武士の一分 [DVD]

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  • メーカー: 松竹
  • JAN/ISBN: 4988105052963
  • 定価: ¥ 3,990
  • 発売日: 2007-06-01
  • 売上ランキング: 14880 位
  • ★★★★

商品の説明

Amazon.co.jp
   山田洋次監督による『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』に続く、藤沢周平原作小説の映画化。役目のため失明した下級武士を支える妻と中間、そして一分を通すため復讐に挑む侍の姿を描く。主役の武士に木村拓哉。その妻に映画初出演の壇れいが扮し、新鮮な存在感を見せている。
   山田監督の作品は、一点一画を疎かにしない、きちんとしたドラマを描くことに定評があるが、『武士の一分』においてはそれが堅苦しさではなく、娯楽映画としての完成度を高める方向に作用している。前半。城中で毒味をする武士たちが、横一列に並んで役目を果たす、その軽快な動きの楽しさ。木村拓哉という絶妙な素材を得た山田監督の演出ははずみ、時折“SMAPのキムタク”をも見せて笑いを誘う。ドラマが佳境に入ると同時に、徐々に緊張感が増してくるが、息苦しさを感じさせることはない。木村の侍が復讐をとげる、その決闘シーンは良質なアクション映画さながらのテンションと迫力を誇示。その後に描かれる、ほろりとさせられる結末。そしてどのような武士にも守るべき一分があることをさりげなく示唆する、その優しさと余韻の豊かさ。娯楽映画として、完璧な出来である。(斉藤守彦)

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カスタマーレビュー

時代劇メルヘンですねぇ
★★★★★2009-05-04
 キムタクに偏見を持っている人とか、とどめを刺さないのはおかしいとか細かいとこに批判する人は多いみたいだけど、正直とっても良かった。3月にDVD見て以来、何度も見てしまう。特に加世にはぞっこんである。不貞を悩む描写が足りないとか言うコメントを見たことがあるが、すでに島田との一件が起こったと思われる頃から、事実を告白するまでの間の何気ないシーンの中では、彼女から屈託のない明るさが失われており、切なそうな表情仕草によりその後の筋書きを知らない者の胸にも何か引っかかるものを残したはずである。おかしいと言ってしまえば、にわか盲目の剣士が剣術の達人に勝つことや、例え封建時代であるとはいえ、仕事上の役目からの不幸が原因で家を取りつぶしにしたりは普通はしない、と言うことの方が強いはずだが、それを言ってしまえばお話自体が成立しない。
 それにしても加世は自分が愚かであったと泣き崩れたが、いったいどうすれば良かったというのだ?最初の件はどう見ても手込めであるし、2回目以降は主人にばれてしまったら、自分の身が危ないのはもちろん、自分の主人が相手に黙っているはずはないと思っただろう。結局、主人の命を守るには、自分が犠牲になるしかないと彼女には思えたはずである。また、いったん離縁したことでいっそうお互いの大切さが認識できたとも言える。ただ、島田がほんとうに口添えしていたら、どういう展開になったのかは気になる。最終的に言えるのは、この夫婦は一番賢明な選択をしたのだ。自害も、手打ちにもしなくて再会の可能性を残したのだから。
弛緩した感じ
☆☆☆☆2009-04-19
山田洋次監督の時代劇三作目、
三部作と言われていますが、話が繋がっているワケではなく
海坂藩(原作の藤沢周平が創りだした架空の藩)が共通の舞台

つっこみドコロ
キムタクの胴がガラ空きだったのに、
なぜ切り込まないのか?
J事務所の意向なのか?

『たそがれ清兵衛』の魅力は、剣術の力量を常に隠していたところ。

『隠し剣 鬼の爪』でのドキドキ、ワクワク感は、
秘伝である必殺技の正体を、最後の最後まで明かさなかったこと。

両方とも緊張感があったのに、今回は、なんだか弛緩した感じでした。
一度見ていただきたい。
★★★★2009-03-05
演技そのものはすばらいと思いますがキャストや台詞の言い回しで「現代」が
ちらほらするのが気になりました。
場面も同じ舞台ばかりで淡々と進みます。
前作の蝉しぐれはお笑いの人を起用していましたが、あちらのほうが感動し、共感できました。
しかしながら、決して凄腕の剣士ではない主人公が決死の覚悟で命を懸けて闘うところ、
男は人生に一度闘わなければならないときがある。
そんなところが心に響きました。
あまり動きがある映画ではなく、あくまで心の心境を伝えたい映画だと思いますので、それを理解してみれば楽しめます。
時代劇好きはおすすめです。
人間はもっと厚みのあるもんじゃないだろうか。
★★★☆☆2009-02-28
途中まで、ずい分我慢しなければならなかった。
不自然な方言のせいなのか、脚本のせいなのか、演技のせいなのか、ともかくセリフの言い回し全部が気にくわなくて。

ただ結局我慢して最後まで見て、見て損したとは思わなかった。
木村卓也は、本当に大したものだ。同世代から見て、心底そう思うが、この映画でもやはりそうだった。俳優としては決して才能に満ち溢れてるわけじゃないように思う。歌からバラエティからドラマから、何でもやる、それ故か、映画の中の役としての存在感が少し足りない気がする。その役として、一本芯の通ったものがないのだ。よく言われるように、木村卓也自身の域を出ていないと思う。
ただ、気合が入っている。他のすべての芸能活動と同じく、気合を入れてやっているのが、十分に感じられる。一挙一投足が、ぬかりない。大したものだと思う。
派手さを抑えた、その一方で細かな点にこだわり抜いているであろう演出も、殺陣なんかはやっぱりもう少し工夫して欲しかったけど、これはこれで悪くない。
総じて、こだわりを持って、丁寧に作られた、完成度の高い作品だとは思う。

ただ・・・。心に残る物の、この物足りなさは、何だろう。

感じるのは、なんとも言えない平坦さだ。主人公も、その妻も、下男も、映画の中に描かれる役柄から、一歩もはみ出る気配がない。だいたいこんな人物像、として二、三行くらいで書いてしまうと、それでおしまい、という気がするのだ。
どんなにわかりやすいキャラクターだって、その人生には紆余曲折の遍歴があり、心の中では全ての瞬間に、表に出るものも出ないものも含めて様々な考えがめぐらされているはずだ。物語は、それをある一面で切り取った、切り口のようなものだ。この映画の登場人物には、その切り口の上にしか存在しないような、厚みのなさを感じる。

これはおそらく想像力の限界ということなんだろうから、撮った人は全然こんなこと感じてもいないんだと思う。
でも自分としては、これはいい映画だと思うし、見て損だったとは思わないんだけど、本当にい映画を観て感動した後の幸福感は、この映画からは得られなかった。
安心してお薦めできる山田洋次監督時代劇
★★★★2009-01-12
細かいところまで手をぬかずに作られたいい映画だ。メインとなる武士の一分、つまり武士としての矜持・尊厳に命をかける主人公の悲壮な決意・緊張感・ハンディがある故一瞬に集中する決闘場面、そして夫婦愛がきちんと描かれていることはもちろん、単なる毒見とはいえ武士達の一連の所作の美しさ、四季の移り変わり(蛍と蚊のリアルさが絵空事でないことを示す)、視力を失った主人公が頼りにする音の使い方など、褒めたい箇所は山ほどある。今の世に日本人の心の原点・武士道のあり方を見せてくれる風格のある作品だ。

キムタクは宙に視線を漂わせたままの難しい演技をそつなくこなしている。殺陣もなかなか気合が入っているのではないだろうか。それだけに、緒方拳(遅ればせながら冥福を祈ります)がけいこをつける場面がもっと多くてもよかったと思う。また、坂東三津五郎に悪役としての憎らしさが足りない。もっとも、この人も最後には武士の一分を示すのだから、悪役に徹することは演出で避けたのだろうか。藤沢周平原作の時代劇3部作では、ラストでアッと驚いた第1作目が一番面白い。それと比べると、約1年の短い時の流れの中で予定調和的に先の展開が見える本作には少し物足りない点を感じるのが惜しい。

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