しかし、予告編のFLY ME TO THE MOON 〜 劇中通りの鷺巣楽曲 〜 BEAUTIFUL WORLD 〜 次回予告 の流れが気持ちいいので、そこでビシッと終わらせたほうがカッコよかったと思います。
ボーナストラックを入れたいのならオマケの別ディスクとして2枚組にすればいい。それをネタに限定とか価格のつり上げとかは無しでね。
先に発売されてた Music from "EVANGELION:1.0" を買っていたので今回は見送るつもりでしたが、どう違うのか気になってつい購入してしまいました。結論から言って、コンセプトがまるで違うアルバムとなっており、買った甲斐があったと思いました。
宇多田ヒカルの主題歌等は別として、まず Music from 〜 には収録されてなかった楽曲が聴けるのが思った以上に嬉しい。特に Hedghog's Dilenma をピアノ・ソロにアレンジしたもの (「笑えば良いと思うよ」の EM09_Piano_D) とか、これがなかなか良い。この辺が聴けただけでも価値がありました。
無論 Music from 〜 に収録されている曲がこのアルバムの大部分を占めますが、フィルムに合わせて、尺を変えてあったり、トラックダウンがされていたり、バランスやパンニングも違っていて、まるっきり同じというものがありません。特に音質の変化は顕著で、ライナーノートで鷺巣氏がネタバラししていますが、マスターリングエンジニアの違いで、Music from 〜 より一層迫力の増した派手なサウンドになっています。場合によっては音楽的に不自然なほど強調されていることもありますし、中には曲の途中で中断するものもあり、その辺が OST たる所以でしょうが、しかしこれは例外的なものと受け止められる程度です。劇中での使い方が巧いのでしょうが、ぶつ切りの印象は無く、全編を通して音楽的なストーリー性を感じられるものになっています。
主な曲を、音楽的なミキシングで、フルサイズ聴きたい時に Music from 〜 の出番となります。同じ素材でもこうも変わるのかと、OST とアルバム作品で二度美味しい作品です。