された「サイダー '83」「マルチスコープ」も含め、『EACH TIME』制作時に録られたマテリアルを集大成した内容となっている。

 『ロング・バケイション』をさらに発展させた重厚なサウンドは、今回のリマスターにより、よりきらびやかさを増しており、ナイアガラ・サウンドのひとつの到達点を浴びるように楽しめるのは、ファンには至福の瞬間。「恋のナックルボール」の1st Recording Versionは、ナイアガラー歴が長いほど沁みるはず。(木村ユタカ)

カスタマーレビュー

バブル前夜のシーサイド・ドライブ・ミュージック
★★★★★2010-02-16
懐かしい、でも色褪せない楽曲たち。
前作の「ロング・ヴァケイション」もそうだけど、擬似アメリカン・グラフィティ体験というのかなぁ、そんな気分にさせてくれたアルバムだ。
バブル前夜。当時20才代では、後のバブルのときのように羽振りよく振舞える余裕はなかったけど、お洒落を気取って海にドライブに行って、アメリカナイズされたレストランでランチを食べて・・・なんていう時に、LPレコードから録音したテープをカセットデッキで鳴らしてた。
「ガラス壜の中の船」「銀色のジェット」が特に好きなんだけど、両方とも、前作の「雨のウェンズデイ」系統の悲しい曲ですね。
大滝詠一による邦楽史名盤の最終章。物語を奏で、紡ぐ、うたごえが描く陶酔の色彩
★★★★★2009-08-04
前作『A LONG VACATION』と並ぶこの歴史的名盤は、七度目のマイナーチェンジを経て、ついにファイナルと銘打つまでに至りました。前作はそれで完成された名盤だったのに対し、今作はサグラダ・ファミリアのようにいつまでも完成をみない珍しい名盤だったわけですね。そういう経緯は当に完璧主義者による執念の成せる業です。

さて今作特徴は先ずリマスタリングでしょう。大滝氏の声がよく通るようになり、また夏音楽に相応しいクリアな空間の広がりがあります。次の特徴はまたもやの曲順変更。「魔法の瞳」(ロングver.)が9曲目におかれました。10「レイクサイドストーリー」(フェイドアウト型)と11「フィヨルドの少女」の直前です。そしてボーナスに13「Cider '83」、14「恋のナックルボール」(1st REC Ver.)、15「マルチスコープ」(旧「ゆらりろ」)が収録されています。14はテンポが遅くなり冒頭のカッティングが決まりますね。この音源はVo.が奥へ引っ込んでおり、4の方がアレンジも声も軽やかでした。

さてリマスターにより歌が一層明朗に届くのは、今作にとって大きな意味があったと思います。なぜなら『EACH TIME』は “歌”としての比重が大きくなった作品だからです。そこには松本隆の詞が前作より感傷的な景色を作り上げている点があります。それを歌の中で表現する作業に、大滝氏が拘っていることを感じさせるのです。例えば前作よりも歌声に抒情的なゆらぎが多く、ことばや物語を明らかに「奏でている」面がみられます。

俯瞰すると今作は曲同士が悲恋を背景に共鳴し合う作品です。その物語性の強くなった詞を積極的に「奏でる」ことで、主人公の感情がリビドーとして伝わる歌作品なのです。いわば、歌が歌謡曲に近寄った作品でした。
ただ歌謡曲といっても大滝氏の歌い方は至って清涼ですよね。ファルセットへの滑らかさや、ナチュラルなスラー、そして品のよい響きをキープして歌うことが、物語の風景を彩っていました。
COMPLETEよりもオリジナル。
★★☆☆☆2009-01-31
名盤『A LONG VACATION』の最後の曲の、最後の音が終わり、
そして次のアルバムの最初に響くのは
大瀧詠一のヴォーカル「目が合うたびに 夢うつつさぁ〜」
であるべきです。

なぜ『EACH TIME』が、「魔法の瞳」で始まり、
「レイクサイドストリー」で終わってはいけないのでしょう。

たしかに「バチュラーガール」や「フィヨルドの少女」は、
シングルにして、2曲インストを入れて4曲にするとか、
「ナイアガラトライアングル 3」を結成して収めるということは
できないでしょう。

行き場がなくなったこれらの曲の収録場所として
『EACH TIME』が活用されていいのでしょうか。

よくありません。

COMPLETEとうたわれるものがあってもいいでしょうが、
だとしたら当初の曲順の『EACH TIME』を
『ORIGINAL "EACH TIME"』として
きちんと認定してほしいと思います。

「魔法の瞳」で始まり、「レイクサイドストリー」で終わる
『EACH TIME』を愛するものより
ナイアガラの中でも大傑作の中に入るでしょう。
★★★★★2008-04-25
大滝氏の80年代の答えがここにあるようにも思えるこの作品には、ヴァージョン違いの音源が何曲かあり、今回収録されている「恋のナックルボール」のボーナスはその一例といえるでしょう。しかし、これで終わったわけではありません。ナックル〜があるのならペーパーバックも、ドラッグレースも元々アルバムに入れようと思い、そのままお蔵入りとなったテイクがいくつかあると考えられるので、30周年を記念してぜひ今度の企画アルバム(ベストみたいな)で全部収録する勢いでお願いしたいです。個人的には「ペパーミント・ブルー」はイーチ・タイムの趣旨に合った名曲だと思います。甘い歌声で酔ってみてください。
ようやく落ち着きをみた、節目の決定版
★★★★★2006-07-31
84年のリリース以降、再発ごとに紆余曲折を経た本作も、この20周年盤でようやく落ち着いた。曲順の一部(『魔法の瞳』の位置)に違和感はあるが、とりあえず入るべき曲は全て収まったので安堵した。
アルバムからひと足遅れの85年に発表された「バチェラー・ガール」「フィヨルドの少女」の2曲も、今では本作の一部としてそれぞれ重要な位置に置かれている。これらが入ると「イーチ・タイム」特有のカラーは見事に失われ、良くも悪くも五目味になるのだが、どちらも良い曲なので素直に喜びたい。特に「レイクサイド…」がフェイドアウトしてから「フィヨルド…」のイントロに入るまでの展開は、何回聞いても素晴らしい。
「イーチ・タイム」本来の曲に話を移すと、最大の聴き所はやはり「ペパーミント・ブルー」だろう。80年代ナイアガラの少なくとも1つの頂点がここにある。複雑な転調で微妙にとっつきにくいのも逆に魅力かもしれない。それから、あまり目立つ曲ではないが「ガラス壜の中の船」も見逃せない。歌もストリングスも伸びやかで、切なくもスケールの大きな名曲。「イーチ・タイム」の色合いは案外、この曲や「木の葉のスケッチ」といった地味めの曲から醸し出されているのかもしれない。
そして「1969年のドラッグレース」。これがないと本作は締まらない。昔、聴き始めの頃は必ずしも好きではなかったが、詞と曲の相乗効果でじわじわと気に入った覚えがある。
ボーナスは3曲と少ないがどれも必聴だ。特に「サイダー’83」と「マルチスコープ」は絶対外せない作品。後者のインパクトは並大抵ではなく、1枚通して聴く場合、これが最後に出てくると、それまで聴いてきた曲も吹っ飛んでしまう。できればこの後の耳直しに「フィヨルドの少女」ギター・インスト版が入れば、なお良かったのだが。
ともあれ、今後30周年盤があるかどうかはさておき、腰を据えて聴ける決定版と言って良いだろう。

同じテーマからグッズを探す