闇の子供たち プレミアム・エディション [DVD]

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  • メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • JAN/ISBN: 4988102611132
  • 定価: ¥ 4,935
  • 発売日: 2009-02-25
  • 売上ランキング: 5155 位
  • ★★★☆☆

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カスタマーレビュー

痛くて当たり前。
★★★★2009-06-09
先に原作を読んでいたので、映画オリジナルの設定や結末にちょっと驚きました。
ただ、それはそれでどちらもありだと思います。

フィクションかノンフィクションかの論争がされていたりもする本作。
私個人の意見としては、この物語がフィクションであれノンフィクションであれ、
実際に問題となっている事実からインスパイアされたものである事に変わりはないので
この作品から感じるものを素直に受け取り、考えればいいのだと思います。
フィクションだったらどうでもいい問題という事ではないでしょう?
どこかで誰かの身に本当に起きていることかもしれないし、これから起こる事なのかもしれない。
私達が普段耳にしている、目にしている報道や情報は世の中のほんの一部に過ぎません。
その事を自分の目で見る事のない場所にいる私達は
「やり過ぎ」「実際にはない」なんて軽々しく言える立場ではないはずです。

撮影において阪本監督は、タイの子役の親達ともよく相談しながら、子役達へ細心の注意を払っていたとの事。
大人の裸を見せないように背中を向けさせたり、目を閉じさせたり。
子供達の裸も全裸なんて御法度、女の子の場合は肩から下は映らないように非常に工夫しているのがわかります。
虐待のシーンなどでも子役の親に「なぜこのシーンが必要か」などの説明をしっかりとしてから撮影をしたそうです。
原作ではこれでもかというくらいに残酷でグロテスクな描写がありますが、
阪本監督の撮り方でもその原作の意図はしっかりと表現されていたと思います。

エンディングに字幕付きで流れる桑田圭祐の歌も、最初は「どうかな〜?」と思いましたが、
歌詞の内容を追うにつれて「まあ、ありなのかも」に変わりました。

観た後(読んだ後)に心が痛くなる作品ですが、こういう痛みもたまには感じるべきではないでしょうか。
知らないことは無知である。知ることは責任であり、全ての始まりです。
★★★★★2009-06-07
私は高校の教師で「平和」というテーマで講演をする機会を与えられました。そこで生徒たちにこの映画を見てもらい、原作を踏まえて解説と講演をしました。自分は何回も見、何度もやめたほうがいいか、やはり見てもらうほうがいいか凄く悩みました。最終的に見てもらう決心をし、覚悟を決めて取り組むことにしました。私が考えていた以上に生徒は非常に真面目に話を聞いてくれて、かつ自分に何ができるのかを真剣に考える子さえ出始めました。衝撃は隠し切れませんでしたが、現実を知らなかった自分を恥じたり、無知であること、無関心であったことを罪と感じたようです。戦争がなくても平和でないこと、構造的に日本が発展途上国に貧困を強いていること、貧困が人身売買やエイズを引き起こしていることなどを学びました。他者との連帯、共存をライフワークとして生きている方は是非ご覧下さい。同じシーンを見つつも互いに感想や解釈が違うなどといった意見交換も世代を超えて出来て本当に深く考えさせられる映画でした。私の東南アジア問題はここから始まり、今でも続いています。
観る価値はあると思います。
★★★☆☆2009-05-22
映画の内容に関しては今まで何十回となく日本テレビのドキュメンタリーやニュース番組で報道されてきた物ばかりです。


この子どもたちを君は直視できるか(愕然とする映像)
★★★★★2009-05-15
梁石日(ヤン・ソギル)の原作をこのように映画化するという途方もないことに挑戦した坂本順治監督に喝采をおくりたい。
坂本の脚本がいい。
役者がいい。
江口洋介演じるタイ駐在7年の新聞記者南部を中心に展開させることにより、事実は鮮明に見えてくる。江口の演技力はすごい。
さらに、音羽を演じた宮崎あおいは、逆に可愛くて好感が持てる。
タイの大人の役者たち。ナバボーン演じたプライマ・ラッチャタ、チット演じたブラバドン・スワンバン。
そしてタイの子どもたち。
主役公はこの子どもたちである。子どもたちの演技は光輝いていることに驚く。その強さに希望をもつ。
★さらに『特典』がついている。これは、みないといけない。現在の映画人たちの姿を知るキッカケになる。
梁石日と坂本順治の対談。テーチイン。江口と宮崎へのインタビュー。さらに、舞台での挨拶。
みんな、真面目なのだ。捨てたもんじゃない。日本にも真正面にかような問題にぶつかっていった人間がいるのだ。
久しぶりの現実直視映画、必見。
ただたじろぐことしかできないのか
★★★★2009-05-12
 梁石日の原作を、『KT』『この世の外へ』の阪本順治監督が映画化した。
 
 タイのスラム街を舞台に、そこに住む子供たちをめぐる買売春と臓器売買の現実にメスを入れていく。江口洋介演じる新聞記者がそのことを取材対象にすることから、私たちの前に多くの現実(現実ではないと思いたい)を突きつけてくる。

 暗いテーマを暗く描いた救いのない作品だが、「この映画を見る人たちには、ただただたじろいでほしい」と語った阪本監督のねらいは十分に達成されているし、ジャーナリズムとしてこの映画を考えても価値のある作品だと思う。

 そして、この映画の結末は、対岸にあると思っている「狂気」が、実は私たちとそう遠くないところにあるのだと伝えているように感じた。

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