火垂るの墓 完全保存版 [DVD]

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  • メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
  • JAN/ISBN: 4959241981165
  • 定価: ¥ 4,935
  • 発売日: 2008-08-06
  • 売上ランキング: 2187 位
  • ★★★★

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カスタマーレビュー

戦争を題材とした作品でも希有な存在
★★★★2009-06-29
私は戦争を題材とした作品で「はだしのゲン」と本作ほど感動した作品は在りません。

「はだしのゲン」は通っていた小学校の図書室に(漫画)あり、掃除時間に掃除をせずに読みふけっておりました。
ピカドンが落ちた後街が真っ暗になり真っ赤になった。家族が焼けいる。河には焼けて燻っている屍体が溢れている。後遺症で溶けゆく皮膚、何かの拍子に触れて剥がれ落ちる爪、蚤がかゆいと頭をかいたら指に大量に絡みつく髪の毛。
芋の一個、大根の一本を争って子供同士、大人と子供が殺し合う。

この世にも恐ろしい漫画が少し優しく、少し哀しくなって帰ってきた。
映画を観た時そんな気持ちがしました。

宮崎駿ではなく高畑勲だからこその世界観なのかもしれません。
どんなに反戦を訴えかける番組より、ランボーの様にベトナム戦争帰還兵の不遇を訴えるより、ヒットラー暗殺の映画より、ドイツや日本が行った非道な行為を非難されるより、ベトナム戦争や湾岸、イラク戦争の傷跡を見せられるより被害者一人一人を映し出した映像。
家族を失い、腕を失い、目を失い、原爆症に本人が家族が罹患した為に結婚を破談にされた人達の恨みを聴く方が数倍「戦争は怖いんだ」と感じる。

火垂るの墓のレビューでなんだが「火垂るの墓」と「はだしのゲン」これほど世界に誇れる日本の文学芸術はないと信じる。
世界の人達、アメリカの人達、イスラエル近郊の人達に是非この2本の映画を原作を目にして欲しい。
決して忘れることの出来ない作品、決して戦争を起こそうなんて思えなくなる作品だから。
なぜベストをつくさないのか?
★★☆☆☆2009-04-04
巷間では「泣ける反戦作品」と名作視されている作品ですが、個人的には評価できません。

まず父親が海軍大佐というエリートなのに、戦死しても遺族に補償金が一切支払われずに
子供たちが餓死するというシチュエーションは不自然です。海軍将校は国家公務員です。
しかも大佐となれば相当なエリートですから当然戦死すれば遺族に相当な額の補償が与えられます。
戦前の日本では海軍兵学校を出るのは帝大(現在の東大)より難しく、しかも卒業生の中で
大佐まで進級できる人間は半分以下です。現代なら中小企業の社長レベルの父親なんです。
(現実には軍部は遺族に配慮して二階級特進で「中将」扱いで補償金を出すでしょうから、
遺族への補償はもっと上がるでしょう)
アニメの中でそういう描写が一切見られないことは視聴者に旧軍への誤解を与えかねません。

それに問題なのは主人公の清太が妹を守るため、生き残るためにベストをつくしていない点です。
清太は14歳で旧制中学に入ってます。海軍大佐の息子であること、戦前の日本では義務教育は
小学校までであることを考慮すれば彼は水準以上の教育を受けてます。こうした人間が
親戚のおばさんと対立したからといってあっさりと妹と二人だけの生活を行うでしょうか?
父親の海軍兵学校時代の同期生や部下の元に助けを求めるなど他に生き残るチャンスは
いくらでもあったはずです。それを無視して幼い妹を死なせてしまったあげく自分も死んで
しまうという展開には納得がいきません。
私には清太が妹を道連れに「滅びの美学」を突き進んだようにしか見えませんでした。

視聴者は「泣けた」「感動した」「戦争の悲惨さが分かった」と感動するでしょう。
でも私は清太に「なぜベストをつくさないのか?」と批判したいです。
次はブルーレイ?
★★★★★2008-11-23
画質ですが、ワーナー盤に比べ全般的に色鮮やかです。暗めのシーンなどは変化が著しく、「こんなに明るくていいのか」と思うほどで、かなりショッキングでした(風呂上がり、田園で蛍をみるシーンなど、畑がはっきり見える!)。特典ではアフレコ収録時のアウトテイクなど、聞いているこっちまで疲れてきます
今更出る割に値段が高い
★★★☆☆2008-06-16
ワーナー盤が1000円台で買える事を考えると
2800円くらいでよかったのでは?
ほとんどの人がワーナー盤持ってるだろうし
これも買う人は限られると思います。
普通の人は今更特典に4000円以上は出せないでしょ
どこに本質を見るか☆
★★★★★2008-06-03
戦争によってもたらされる悲劇に、
何より2人の生きる姿というところに、心の深いところが痛くなりました。

清太の親戚のおばさんの家を出ていくという行動は、決して賢明なものではなかったと思います。わがままにも映るのかもしれません。
ただ、あの状況下の中で、清太が清太なりに、懸命にどうするのがいいのかを悩み抜き出した答えだったことは言うまでもないでしょう。ただ妹を救いたい、幸せになれるはずだと信じての行動です。

そして結果的に唯一の糧だった妹は死に、自分も果てます。

泥棒などを肯定したいわけではありません。
かといって、私は清太を責めるのは違うと思いますし、2人の生き方にこれ以上のものを求めたり、理屈をぶつけるのは意味のないことではないでしょうか。

亡霊として現れる彼を見ると、彼自身が一番無念だったんじゃないかと想像します。今も戦争を、そして自分を許せないのかもしれません。それを思うとたまらないものがあります。

彼には導いてくれるような助けや支えが、あるいは時間や経験が必要でした。本来それは与えられるはずだったと思います。そんなに完璧に生きられる人はいません。

これは戦争の悲劇や記録よりも、むしろ“戦時中においてこの2人がどのように生きたか”というところに焦点をあてた作品であり、そこに本質があると思います。
それはもう否応ないものとして、ひとつのケースとして描かれたものだと思います。

戦争に巻き込まれて狂わされて奪われること、清太があの小さな背中にどれほどのものを背負わなければならなかったのか、追いかけて叶わなかったもの、清太にとっての節子、節子にとっての清太、人間の脆さ、弱さ。
それでも、悲劇の中にもたしかにあった一瞬の至福の美しさ、ひたむきさ、あたたかさ、家族の思い出。

2人の姿を通して見せる人間物語に、この作品の素晴らしさがあると思います。

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