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世界 2009年 05月号 [雑誌]

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  • メーカー: 岩波書店
  • JAN/ISBN: 4910055010595
  • 定価: ¥ 780
  • ★★★★

カスタマーレビュー

『世界』2009年5月号
★★★★2009-05-05
「社会民主主義以外に道はない」(ケヴィン・ラッド)ではネオ・リベラリズムの不完全性を挙げ、適切に規制された市場の復興と適切な政府の役割を果たす社会民主主義の手法を提案しています。
「小泉・竹中路線の罪」(佐高信、高杉良)では「民営化」の実態を「私物化」だとし、「小泉改革」は私益の追求を優先させた結果、日本社会全体を弱体化させたとしています。そして「改革」を支えた人々(竹中平蔵氏、田原総一朗氏ら)やメディア(特に朝日新聞と日経新聞)の現在の開き直り・無神経さ・無反省を批判しています。
「沖縄は未来をどう生きるか 第4回」(太田昌秀、佐藤優)では日本国憲法の受け止め方が列島と沖縄とでは異なるといいます。つまり、列島では新憲法は上から与えられたのに対し、沖縄の人々は憲法を媒介に復帰運動を展開し、憲法を自らの手で獲得した、ということです(223頁)。
全体的に「ネオ・リベラリズムとの告別」と言える記事が目立ちました。
環境問題と自動車産業が交差した瞬間
★★★★★2009-04-18
 本号は「グリーンニューディール」がテーマである。

 地球温暖化を中心とする環境問題の盛り上がりと サブプライム以来の世界経済の盛り下がりが 偶然交差した瞬間に 化学反応が起きているのが現在である。これは歴史の偶然とも言えるし 実は必然とも言えよう。

 現在の不況の中で 一番傷がついているのが 案外自動車産業かもしれない。勿論金融業界の損失は巨額であるが それ以上に 世界を振り回しているのが自動車業界に見える。やはり「自働車は産業中の産業である」という昔の方の喝破の通りであり 自動車業界が躓くと 付帯産業含めて 余りにも多くの産業が同時多発的に不況に陥るからだ。

 一方 現在の環境問題は 石油といった化石燃料に頼った人間の生活への大きな警鐘であると考えるとすると 石油に大きく依存してきた従来の自動車産業が この時期に大きな問題になることは ある意味では必然である可能性はある。一義的には 世界同時不況で車が売れないということであろうが その奥の方には 大きなパラダイムシフトが隠れていそうな気もする。

 ということで 本号も大変勉強になっているところだ。

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